『はじめてのやせ筋トレ』を図書館で予約したけど順番が回って来るのは一年後になりそう(ノ_-;)ハア…
自力で痩せて一年後には不要かもねオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ手遅れで不要になるかも?
【読んだ本】
深沢眞二&深沢了子編『芭蕉・蕪村 春夏秋冬を詠む 春夏編』(三弥井古典文庫,2015)所蔵本
読了(^o^)丿 今年読んだ本で確実にベスト5に入る好著ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ メチャ啓蒙的で
松尾芭蕉と与謝蕪村の俳諧について大変勉強になったし、その読み解きは知的刺激に満ちてた(^o^)丿
本書の「はじめに──概説」は、次のような書き出しで始まっているよ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
日本の文学においては、先行する文学作品の表現を利用し、時としてオマージュ
(賞賛)やパロディ(戯画化)をもまじえて、新しい作品を制作することが基本
であった。だが、先行する文学を模倣していればよいというのではない。古人に
学びながらいかにしてオリジナリティを主張するか、ということが作者たちの
工夫のしどころであった。芭蕉と蕪村の俳諧作品もまた、古人を意識しながら
書かれたものである。・・・
日本の文学の重層性を享受する伝統に連なる芭蕉と蕪村、和歌の世界で培われてきた美意識の約束事
を踏まえた上で例えばソレを少しズラすなどアレンジした句を詠んでることを教えてくれる(⌒~⌒)
引用された古典には現代語訳が付されてるし、芭蕉句集の各注釈書よりも丁寧な解説であることは、
芭蕉の「春なれや名もなき山の朝がすみ」が持つおかしみ(俳諧)の所以を超丁寧に紹介済みなので
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-06 )説明は不要かとC= (-。- ) フゥー
初対面の藤原節信と意気投合した能因法師が大切にしてる宝物をお見せするとして披露したのが鉋屑
なんだけど、アノ有名な歌枕の長柄の橋を造った時の物という能因法師の説明に節信は大いに悦び、
自分の宝物もと言って出したのが干からびた蛙で、節信曰く「井手の蛙です」に能因法師も感嘆した
という有名な説話がある(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-24)(⌒~⌒)
この「井手」とは山城国の歌枕で、蛙や山吹の名所として和歌に詠まれてきたという伝統が(⌒~⌒)
んで、有名な芭蕉の「古池や蛙飛込む水の音」の初案は「山吹や蛙飛込む水の音」だった由( ̄◇ ̄;)
・・・「山吹や」の句型を資料2の和歌[『古今和歌集』の「蛙なく 井手の山ぶき
ちりにけり 花のさかりに 逢はましものを」]、および、資料3『袋草紙』の[上記]
説話と結びつけて読むと、次のように、滑稽味を持った想像の句と考えられるのでは
ないか。/「[藤原]帯刀節信はきっと、山吹の花の頃に、わざわざ歌枕の井手の玉川
まででかけて、蛙をつかまえようと追い回したのだろうね。そのときにはボッチャン
ボッチャンと、逃げる蛙どもが井手の玉川に飛び込む音が聞えたのだろうよ。」/つまり、
故事のパロディと解することができるのではないか。芭蕉は節信の「数寄者」ぶりに憧れ、
共感を寄せていると思われる。/それでは、こうした初案を前提として、上五が「古池や」
と改められた場合には、どうなるか。/「芭蕉庵の主は、庵の前の古池で蛙を追いかけて、
帯刀節信の数寄の真似をしている。逃げる蛙どもが古池に飛びこむ音がする。」/これは
芭蕉の自己戯画であり、数寄物ぶりの宣言の句だ、と解釈できるのではないか。/ただ、
芭蕉がこの句を「数寄」の文脈で語ることはなかった。それは「深川の芭蕉庵の前には
池がある」ことと、芭蕉の「数寄」への嗜好とをよく知っているような、江戸に住む狭い
門人グループにしか「ウケ」ない内容だったからだと思われる。そして、小グループ
以外の人々に対して、その後の芭蕉はまた別の、一般性のある解釈を以て説明していた
ようなのである。/・・・
本書を読んでいると信じたくなるな(^_^;) ちなみに、次のような蕪村の句も紹介しているよ(⌒~⌒)
山吹や井手を流るゝ鉋屑
・光源氏に我が身を重ねた芭蕉を「蛸壺の中で眠るタコの気分になっている」と俳人の坪内稔典(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-04
・白河の関でトンチンカンな解釈をする杉本苑子『おくのほそ道 人物紀行』(文春新書,2005)(-"-)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-11-17
・千載集や平家物語の有名な逸話なのに高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫のデタラメ(-"-)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-19
自力で痩せて一年後には不要かもねオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ手遅れで不要になるかも?
【読んだ本】
深沢眞二&深沢了子編『芭蕉・蕪村 春夏秋冬を詠む 春夏編』(三弥井古典文庫,2015)所蔵本
読了(^o^)丿 今年読んだ本で確実にベスト5に入る好著ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ メチャ啓蒙的で
松尾芭蕉と与謝蕪村の俳諧について大変勉強になったし、その読み解きは知的刺激に満ちてた(^o^)丿
本書の「はじめに──概説」は、次のような書き出しで始まっているよ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
日本の文学においては、先行する文学作品の表現を利用し、時としてオマージュ
(賞賛)やパロディ(戯画化)をもまじえて、新しい作品を制作することが基本
であった。だが、先行する文学を模倣していればよいというのではない。古人に
学びながらいかにしてオリジナリティを主張するか、ということが作者たちの
工夫のしどころであった。芭蕉と蕪村の俳諧作品もまた、古人を意識しながら
書かれたものである。・・・
日本の文学の重層性を享受する伝統に連なる芭蕉と蕪村、和歌の世界で培われてきた美意識の約束事
を踏まえた上で例えばソレを少しズラすなどアレンジした句を詠んでることを教えてくれる(⌒~⌒)
引用された古典には現代語訳が付されてるし、芭蕉句集の各注釈書よりも丁寧な解説であることは、
芭蕉の「春なれや名もなき山の朝がすみ」が持つおかしみ(俳諧)の所以を超丁寧に紹介済みなので
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-06 )説明は不要かとC= (-。- ) フゥー
初対面の藤原節信と意気投合した能因法師が大切にしてる宝物をお見せするとして披露したのが鉋屑
なんだけど、アノ有名な歌枕の長柄の橋を造った時の物という能因法師の説明に節信は大いに悦び、
自分の宝物もと言って出したのが干からびた蛙で、節信曰く「井手の蛙です」に能因法師も感嘆した
という有名な説話がある(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-24)(⌒~⌒)
この「井手」とは山城国の歌枕で、蛙や山吹の名所として和歌に詠まれてきたという伝統が(⌒~⌒)
んで、有名な芭蕉の「古池や蛙飛込む水の音」の初案は「山吹や蛙飛込む水の音」だった由( ̄◇ ̄;)
・・・「山吹や」の句型を資料2の和歌[『古今和歌集』の「蛙なく 井手の山ぶき
ちりにけり 花のさかりに 逢はましものを」]、および、資料3『袋草紙』の[上記]
説話と結びつけて読むと、次のように、滑稽味を持った想像の句と考えられるのでは
ないか。/「[藤原]帯刀節信はきっと、山吹の花の頃に、わざわざ歌枕の井手の玉川
まででかけて、蛙をつかまえようと追い回したのだろうね。そのときにはボッチャン
ボッチャンと、逃げる蛙どもが井手の玉川に飛び込む音が聞えたのだろうよ。」/つまり、
故事のパロディと解することができるのではないか。芭蕉は節信の「数寄者」ぶりに憧れ、
共感を寄せていると思われる。/それでは、こうした初案を前提として、上五が「古池や」
と改められた場合には、どうなるか。/「芭蕉庵の主は、庵の前の古池で蛙を追いかけて、
帯刀節信の数寄の真似をしている。逃げる蛙どもが古池に飛びこむ音がする。」/これは
芭蕉の自己戯画であり、数寄物ぶりの宣言の句だ、と解釈できるのではないか。/ただ、
芭蕉がこの句を「数寄」の文脈で語ることはなかった。それは「深川の芭蕉庵の前には
池がある」ことと、芭蕉の「数寄」への嗜好とをよく知っているような、江戸に住む狭い
門人グループにしか「ウケ」ない内容だったからだと思われる。そして、小グループ
以外の人々に対して、その後の芭蕉はまた別の、一般性のある解釈を以て説明していた
ようなのである。/・・・
本書を読んでいると信じたくなるな(^_^;) ちなみに、次のような蕪村の句も紹介しているよ(⌒~⌒)
山吹や井手を流るゝ鉋屑
・光源氏に我が身を重ねた芭蕉を「蛸壺の中で眠るタコの気分になっている」と俳人の坪内稔典(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-04
・白河の関でトンチンカンな解釈をする杉本苑子『おくのほそ道 人物紀行』(文春新書,2005)(-"-)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-11-17
・千載集や平家物語の有名な逸話なのに高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫のデタラメ(-"-)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-19