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190502読んだ本

今日が何曜か分らなくなってる人いそう(^_^;) とりあえず明日からブックオフのウルトラセールだが、
どーすんべかなぁ(@_@;) 開店と同時に棚に並んだ本を全てカゴに放り込む鳥さんが来るからね(^_^;)

【読んだ本】

倉本一宏(全現代語訳)『藤原行成「権記」(上)』(講談社学術文庫,2011)

一条天皇には既に定子という中宮がいるのに、入内した娘の彰子の立后を望んでいる藤原道長(@_@;)
「一帝二后」という異例の事態を実現しようと藤原行成が一条天皇に奏上した内容が、本書の長保2年
(1000年)正月28日に出ているので、その記述の一部(312頁)をメモっておく( ̄◇ ̄;)

    ・・・現在、いらっしゃる藤原氏の皇后は、東三条院・皇后宮(藤原遵子)・
    中宮(藤原定子)である。皆、出家しているので、氏の祭祀を勤めることは無い。
    職納の物を神事に充てるというのは、すでにその数に決まっている。ところが入道の後は、
    その事を勤めない。后位を帯びているとはいっても、また納物が有るとはいっても、
    尸禄素飡[しろくそさん]の臣のようなものである。いたずらに私用に使って、
    空しく公物を費やしている。神事を勤めることが無いというのは、これを朝政に論じると、
    まったく何の益もない。度々怪異によって、所司が神事の違例を卜申するというのも、
    疑慮に至るところであって、恐らくはその祟りは、このようなことによるものであろうか。
    ・・・我が朝は神国である。神事を先とすべきである。中宮は正妃であるとはいっても、
    すでに出家入道されている。したがって神事を勤めない。特別な天皇の私恩が有る
    というので、中宮職の号停止されること無く、全て封戸を納めているのである。
    重ねて妃(彰子)を立てて后とし、氏の祭祀を掌らせれば、神明は、あるいは
    議咎[ぎきゅう]を受け容れてくれるのではなかろうか。・・・

国母(一条天皇生母)ゆえ皇太后となった詮子(東三条院)、円融天皇の皇后だった遵子、一条天皇の
中宮の定子と、后は3人いても全員出家してるので祭祀を勤められず、后としての職納物は公費から支出
されてるのに神事に充てていないのは「尸禄素飡の臣」のようなもので、よく怪異なことが起きてるのも
神事が違例だからであり、だからこそ、彰子を立后して祭祀を掌らせるべし、という内容なり( ̄◇ ̄;)

この「尸禄素飡の臣」とは、ろ・く・ぬ・す・び・と((;゚Д゚)ヒィィィ! 一条天皇が愛してやまない定子を
「神事を勤めない禄盗人」(下巻490頁)と表現ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ それでも、一条天皇から信頼(⌒~⌒)
タグ:歴史
コメント(14) 

コメント 14

センニン

こんばんは。
明治神宮や伊勢神宮は平成の終わりも例話の始まりもものすごい人出だったとか。
御朱印をもらうのに最高10時間という話も。
ブックオフ前に並ぶしかありませんね (^^
by センニン (2019-05-02 20:40) 

middrinn

マラソンのスタート地点に似てて鳥さん達が
開店と同時にダッシュするんですよ( ̄◇ ̄;)
by middrinn (2019-05-02 20:47) 

ニッキー

片っ端からカゴに本を入れて
それを全部買われるんでしょうか(°_°)
いくらウルトラセールとはいえ、それなりのお値段になると思いますが
そういう人が出没するんですねぇ(°_°)
by ニッキー (2019-05-02 21:13) 

middrinn

スマホサイズの機器でバーコードか何かをチェック
して相場よりも高いと判ると棚に戻すかと(^_^;)
by middrinn (2019-05-02 21:20) 

ナベちはる

ウルトラセール、早い者勝ちなのでスタートダッシュが肝心ですね(^^;
by ナベちはる (2019-05-03 01:06) 

middrinn

やはり今日10時前に並ぶべきでしょうか(^_^;)
by middrinn (2019-05-03 06:11) 

Rifle

もうそろそろお店の前に並んでる頃では?(笑)
回転したら目指すブツに一直線!が基本ですよー。(^^ )/
by Rifle (2019-05-03 08:41) 

middrinn

今出たら街まで歩いても開店前に着くなぁ~と考えてますが、
年を取ると何をしようにも億劫になってしまいます(´ヘ`;)
by middrinn (2019-05-03 08:46) 

天神堂牛笛

コメントありがとうございます。確かに平成の時はパニック状態でとんでもない忙しさでした。今ではいい思い出ですが。
仰る通り神田松之丞さんが真打昇進と襲名を来年されますね。伯山というのは神田家の大名跡なのでいかにチケットが取れない講談師と言っても、二つ目の彼が伯山を継ぐのは異例の大出世です。
講談では太平記以降の話は多く残っていますが、この時代、そして神道講釈としては数は極端に少なくなっています。関西では神道講釈を専門とする玉田家が復活しましたが、口伝として伝わっているこの時代の講談の復活は難しいですね。
私も昨日ブックオフの20%OFFセールに行ってきましたが、めぼしい本は見つかりませんでした。
by 天神堂牛笛 (2019-05-03 09:08) 

middrinn

お忙しいところ、恐縮恐惶ですm(__)m 終わった後、今回もまた
いい思い出になりますよーに(^o^)丿 この襲名、凄いことだった
んですね( ̄◇ ̄;) ナルホド! テキストのような形で残ってないと
厳しいんですね( ̄◇ ̄;) 小生は『平家物語』を耽読中です(^_^;)
by middrinn (2019-05-03 09:19) 

komako

「カゴに放り込む鳥さん」ってどんな鳥?
観察しに行ってみたくなりました(^o^)/
by komako (2019-05-03 13:03) 

middrinn

「せどり」といってwikiにも立項されてます(^_^;)
開店直後に行くと、放り込むとこ観られます(^_^;)
by middrinn (2019-05-03 13:21) 

YURI

藤原行成って、字のすごーく上手な人、というイメージでしたが、これを読むと、凄い策士ですね。
by YURI (2019-05-05 12:34) 

middrinn

藤原道長に尽くしてますよねぇ(^_^;) 敦康親王家別当を勤めていたのに、
敦康親王の立太子を推さなかったのも、倉本一宏『一条天皇』には「行成
としては、その治世が風前の灯となっている一条に忠義を尽くすよりも、
道長に恩を売っておいた方が得策であるという計算があったのであろう。」
という批評がなされてますし、藤原行成、かなりの腹黒やり手かも(^_^;)
by middrinn (2019-05-05 14:00) 

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