180418読んだ本
まだ満開の桜は観られるし、ここ数日は藤の花も観られるようになったよね(〃'∇'〃) どこでかって?
勿論、So-netブログを巡回してだよん(⌒~⌒) 家に居ても、日本は広いなぁと驚いてるよ( ̄□ ̄;)
【読んだ本】
阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(下)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本
古今和歌集の春歌下のラスマエは、在原業平の歌で(歌番号133)、詞書と歌を次に引くよん(⌒~⌒)
三月[やよい]の晦日の日、雨の降りけるに藤の花を折りて、人につかはしける
ぬれつつぞ 強ひて折りつる 年のうちに 春は幾日[いくか]も あらじと思へば
奥村恆哉(校注)『新潮日本古典集成 古今和歌集』(新潮社,1978)の頭注の同歌の口語訳を引く(^^)
雨に濡れることもいとわず、あなたのために折り取った藤の花です。年のうちに、
もう春は幾日も残っていないのですから。
片桐洋一『原文&現代語訳シリーズ 古今和歌集』(笠間書院,2005)の同歌の脚注を見ると、
・・・ここでは素直にもう春がほとんどなくなったという惜春のあせりだけを
読むべきであろう。
つまり、古今和歌集に載る同歌は、春を惜しんだ歌、惜春を詠んだ歌というわけで、納得だわな(^^)
伊勢物語の八十段の同歌を含む本文の〈現代語訳〉を本書から全文メモっておきますかv( ̄∇ ̄)ニヤッ
昔、家運が傾き衰微した家に、藤の花を植えた人があった。陰暦三月の末、
晩春のころ、その日は雨がしとしとと降っている日であるが、ある人のところへ
藤の花を折って差し上げさせるというのでよんだ歌、
私は雨にぬれながら無理にこの藤の花の咲いている枝を折りました。
今年のうちに春はもう幾日もないだろうと思いましたので(なんとしても
晩春で藤の花がまだ新鮮で美しい間にお目にかけようと思って折りました)。
同歌を古今集の両注釈書は「惜春」の歌とするけど、本書は藤の花の美しさに焦点を合わせてる(゚o゚;)
そのことは、本書の同段の〈補説〉で、次のように論じていることからも分るわな(@_@;)
『業平集』では「やよいのつごもりの日、雨の降りけるに、ふぢの花を折りて
人につかはしける なりひらの朝臣 ぬれつつぞ折りつる藤の花春はけふをし
かぎりと思へば」とある。すなわち業平の家在原氏がとくに没落しており、
また藤の花を「人に奉らす」と奉った先が高貴の人であるというようなことは
見られない。ただ、晩春から初夏にかけての季節に咲く藤の花が、一番美しい
風情をみせるしっとりと晩春の雨をふくんだ花房を、ある人に贈ったというので
ある。相手の人はおそらく何かの意味で業平が深い関心をよせた人であったろう。
つまり業平は藤の花のもっとも美しい姿は雨をふくんで咲ききわまった所にある
として、それを相手に自分の手でおくりたかったというのであろう。ところが、
八十段のこの話では「おとろへたる家に」という語が入ったために、藤の花が
藤原氏への連想をよび、「奉らす」という語とともに「しひて折りつる」気持ち
の中に阿諛を感じさせてしまうように変ったものであろう。・・・
藤の花は百一段にも登場し、業平が藤原氏の栄華を露骨に詠んだ歌が載ってるけどね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
さて、本書は業平集を踏まえて同歌を藤の花の美しさ詠んだものとして解釈・鑑賞してるわけだ(^^)
そうなると、古今集の各注釈書が、同歌を惜春の歌と捉えていることは間違ってるのかしら( ̄◇ ̄;)
んにゃ、春歌下の巻末歌の一つ前にある以上、惜春と古今集の撰者が位置づけていたのは間違いなく、
要は、同じ歌でも載ってるテクストによっては解釈は異なるということなのよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
寝坊した(+_+) 今日も昼過ぎに雨が止んで陽射しが戻るまではセーターを着込んでいたよ(@_@;)
勿論、So-netブログを巡回してだよん(⌒~⌒) 家に居ても、日本は広いなぁと驚いてるよ( ̄□ ̄;)
【読んだ本】
阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(下)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本
古今和歌集の春歌下のラスマエは、在原業平の歌で(歌番号133)、詞書と歌を次に引くよん(⌒~⌒)
三月[やよい]の晦日の日、雨の降りけるに藤の花を折りて、人につかはしける
ぬれつつぞ 強ひて折りつる 年のうちに 春は幾日[いくか]も あらじと思へば
奥村恆哉(校注)『新潮日本古典集成 古今和歌集』(新潮社,1978)の頭注の同歌の口語訳を引く(^^)
雨に濡れることもいとわず、あなたのために折り取った藤の花です。年のうちに、
もう春は幾日も残っていないのですから。
片桐洋一『原文&現代語訳シリーズ 古今和歌集』(笠間書院,2005)の同歌の脚注を見ると、
・・・ここでは素直にもう春がほとんどなくなったという惜春のあせりだけを
読むべきであろう。
つまり、古今和歌集に載る同歌は、春を惜しんだ歌、惜春を詠んだ歌というわけで、納得だわな(^^)
伊勢物語の八十段の同歌を含む本文の〈現代語訳〉を本書から全文メモっておきますかv( ̄∇ ̄)ニヤッ
昔、家運が傾き衰微した家に、藤の花を植えた人があった。陰暦三月の末、
晩春のころ、その日は雨がしとしとと降っている日であるが、ある人のところへ
藤の花を折って差し上げさせるというのでよんだ歌、
私は雨にぬれながら無理にこの藤の花の咲いている枝を折りました。
今年のうちに春はもう幾日もないだろうと思いましたので(なんとしても
晩春で藤の花がまだ新鮮で美しい間にお目にかけようと思って折りました)。
同歌を古今集の両注釈書は「惜春」の歌とするけど、本書は藤の花の美しさに焦点を合わせてる(゚o゚;)
そのことは、本書の同段の〈補説〉で、次のように論じていることからも分るわな(@_@;)
『業平集』では「やよいのつごもりの日、雨の降りけるに、ふぢの花を折りて
人につかはしける なりひらの朝臣 ぬれつつぞ折りつる藤の花春はけふをし
かぎりと思へば」とある。すなわち業平の家在原氏がとくに没落しており、
また藤の花を「人に奉らす」と奉った先が高貴の人であるというようなことは
見られない。ただ、晩春から初夏にかけての季節に咲く藤の花が、一番美しい
風情をみせるしっとりと晩春の雨をふくんだ花房を、ある人に贈ったというので
ある。相手の人はおそらく何かの意味で業平が深い関心をよせた人であったろう。
つまり業平は藤の花のもっとも美しい姿は雨をふくんで咲ききわまった所にある
として、それを相手に自分の手でおくりたかったというのであろう。ところが、
八十段のこの話では「おとろへたる家に」という語が入ったために、藤の花が
藤原氏への連想をよび、「奉らす」という語とともに「しひて折りつる」気持ち
の中に阿諛を感じさせてしまうように変ったものであろう。・・・
藤の花は百一段にも登場し、業平が藤原氏の栄華を露骨に詠んだ歌が載ってるけどね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
さて、本書は業平集を踏まえて同歌を藤の花の美しさ詠んだものとして解釈・鑑賞してるわけだ(^^)
そうなると、古今集の各注釈書が、同歌を惜春の歌と捉えていることは間違ってるのかしら( ̄◇ ̄;)
んにゃ、春歌下の巻末歌の一つ前にある以上、惜春と古今集の撰者が位置づけていたのは間違いなく、
要は、同じ歌でも載ってるテクストによっては解釈は異なるということなのよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
寝坊した(+_+) 今日も昼過ぎに雨が止んで陽射しが戻るまではセーターを着込んでいたよ(@_@;)
藤かぁ、何処か藤棚でも探しますか!
フムフム東京でもあちこちで見られそうです(^^)
それにしてもソネブロのカメラマンさんたちは写真撮るの上手いですね!!
by そら (2018-04-18 20:37)
こんばんは。
藤(紫)は今度の週末に撮れるかもしれません。
昔は黄色もあったのですが、いつの間にかなくなってしまいました。
by センニン (2018-04-18 20:39)
今や、名うてのカワセミ写真家に、
そら様もなりつつあるかと(^_^;)
藤棚の御写真も期待します(^o^)丿
by middrinn (2018-04-18 20:45)
出たぁー! 週末恒例の植物図鑑ですね\(^o^)/
黄色のがあったんですかぁ∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
センニン様に期待ウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪
by middrinn (2018-04-18 20:47)
まだまだ名古屋嬢天守閣の中とか
名古屋嬢の記事が続きます。
もちろん名古屋嬢は名古屋城のことですが。
by nikki (2018-04-18 21:44)
城好きの純金の元名古屋嬢としては愉しみにしてるわオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
by middrinn (2018-04-18 21:58)
風情のある藤の花には物語が似合いますね(p_-)
by ロコときどきキナコ (2018-04-18 22:12)
「西尾路子diary」みたいにニコニコしながら読める物語がいいですね(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-04-18 22:23)
藤はフジでも、富士山の雪が消えてしまうのが、悲しい春です。
雪が消える頃には、その御姿自体、見えにくくなります。
名古屋研究家が、駅スタンド以外の「きしめん」と、大手パック以外の「ういろう」を、・・・たら!・・・だと!申しておりました。 確かに、静岡の田舎者は、~以外と、~以外を、知りません。
by hanamura (2018-04-18 22:46)
ソネブロ巡りしてると、いろんな風景に出会えて自分で行かなくても十分に楽しめますよね^^
昨日から今日にかけて良く降りましたが、明日からは天気も良く暖かくなるみたいですから安心ですね^^
by ☆ミルキーウェイ☆ (2018-04-19 00:59)
雑草の花もたくさん咲いてます^^;
by ぽちの輔 (2018-04-19 06:39)
山の雪の形を見て今年が豊作かどうか占ってたらしいよ、昔の人々は(^^)
hanamura様のおっしゃってることが分からないから勉強します(ノ_-;)ハア…
by middrinn (2018-04-19 06:44)
我儘なもので、暑くなるとまた文句を言いますけどね^_^;
☆ミルキーウェイ☆様のブログにも期待してま~す(^o^)丿
by middrinn (2018-04-19 06:48)
ぽちの輔様のお宅には色々なのが咲いてそうですよね(^^)
by middrinn (2018-04-19 06:49)
巡回していると日本全国の花状況がわかりますね~
by green_blue_sky (2018-04-19 07:44)
色々な花の開花状況一目で判るマップが作れそうですね(^^)
by middrinn (2018-04-19 07:54)
藤、今年はもうかなりの長さまで伸びてるので
今週末辺りが見頃かも( ^ω^ )
皆様のブログで季節の花たちを満喫できますよねぇ♪( ´▽`)
by ニッキー (2018-04-19 07:54)
ニッキー様の撮られたのも愉しく拝見させて頂いてますが、
特に同じ南関東という点で、実見する際の参考にも(^o^)丿
by middrinn (2018-04-19 08:03)
昨日、満開の藤を見てきました。
来週は、藤特集になりそうです。(笑)
緑のハナミズキは珍しいですよね。
また見に行こうと思います。へへ
by hatumi30331 (2018-04-19 08:07)
藤の花が満開だと、豪奢でしょうね(〃'∇'〃)
愉しみです(^o^)丿 初見の花も愉しみ(^^)
by middrinn (2018-04-19 08:19)
おはようございます。
やっと雨も上がり今日は先程日が差してきましたいい天気になって夏日になるようです、この所富士山が見れないので寂しいですよ、さて暇な私は今日はどこへ行こうかと思案中です。
by 馬爺 (2018-04-19 09:09)
御紹介の松蔭寺、山本玄峰に縁のある寺なんですね( ̄◇ ̄;)
富士山が見られると何か幸せな気分になりますよね(〃'∇'〃)
夏日となると、お出かけの際は水分補給をお忘れなく(^o^)丿
by middrinn (2018-04-19 09:28)
おはようございます^^
ブログは楽しいですよね~いろいろ日本列島を駆け巡れる^^
それにしてもmiddrinnさんってこう言う本をよく読んで意味までしっかり読んで
比較検討なさる。職業柄? それとも趣味? わたくしは古文って苦手だったから
未だに読めないわ(-。-
by mimimomo (2018-04-19 09:45)
皆様のブログの素敵な御写真に刺激されて、行動力抜群の
mimimomo様は御自身でも撮りに行かれそうですね(^^)
小生も苦手で教室古文は面白いと思ったことないです^_^;
趣味というか性格で、それが職業にも通じてるのかな^_^;
by middrinn (2018-04-19 09:58)
おはようございます。
桜の花は春爛漫・豪華絢爛で春を謳歌させてくれますが、
藤の花はしっとりと落ち着いた風情を味わえますね(^^)
by yakko (2018-04-19 09:59)
たしかに藤の花は落ち着いた雰囲気で上品さを感じますね(^^)
やはり紫という色のイメージもあるのかもしれませんけど(^^)
by middrinn (2018-04-19 10:02)
桜をおいかけて東北にも行きたいなーって思っていたけど
ブログ巡回でたくさんの桜を見て満足してしまったわ^^
by リュカ (2018-04-19 10:38)
目的は花見じゃなくて花見酒・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
青森県立美術館でシャガールやってますよ(⌒~⌒)
by middrinn (2018-04-19 10:49)
もう藤の花ですか・・・こちらはまだ桜も咲いていませんよ。
本州で咲く”ソメイヨシノ”は 北海道では育ちにくく
蝦夷山桜が開花宣言木にもなっているところもありです。
本日、晴れ 気温上昇中、活字を見ると眠くなって・・・・・
by cooper (2018-04-19 13:37)
以降は岩手・青森&北海道からの桜の便りになって行きますね!
北の大地の桜の下にはジンギスカンがよくにあふ(*>艸<)
大阪からはシャクナゲ・ぼたん祭りをお届けしますよー!
by ちぃ (2018-04-19 14:50)
桜の開花宣言木が違うなんて初耳( ̄◇ ̄;)
昨夜「北の花便り」の更新を拝見しまして、
cooper様のお住まいにも春が来たんだなぁ
とPCの前でニコニコ顔してました(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-04-19 16:35)
桜の写真を撮り溜めされてたのか、はたまた出し遅れたのか、
既に散った地域なのに、今やっとアップし始めた方も(^_^;)
ちぃ様には季節を問わず可愛~い〝梅〟の御写真を拝見させて
頂いておりますが、シャクナゲ・ぼたん祭りも愉しみ(^o^)丿
by middrinn (2018-04-19 16:41)
こんばんは。
藤の花を見てきましたよ~
良い香りに包まれて。。とはいかなかったです。
垂れ下がった花には、ハチがブンブン飛んでました。(笑
by k-sakamama (2018-04-19 18:54)
そうそう~ことばの歳時記、図書館で探してみますね。
by k-sakamama (2018-04-19 18:57)
「バックシャン」なハチの御写真、お尻が可愛いですね(^_^;)
売れていた文庫本なので、図書館に確実にあるはずです(^o^)丿
by middrinn (2018-04-19 19:21)