注文して丸9日が経つが、駿河屋は依然として発送準備にも取り掛からず(@_@;) 消費税を10%として
請求額に上乗せしてきそうだが、このまま数年待たされた後に消費税15%で発送されたりヒィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
近所の飼い猫、こないだ庭に入って来たけど、小生の姿を見てメチャ警戒してた(^_^;) 今日は電信柱の
陰に寝転がって地面に身体を擦りつけてたから、立ち止まって人差し指を近づけると、顔を寄せて来た
ので、おでこを愛でながら、2枚ほど撮った(^^)v 拙宅の壁や玄関ドアにオシッコがかけられてたけど、
もはや家主気取りで、小生を住み込みの管理人として住まわせてやってる程度に考えてたりして(^_^;)

【読んだ本】

久保田淳&平田喜信(校注)『新日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』(岩波書店,1994)所蔵本
久保田淳&平田喜信(校注)『後拾遺和歌集』(岩波文庫,2019)所蔵本

伊勢大輔タンの歌を、その家集から、久保木哲夫(校注・訳)『私家集注釈叢刊2 伊勢大輔集注釈』
(貴重本刊行会,1992)の訳で引く(⌒~⌒)

      同じ七日、子日[ねのひ]に雪降る

    人は皆野辺の小松を引きに行く今朝の若菜は雪やつむらむ

       同じ正月の七日、子日に雪降る

     人は皆、子日の行事のために野辺の小松を引きに行く。そうすると今は誰もいないので、
     今朝の若菜は降り積もっている雪が、摘んでいることになろうか。

同書の「語釈」には、「七日」は〈・・・正月七日は「人日[じんじつ]」といって、若菜を摘み、
いわゆる七草粥で祝う風習があった。邪気を払い、病災を除き、若返るという、中国伝来の行事。〉
とあり、「子日」は「正月最初の子日に行われる遊宴。平安時代には野に出て、千歳の齢を祈って
小松の根引きをする行事があった。」、「雪やつむらむ」は〈「や」は疑問。「つむ」は「積む」と
「摘む」の掛詞。・・・〉等と、まさに簡にして要を得た解説であるv( ̄∇ ̄)ニヤッ 降り積もった雪が
若菜を摘んでるのかしら、だなんて、伊勢大輔タン、発想が可愛い(〃'∇'〃)

この歌は勅撰集の『後拾遺和歌集』にも入っているが、藤本一恵(全訳注)『後拾遺和歌集(一)』
(講談社学術文庫,1983)による訳は次の通りである(@_@;)

     正月七日、子日にあたりて雪ふり侍りけるによめる

    人はみな子の日の松を引きにゆくけさのわかなは雪やつむらん

      正月七日が(たまたま)子の日にあたっていて雪が降りましたので詠んだ歌。

     人はみんな子の日の小松を引きに野辺にゆきますが、今朝の七日粥の若菜は、
     雪が積って(摘めないけれど、)雪が摘むとでもいうのかしら。

この訳は「(摘めないけれど、)」が「雪が積っ」たためのように読めてしまい、疑問である(@_@;)
そもそも「子の日の小松」も「若菜」と同じように「雪が積って」いる状況ではないかと(^_^;) 

さてさて、やはり久保田淳&平田喜信による両書の訳も引いておきますか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

     正月七日、子日にあたりて雪降り侍りければよめる

    人はみな野辺の小松を引きにゆくけさの若菜は雪やつむらん

     人はみな子の日の小松を引きに野辺に出かけて行きます。
     今朝摘む若菜には雪が積っているのでしょうか。

勿論、両書とも(脚)注に〈「つむ」に「積む」と「摘む」とを掛ける。〉とあるけど、この訳から
この歌の面白さが伝わってくるとは思えないヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

・岩波文庫化した『後拾遺和歌集』、原本の新日本古典文学大系本と比較対照して問題指摘ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-29

・『難後拾遺』は久保田淳&平田喜信(校注)『後拾遺和歌集』の注釈も不十分と非難しそうだな(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-30

・中宮彰子が最終兵器の伊勢大輔タンに「アレを取れ!」と出撃命令キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-10

・彰子からの出撃命令を受け、伊勢大輔タン、こっそり女院に侵入した女房たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-12

・伊勢大輔タンの父である大中臣輔親も道長に促され即興で秀歌を詠んだという血は争えない話(⌒~⌒)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-03

・優れた歌人輩出の大中臣家の末なので伊勢大輔タンの孫娘に御指名キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-26

・伊勢大輔タン「いにしへの」の解釈で苑子タンを始め馬鹿が多すぎるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-16

・エガちゃんじゃないが、伊勢大輔タンは確実に伝説を創り、生ける伝説だったという話ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-19

・少なくとも70代前半にはなっていたはずも老いてなお歌を召されるほど活躍していた伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-07

・伊勢大輔タンの容貌を褒めつつ、その欠点を論うことも決して忘れない紫式部の性格の悪いこと(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-16

・そんな紫式部にも「気に入られるような、つつましく素直で、人なつこい人だった」伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-13