旅に出たいけど、その準備がしんどい(-ω-、)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ旅に出たらブログの更新はどうなる?

【読んだ本】

森銑三『偉人暦(下)』(中公文庫,1996)所蔵本

    ・・・/芭蕉という人は、その作品を味わって、じっとその人となりを思って
    いたい人だ。こちたき人物論などしたくない人だ。世に発表されている芭蕉論は
    かなりに多い。いろんな人に依っていろんな風に論じられているが、言葉いよいよ
    多くして、芭蕉その人を去ることいよいよ遠いようにも思われる。/・・・

本書の「十月十二日 松尾芭蕉」の一節(原文ママ)で、「その作品を味わ」いたいのだが、文句を
つける豚がいるほど注釈が充実してる久富哲雄(全訳注)『おくのほそ道』(講談社学術文庫,1980
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-11-17 )を基本書に決定済も、併読用に
新編日本古典文学全集や新潮日本古典集成その他を図書館から借りて来るの重くてしんどい(-ω-、)
モチ専門家の手による注釈書に限定も何冊かありそうだから良書を選ぶのが難しい(+_+) 専門家でも
(歌枕探訪の旅ゆえ)和歌や(芭蕉が詳しい)漢詩文の知識がある注釈者に絞られるけどね(´・_・`)
例えば、紀貫之と凡河内躬恒の贈答歌の中には「・・・彦星と織女星とになりあっての贈答は、どう
みても男同士の歌と思えるものではない。どの詩句を取り上げてみても、熱愛する男女のそれとしか
思われない。」ものがあるが、これも「・・・実はこの時期の贈答歌にときどきみられるところの、
恋愛的味つけをした恋歌もどきの歌・・・」と藤岡忠美『紀貫之』(講談社学術文庫,2005)は指摘
してて(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-01 )、こーゆーのも芭蕉は
知ってそうだけど、和歌に詳しくない人は紀貫之と凡河内躬恒を同性愛者だと早とちりしそう(^_^;)

    ・・・/芭蕉は煙草をのんだ。ある時其角と大名で俳人の内藤露沾公に招かれて
    行ったが、露沾公の煙草嫌いなのを憚って、先では喫煙しなかった。帰ってから
    其角が、「世外の人が権貴に対して遠慮せずともよいでしょう」などというと、
    芭蕉は大いに叱って、「風流のうちにも礼節がなくてはならぬ。法を破るを洒落
    と思う者は桀紂の徒だ」といった。・・・

芸術至上主義と称して逸脱行動をするのは、大した芸術家じゃない証拠〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

・『おくのほそ道』の遊行柳の件の西行の歌について苑子タン、また調べずに書いてるよ(ノ_-;)トホホ…

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-11

・光源氏に我が身を重ねた芭蕉を「蛸壺の中で眠るタコの気分になっている」と俳人の坪内稔典(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-04

・朝日連載「星の林に ピーター・マクミランの詩歌翻遊」が芭蕉『笈の小文』の句を変な解釈(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-05-14

・千載集や平家物語の有名な逸話なのに高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫のデタラメ(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-19