SSブログ

240211読んだ本【バカチン】

聞き手が素人と思って下調べせずに臨んでテキトーなことゆーな!ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
モチ小生も素人なので買ったんだけど、この「新しい漢詩の入門書シリーズ」、罪深いね(@_@;)

【読んだ本(バカチン)】

宇野直人&江原正士『漢詩を読む 3 白居易から蘇東坡へ』(平凡社,2011)所蔵本

駒田信二『漢詩名句 はなしの話』(文春文庫,1982)をチンタラと読んでいて、白居易(白楽天)の
「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」(香炉峰下、新に山居を卜し、草堂初めて成り、偶[たま
たま]東壁に題す)という連作五首の中の有名な第三首から第二句「小閣重衾不怕寒」を取り上げ、
「小閣」を「中二階」(駒田信二・前掲書)と解するか、「ささやかな住まい」(松浦友久『中国
詩選 三 唐詩』[社会思想社現代教養文庫,1972])と解するかで、第二句の文意・訳が異なること
を先日は指摘した(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-01-31 )(@_@;)

本書で宇野直人は「小閣」を「小さな屋敷」と訳すが、「丸い三角」の如き形容矛盾だし、白居易が
「草堂記」で草堂には「二室」=「二部屋」(岡村繁『新釈漢文大系101 白氏文集 五』[明治書院
,2004]214頁、218頁)しかないと説明してるのに「屋敷」と訳すのは読者をミスリードするものと
指摘(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-02-10 )オホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

さて、宇野直人は第四句「香爐峰雪撥簾看」について仰天発言Σ( ̄ロ ̄lll)ニャに言ってんの!?

    ・・・三・四句は『枕草子』に引用された大変有名な部分です。・・・「近くの
    香炉峰に積った白い雪は、簾を押し開けて寝たまま眺めている」。これはおそらく、
    使用人か誰かに簾を上げさせるんですね。

    ──自分で上げるのではないと。

    一人で暮らしているわけではなく、やはり大勢いましたから。・・・

この草堂には「二室」=「二部屋」しかないのに「使用人か誰か」が「大勢」いるわけがない(^_^;)
そもそも白居易は連作五首を詠んだ時も草堂を「獨り」で訪れて「一人で暮らしてい」たはず(^_^;)
その根拠は岡村繁・前掲書所収の『白氏文集』巻二十八の「與微之書(微之に與ふる書)」(1489)
という元稹に宛てた書簡で、その中で白居易が草堂について述べている件から引くが(同書435頁、
436頁)、訳注稿は安東俊六が担当された由( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    ・・・毎一獨往、動彌旬月。平生所好者、盡在其中。不唯忘歸、可以終老。・・・

     ・・・一たび獨り往く毎に、動[やや]もすれば旬月を彌[つ]くす。
     平生好む所の者、盡[ことごと]く其の中に在り。唯[ただ]に歸[かへ]る
     を忘るるのみならず、以て老[おい]を終[を]ふべし。・・・

      ・・・一人で出かけるとなると、ややもすれば一ヶ月もそこに留まってしまう。
      常日頃からわたしが好んでいたものがすべてその中に在る。だから家に戻るのを
      忘れてしまうばかりか、そこで一生を終えてもいいと思うくらいである。・・・

草堂へ「一人で出かけ」て「一ヶ月も」滞在とは、草堂で「一人で暮らして」たとの意だろう(^_^;)
しかも、「可以終老」(以て老を終ふべし)という心境は連作五首の第三首の第五句~第八句である
「匡廬便是逃名地 司馬仍爲送老官 心泰身寧是歸處 故郷何獨在長安」(匡廬は便ち是れ名を逃る
るの地 司馬は仍老を送るの官為り 心泰く身寧かなるは是れ帰する処 故郷何ぞ独り長安にのみ在
らんや⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-02-04 )と同旨で、連作五首の
詠作時も白居易は草堂で「一人で暮らして」て同じ心境になったと読み解くのが自然( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
「草堂記」「微之に與ふる書」も読まずにテキトーなことゆーな!ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

・清少納言も紫式部も白居易(白楽天)の漢詩句を正しく理解してなかったオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
タグ:中国 古典
コメント(2) 
共通テーマ:

コメント 2

tai-yama

お屋敷設定を崩す訳にいかないので、使用人が居たことに(笑)。
もしかしたら秘書さんかも。いちゃいちゃ・・・いいなー。
by tai-yama (2024-02-11 19:19) 

middrinn

一貫性はありますけど、馬鹿一直線(^_^;)
by middrinn (2024-02-12 05:38) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。