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160924読んだ本&買った本

そろそろ楽天ポイントの使い途を考えねばならないが買っても損しない面白そうな本はないかしら(..)

【読んだ本】

足利健亮『NHK人間大学 景観から歴史を読む~地図を解く楽しみ』(日本放送出版協会,1997)所蔵雑誌

昨日の杉本苑子『影の系譜~豊臣家崩壊』(文春文庫,1984)の「あとがき」に、「最後に、いま一つ、
『影の系譜』の文中に登場する巨椋ガ池築堤工事については、京都大学助教授足利健亮氏の御研究を
全面的に参照させていただいた。ここに明記し、あつく御礼申しあげたい。」とあり、本棚の奥から
本誌を引っ張り出して、久しぶりに読み直した(^^) これは、「NHK学園通信講座 受講テキスト」
と記載されてるように、1997年夏に教育テレビで放送された「NHK人間大学」のテキストで、後に
(おそらく加筆された上で)同版元から同タイトルでNHKライブラリーとして翌1998年に刊行され、
更に『地図から読む歴史』と改題して講談社学術文庫に2012年に収録された(^^) 内容は歴史地理学で、
メチャクチャ面白いことは公知の事実(^^) そもそも地理学自体が〈諸科学の母親〉と評されるように
アプローチが多角的で発想も豊かな研究領域なのだから、まして歴史とクロスすれば知的興趣に満ちた
学問となるのは当然だと思うね(^^) ただし、念のため記しておくと、〈諸科学の母親〉と評したのは、
1920年のアメリカ地理学会会長就任講演でのイザヤ・ボウマンで、それは誇りというより地理学という
ディシプリンの確立・維持への悩みの告白だった、と大島襄二『文化地理学序説』(理想社,1976)で
読んだ、知ったか振り^_^; 杉本が参照した研究とは、本誌の〈第9回 豊臣秀吉の「首都」作り②〉で
論じられてたものと思われるが、杉本の小説ではイメージできなかったけど、本誌には巨椋池の図など
が幾つも載ってて図解されてるので理解できた(^^)v 個人的には「第10回 徳川家康の江戸選地理由」が
特に面白いね(^^) 潮見坂と富士見坂が幾つもあるように、「死を見」てもなお「不死身」とはね(@_@)
しかも、同回末尾は、秀吉が最後に城地とした「伏見」も「不死身」と通音であるとダメ押し(@_@;)
ただ、天馬空を行くが如し著者の発想ゆえ、「第1回 地図と地名に残された先人のシグナル」の冒頭
で論じられている、近江八幡市の八幡山が鶴翼山と呼ばれた由来についての考察に対しては、高島俊男
の「鶴翼の陣」(同『お言葉ですが・・・③ 明治タレント教授』[文春文庫,2002]所収)が例によって
手厳しく批判してる^_^; だけど、琵琶湖の〈船頭さんが「カクヨク」なんて言うのだろうか〉という
批判に関して言えば、次のブログを読んだら、高島の方こそ「いささか勇み足」のように思えたね^_^;

  http://blog.goo.ne.jp/afuminonemurima/e/be6f7d6d8d891eb4665228a7785a6f20

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

【買った本】

芸術新潮2016年10月号

特集は「ダリって ダリだ? 10年ぶりの大回顧展開催中!」というオヤジギャグで、次号の特集もまた
「美魔女画の巨匠 クラーナハにくらっ」とあり、見た瞬間に眩暈が^_^; 上手いしイマジネーションの
豊かなダリの作品は凡人の小生など眺めてるだけで楽しい(^^) 「永遠の女神 ガラに生き、ガラに死す」
というコラムを読み、ガラも登場する「美女と芸術」特集号の芸術新潮1990年6月号を探し出した(^^)v
第2特集は「時代と闘い、時代を超えた女性画家 メアリー・カサット」で読み応えがありそうだけど、
紹介されてる画をパラパラめくってると、ベルト・モリゾを連想^_^; 前橋重二による「ヒエロニムス・
ボス没後500年 突如湧き立つ真贋論争!」は面白そう(^^) 本誌2014年9月号の特集が「中世の大画家
ヒエロニムス・ボスの奇想天国」で、その中には「ヒエロニムス・ボス 全真作はこれだ!」との記事
(小池寿子解説)もあるので、読んだら参照しよう^_^; 玉蟲敏子による「わが画業に一点の曇りなし!
鈴木其一の絢爛たる軌跡」で紹介されてる《百鳥百獣図》は若冲より動物が可愛いいなぁなんて思って
いたら、「若冲《乗興舟》の別バージョンも!第六次久保惣コレクション大公開」の記事もあった(^^)

宮城谷昌光『呉越春秋 湖底の城 五』(講談社文庫,2016)

16日に取り寄せを頼んで(代金は支払済!)、20日お昼に入荷の連絡があって、今日受け取った(^^)
三巻までは読了も、四巻から購入も未読のまま、完結してから一巻から再読して通読するつもり^_^;
ただ、挟まれた栞に「伍子胥篇」とある上に「巨弾連載の序章」とあり、まだ「序章」かよ(@_@;)
宮城谷の中国史作品は愛読してて文庫本でコンプリートしてるけど、架空登場人物が多過ぎる感(..)

『2016 Health Diary』の記録を見ると今月は降らなかったのが4日しかなく今また小雨がパラパラ(+_+)
タグ:地理 歴史 絵画
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