231216読んだ雑誌
お前らが勝手にカッコつけてるからツッコまれちゃうんだよ!ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンドモガァ!!
【読んだ雑誌】
週刊文春2023年12月21日号
同誌連載の清水克行「室町ワンダーランド 第82回 網野善彦さんの読み」から引く(同誌65頁)(^^)
・・・/たとえば、戦国大名の浅井氏を「あさい」と読むか「あざい」と読むか。
こんなことはかな書きの古文書が残っていればすぐ分かりそうなものだが、戦国
時代には、ひらがなに濁点を付ける習慣はまだ一般的ではなかったので、名前を
濁って読んでいたか、濁らなかったかは、残された古文書だけでは分からない。
そこで、現在、浅井氏のルーツである滋賀県の地名「浅井」が「あざい」と読ま
れていることを根拠にして「あざい」の読みが一般的になっている。/しかし、
現在の地名の読み方が、昔の読みを正確に伝えているという保証はない。・・・
最後の一文に尽きるかと(^_^;) さて、さて、さ~て!芭蕉の『おくのほそ道』の平泉の段の有名な
「夏草や兵どもが夢の跡」の句の直前の一文(久富哲雄[全訳注]『おくのほそ道』[講談社学術
文庫,1980]による)を引く(@_@;)
・・・「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、笠打敷きて、時のうつるまで
泪を落し侍りぬ。/・・・
富山奏(校注)『新潮日本古典集成 芭蕉文集』(新潮社,1978)、久富哲雄・前掲書、頴原退蔵&
尾形仂(訳注)『新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き』(角川ソフィア文庫,2003)の
三書とも「国破れて・・・みたり」を鉤括弧(=「 」)に入れているが、麻生磯次(訳注)『現代
語訳対照 奥の細道 他四編』(旺文社文庫,1970)は入れておらず、久富哲雄・前掲書、頴原退蔵&
尾形仂・前掲書、麻生磯次・前掲書のそれぞれの訳を順に引く(富山奏・前掲書は訳無し)(@_@;)
・・・「国は破れ亡びても、山河だけは昔に変わらず残っている。城は荒廃しているが、
春が訪れた今、草木だけは昔のとおりに青々していることよ」と、杜甫の詩を思い出して
口ずさみ、笠を敷いて腰をおろし、いつまでも懐旧の涙を流したことである。/・・・
・・・「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と杜甫の詩を口ずさみつつ、
笠を敷いて腰をおろし、時刻の移るまで懐旧の涙にくれたことであった。/・・・
・・・「国は破れ滅びても、山河だけは昔に変わらず残っており、城は荒廃しても、
春がくると、草木だけは昔のとおりに青々としている」という杜甫の詩を思い出して、
まったくそのとおりだと、笠を敷いて腰をおろし、時刻のうつるまで懐旧の涙に
くれたことである。/・・・
だが、杜甫の詩句は(四書とも注で紹介しているように)正しくは「国破れて山河あり、城春にして
草木深し」であり、これらの訳だと「・・・芭蕉は引用を間違えたのではないか・・・」と田中善信
『芭蕉の学力』(新典社選書,2012)からツッコミが入るのは当然かと(^_^;) 思うに、底本には無い
鉤括弧(=「 」)を勝手に付けて杜甫の詩句の「引用」と解してしまったことが間違いかと(^_^;)
・西行も客死したとバカな解説をする『おくのほそ道』注釈書4冊ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンドモガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-10-21
【読んだ雑誌】
週刊文春2023年12月21日号
同誌連載の清水克行「室町ワンダーランド 第82回 網野善彦さんの読み」から引く(同誌65頁)(^^)
・・・/たとえば、戦国大名の浅井氏を「あさい」と読むか「あざい」と読むか。
こんなことはかな書きの古文書が残っていればすぐ分かりそうなものだが、戦国
時代には、ひらがなに濁点を付ける習慣はまだ一般的ではなかったので、名前を
濁って読んでいたか、濁らなかったかは、残された古文書だけでは分からない。
そこで、現在、浅井氏のルーツである滋賀県の地名「浅井」が「あざい」と読ま
れていることを根拠にして「あざい」の読みが一般的になっている。/しかし、
現在の地名の読み方が、昔の読みを正確に伝えているという保証はない。・・・
最後の一文に尽きるかと(^_^;) さて、さて、さ~て!芭蕉の『おくのほそ道』の平泉の段の有名な
「夏草や兵どもが夢の跡」の句の直前の一文(久富哲雄[全訳注]『おくのほそ道』[講談社学術
文庫,1980]による)を引く(@_@;)
・・・「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、笠打敷きて、時のうつるまで
泪を落し侍りぬ。/・・・
富山奏(校注)『新潮日本古典集成 芭蕉文集』(新潮社,1978)、久富哲雄・前掲書、頴原退蔵&
尾形仂(訳注)『新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き』(角川ソフィア文庫,2003)の
三書とも「国破れて・・・みたり」を鉤括弧(=「 」)に入れているが、麻生磯次(訳注)『現代
語訳対照 奥の細道 他四編』(旺文社文庫,1970)は入れておらず、久富哲雄・前掲書、頴原退蔵&
尾形仂・前掲書、麻生磯次・前掲書のそれぞれの訳を順に引く(富山奏・前掲書は訳無し)(@_@;)
・・・「国は破れ亡びても、山河だけは昔に変わらず残っている。城は荒廃しているが、
春が訪れた今、草木だけは昔のとおりに青々していることよ」と、杜甫の詩を思い出して
口ずさみ、笠を敷いて腰をおろし、いつまでも懐旧の涙を流したことである。/・・・
・・・「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と杜甫の詩を口ずさみつつ、
笠を敷いて腰をおろし、時刻の移るまで懐旧の涙にくれたことであった。/・・・
・・・「国は破れ滅びても、山河だけは昔に変わらず残っており、城は荒廃しても、
春がくると、草木だけは昔のとおりに青々としている」という杜甫の詩を思い出して、
まったくそのとおりだと、笠を敷いて腰をおろし、時刻のうつるまで懐旧の涙に
くれたことである。/・・・
だが、杜甫の詩句は(四書とも注で紹介しているように)正しくは「国破れて山河あり、城春にして
草木深し」であり、これらの訳だと「・・・芭蕉は引用を間違えたのではないか・・・」と田中善信
『芭蕉の学力』(新典社選書,2012)からツッコミが入るのは当然かと(^_^;) 思うに、底本には無い
鉤括弧(=「 」)を勝手に付けて杜甫の詩句の「引用」と解してしまったことが間違いかと(^_^;)
・西行も客死したとバカな解説をする『おくのほそ道』注釈書4冊ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンドモガァ!!
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最近は、浅井長政(あざいながまさ)になっていますね。
その土地の人がつねに濁点をつけて喋るような訛りの
可能性もありそう・・・。西に行くと、子音の裏に小さい母音みたい
な読みは訂正されますね。伊勢で、げくぅに行くのには?と
聞いたら、「げく」と言われた思い出が(笑)。
by tai-yama (2023-12-16 20:24)
なら長政の「さ」も濁点をつけて「ながまざ」じゃないと(^_^;)
by middrinn (2023-12-17 05:53)
なるほど。八木書店の2巻本色葉字類抄の第390ページの「浅井」。
色葉字類抄に、いつの頃、書写時に付き出したのか、私には判らない
けど、頻度少ながら含濁点単語自体は有るけど。この浅井は「アサイ」
で、濁点が無いので、地名現代読みが根拠では確かに怪しいですね。
by df233285 (2023-12-17 06:47)
wikiの「浅井氏」の項で紹介されてる「あさい」説
の方がまだ説得力があります(^_^;) 「大将棋」も
実は「たいしょうぎ」だったり・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2023-12-17 08:52)