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200108読んだ本

一昨日メトロで隣に座ったメガネ美女が文春文庫の中野京子っぽいのを読んでたから発売されたばかり
の『運命の絵』かもとチラチラ見ちゃったけど「電車で隣りに座ったおじいさんがオスカー・ワイルド
『ドリアン・グレイの肖像』の新訳の文庫本を読んでた(´・_・`)」と一年前の「190107読んだ本」にも
書いてた事実に「月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして」と詠・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
一年前と同じような行動をして同じようなことを書いている自分の進歩の無さを歎いたと(ノ_-;)トホホ…
雨は昼に止んだけど予報は大ハズレで一日中メチャ寒かったぞ(ノ`m´)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ヤメテー!!

【読んだ本】

久保田淳『新古今和歌集全注釈 三』(角川学芸出版,2011)所蔵本

阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストに、片桐洋一&福井
貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中
物語』(小学館,1994)の福井貞助による校注・訳、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語訳』
(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、中河與一
(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)等で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラと読む
カーニヴァルの第6回キタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!! 『伊勢物語』の第六段は学校教育の
古典の授業で取り上げられると「あ~な~や~!」と叫ぶお茶目な女子生徒が出てきそうだな(^_^;)
男が女を盗み出して暗い夜に逃げ、芥川の辺で女が草の葉の上にたまった露を「あれは何ですか?」
と訊ねるも男は答えず、雷雨も酷くなってきたので鬼の棲みかとも知らずに蔵の奥の方に女を入れ、
その戸口に居ると、たちまち女は鬼に食べられてしまい、「あれーっ!」という悲鳴は雷雨で聞えず、
明るくなって女が居ないことに気付き、地団駄を踏んで泣きながら、「白玉かなにぞと人の問ひし時
露と答へて消えなましものを」(白玉かしらと訊ねられた時に露だよと答え、私が露のように消えて
しまえば良かったの意)と詠んだが、この話は藤原高子が二条の后となる前に男が盗んで逃げたのを
兄たちの藤原基経・国経が取り返したことを鬼に食われたといったのだ、という内容である(⌒~⌒)
在原業平が女を盗み出して逃げたところ鬼に女を食われてしまった話が『今昔物語集』に入っている
ことを指摘するのが石田穣二の補注だけなのは酷いねぇ(´ヘ`;) ちなみに、「地団駄を踏んで」は
「あしずりをして」という赤塚不二夫の銃を空に撃ちまくる警官を連想させるような漫画的な表現で、
『平家物語』巻第三の「足摺」の章段で鬼界が島に一人取り残された俊寛を描く場面でも用いられ、
まさに喜劇(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-07 )となってる(^_^;)
さて、さて、さ~て! この歌について、石田穣二の補注は「・・・歌だけ独立しては理解しがたい
ところのある歌で、少なくともこの段の物語を抜きにしては解しがたいであろう。その意味で物語と
切り離しがたい歌である。」と指摘も、この歌が入っている『新古今和歌集』は「題しらず」(゚ロ゚;)
その点を本書は〈・・・おそらく『伊勢物語』の余りにも有名な芥川の段の中の歌であることが読者
には直ちに知られたであろうから、説明するまでもないという意味での「題しらず」であろう。〉と
するが、『伊勢物語』を読んでないと『新古今和歌集』も理解できないということかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
気になるのは、歌の評価で、「・・・物語とともに読むと、切迫した感情が真直ぐに歌われていて、
よい歌であると思われる。・・・」と本書は評するが、この書き方は・・・(@_@;) 窪田空穂『完本
新古今和歌集評釈 中巻』(東京堂出版,1964)も「歌は物語にあっては魅力のあるものである。」と
評してるから、反対解釈して、物語と切り離したら魅力のある歌ではない、ということかも(@_@;)

・『伊勢物語』が描く「みやび」( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-28 )、
 日本文化として脈々と受け継がれているとされるがイタリア人こそが「みやび」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-29

・17歳年下から17歳年上まで、この男の守備範囲の広さはゴールデングラブ賞ものやね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-05

・在原業平の歌は鬼たちを感じ入らせるほどじゃなかったということかしらオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-07
タグ:和歌 古典
コメント(12) 
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コメント 12

mimimomo

こんばんは^^
大体何方さまも、そうそう「癖」は治らないですねぇ~
十年一日の如し(ちょっと意味が違うかしら^^)
by mimimomo (2020-01-08 19:21) 

middrinn

車内でスマホではなく文庫本を読んでいる人は年々稀少な存在
となるでしょうから、対象が無くなれば、癖は治るかと(^_^;)
by middrinn (2020-01-08 19:28) 

たじまーる

私の場合は二年前に書いたSo-netブログ記事が
昨日書いたSSブログ記事と同じ内容でした(^^;)
キラキラ☆プリキュアアラモードのキュアホイップ
誕生日ネタでした(^^ゞ
好きなプリキュアですのでまた来年も記事にしそうですね(苦笑)。
by たじまーる (2020-01-08 20:27) 

ニッキー

今日は「春の嵐」と天気予報で言ってたのに
しっかり「冬」で寒かったですよねぇ(´・_・`)
まぁ、朝の通勤時は基本寒いので、厚着してましたが
かみさんは『「暑ければ上着の前を開ければ良いと思って」と
厚着して行って正解だったわ(ー ー;)』と言ってました(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-01-08 20:32) 

middrinn

誰かの誕生日ネタは仕方ないですよねぇ(^_^;)
事務所が変わるごとに生年月日が変わるタレント
さんも中にはいるみたいですけどヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
たじまーる様のお嬢様、骨折じゃなくて一安心
ですが、何であれ早く治ってほしいですね(^^)
by middrinn (2020-01-08 20:34) 

middrinn

昨夜の予報では「4月並みの陽気」と言ってたのに「真冬」でしたよね(+_+)
ニッキー様の奥様に似合いそうなのは毛皮のコートと鞭・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2020-01-08 20:37) 

tai-yama

今の時代だったら、本官さんに逮捕されるのは在原業平さんだったり。
石田さん的には具の入っていないカレーライスと同じと言う意味
なのかも。
by tai-yama (2020-01-08 23:19) 

ナベちはる

天気予報だと気温が高かったみたいですが、そんなことなかったですよね…((+_+))

by ナベちはる (2020-01-09 00:57) 

middrinn

カレーのかかっていないライスと、
tai-yama様、言い切っても^_^;
by middrinn (2020-01-09 06:57) 

middrinn

天気予報、メチャクチャ大ハズレで、各局のアナも
ナベちはる様、気象予報士にツッコんでました^_^;
by middrinn (2020-01-09 06:59) 

tomi_tomi

middrinn さん

本年も宜しくお願いします
by tomi_tomi (2020-01-09 09:58) 

middrinn

こちらこそ宜しくお願い申し上げますm(__)m
貴ブログの訪問記事、ご趣味がいいので、毎回
興味深く拝見拝読させて頂いております(^^)
by middrinn (2020-01-09 13:49) 

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