200830読んだ本
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【読んだ本】
藤本一恵（全訳注）『後拾遺和歌集（四）』（講談社学術文庫,1983）所蔵本
『後拾遺和歌集』に入る藤原公任の歌を詞書も含めて本書の現代語訳で〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
世の中を恨みてこもりゐて侍りけるころ、八重菊をみてよみ侍りける
おしなべて 咲く白菊は やへやへの 花のしもとぞ 見えわたりける
（官位が思うようにならず）世の中を恨みにおもって籠居しておりましたころ、
八重菊をみて詠みました歌。
すべて一様に咲いている白菊は、いく重にも重なっている花でできた霜のように
見渡されることだ。
詞書では自らの不遇を嘆いているのに、その感じが歌の現代語訳には全く反映されてないぞ(￣◇￣;)
この歌は『今昔物語集』に「・・・／亦、此の大納言、世の中を恨みて蟄［こも］り居たりける時、
八重菊を見て読ける、」として出ているが、馬淵和夫＆国東文麿＆稲垣泰一（校注・訳）『新編日本
古典文学全集36 今昔物語集②』（小学館,2000）も、阪倉篤義＆本田義憲＆川端善明（校注）『新潮
日本古典集成 今昔物語集 本朝世俗部一』（新潮社,1978）も、同じような訳になってるし(￣◇￣;)
この歌は、語句は少し違うけど、公任の家集のだと、その詞書が「中務の宮［＝具平親王］に八重菊
植給ふて文つくりあそび［＝作文会［さくもんえ］］し給ひける」（犬養廉＆後藤祥子＆平野由紀子
［校注］『新日本古典文学大系28 平安私家集』［岩波書店,1994］所収の『公任集』）となっている
ことから、本書で藤本一恵は次のように述べている(＠_＠;)
・・・／この歌からは、『後拾遺集』や『今昔物語集』のような「世の中を恨み」
こもっていたときの詠とはうけとれない。詠歌事情は家集の詞書に近かったのでは
あるまいか。／
『新古今和歌集』の伊勢大輔タンの歌みたいに詞書が間違っている（撰者の一人・源通具がバカチン
ゆえ）こともないわけではないが、あくまで、その詞書に即して歌を解釈すべきかとC= (-。- ) ﾌｩｰ
久保田淳＆平田喜信（校注）『後拾遺和歌集』（岩波文庫,2019）の歌の訳と「やへやへの花のしも」
の語釈を引く（なお、歌の訳は久保田淳＆平田喜信［校注］『新日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』
［岩波書店,1994］の訳を文庫化に際し短縮した感じ）ｵﾎﾎﾎ( ^^)/~~~~ ﾋﾟｼｯ！
一面に咲く白菊は幾重にも置く花のような霜と、そして私は幾重にも隔った
多くの人々の下位と見えるよ。
「八重八重の花」は自身を超えて昇進する人々の比喩。「霜」に「下」を響かせる。
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【読んだ本】
藤本一恵（全訳注）『後拾遺和歌集（四）』（講談社学術文庫,1983）所蔵本
『後拾遺和歌集』に入る藤原公任の歌を詞書も含めて本書の現代語訳で〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
世の中を恨みてこもりゐて侍りけるころ、八重菊をみてよみ侍りける
おしなべて 咲く白菊は やへやへの 花のしもとぞ 見えわたりける
（官位が思うようにならず）世の中を恨みにおもって籠居しておりましたころ、
八重菊をみて詠みました歌。
すべて一様に咲いている白菊は、いく重にも重なっている花でできた霜のように
見渡されることだ。
詞書では自らの不遇を嘆いているのに、その感じが歌の現代語訳には全く反映されてないぞ(￣◇￣;)
この歌は『今昔物語集』に「・・・／亦、此の大納言、世の中を恨みて蟄［こも］り居たりける時、
八重菊を見て読ける、」として出ているが、馬淵和夫＆国東文麿＆稲垣泰一（校注・訳）『新編日本
古典文学全集36 今昔物語集②』（小学館,2000）も、阪倉篤義＆本田義憲＆川端善明（校注）『新潮
日本古典集成 今昔物語集 本朝世俗部一』（新潮社,1978）も、同じような訳になってるし(￣◇￣;)
この歌は、語句は少し違うけど、公任の家集のだと、その詞書が「中務の宮［＝具平親王］に八重菊
植給ふて文つくりあそび［＝作文会［さくもんえ］］し給ひける」（犬養廉＆後藤祥子＆平野由紀子
［校注］『新日本古典文学大系28 平安私家集』［岩波書店,1994］所収の『公任集』）となっている
ことから、本書で藤本一恵は次のように述べている(＠_＠;)
・・・／この歌からは、『後拾遺集』や『今昔物語集』のような「世の中を恨み」
こもっていたときの詠とはうけとれない。詠歌事情は家集の詞書に近かったのでは
あるまいか。／
『新古今和歌集』の伊勢大輔タンの歌みたいに詞書が間違っている（撰者の一人・源通具がバカチン
ゆえ）こともないわけではないが、あくまで、その詞書に即して歌を解釈すべきかとC= (-。- ) ﾌｩｰ
久保田淳＆平田喜信（校注）『後拾遺和歌集』（岩波文庫,2019）の歌の訳と「やへやへの花のしも」
の語釈を引く（なお、歌の訳は久保田淳＆平田喜信［校注］『新日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』
［岩波書店,1994］の訳を文庫化に際し短縮した感じ）ｵﾎﾎﾎ( ^^)/~~~~ ﾋﾟｼｯ！
一面に咲く白菊は幾重にも置く花のような霜と、そして私は幾重にも隔った
多くの人々の下位と見えるよ。
「八重八重の花」は自身を超えて昇進する人々の比喩。「霜」に「下」を響かせる。
タグ：和歌
300コイン達成おめでとうございます*\(^o^)/*
やりましたねぇ( ^ω^ )
頑張って貯めたコインで買うのはどんな本かなぁ=(^.^)=
by ニッキー (2020-08-30 21:27)
小さいことからコツコツとの精神です(^o^)丿
来月買う予定の本を買われちゃったので(;_;)
by middrinn (2020-08-30 21:31)
昇進に群がる多数の人が居るが、その様は霜の様に(すぐ溶ける、
降格とかリストラとか)はかない。と解釈してしまったり。
そんな公任がコメントを書いてみました(笑)。
by tai-yama (2020-08-30 23:35)
300コイン達成おめでとうございます！
コツコツとやった結果が出ましたね☆彡
by ナベちはる (2020-08-31 00:49)
まるで、藤原公任になったつもりで、
tai-yama様も貴族みたいに(^o^)丿
by middrinn (2020-08-31 05:14)
忘れないようにルーティン化することが、
ナベちはる様、秘訣かもしれません(^^)
by middrinn (2020-08-31 05:15)
何事も地道が一番ですなぁ(^^)
by そら (2020-08-31 06:34)
コツコツやっていきましょう(^o^)丿
by middrinn (2020-08-31 06:50)
middrinnさんはこまめですね。私なんか忘れてしまう...(^_^;) 毎週視聴する動画って、どんなものでしょうか。
「霜」に「下」って、タイムマシンで座布団を届けたいです(^_^)v
by yokomi (2020-09-01 15:33)
ルーティン化で身体化してます(^_^;) 「CLUB Panasonic」
ですので、Panasonic製品の短いCMがメインですよ(^_^;)
by middrinn (2020-09-01 16:30)