220408読んだ本【バカチンもの】
秋風=西風から、風邪かな、と(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )このキツツキが!ヾ( ̄o ̄;)ウソツキだろ!
昨夜まで三日間ホークス戦中継視聴して電気代も心配だし鷹狩りに成功しなかったのも残念(+_+)
【読んだ本】
梶原正昭&大津雄一&野中哲照(校注・訳)『新編日本古典文学全集53 曾我物語』(小学館,2002)
・・・/真名本『曾我物語』では、・・・狩りが殺生の罪業を犯す行為ではないかと
苦悩する頼朝に対して、[梶原]景季と畠山重忠が経典の知識によって罪業ではない
と答え、感動した頼朝から恩賞を賜ったという逸話が記される。・・・
上宇都ゆりほ『源平の武将歌人 コレクション日本歌人選 047』(笠間書院,2012)は斯く要約してる
「逸話」、巻末の「解説」に「本書の底本である日本大学蔵本は、本門寺本系の真名本を読み下した
訓読本であり、大局的には真名本の系列に属する。」(本書387頁)とある本書の巻第五の当該章段を
見る限り、メチャ不正確でバカチンものだぞ(@_@;) 先ずは本書189頁から現代語訳を引く(@_@;)
・・・/そもそも、鎌倉殿[源頼朝]の御前に日本国中の大名小名が参集して、
御用談のあったついでに、鎌倉殿が、「このところ退屈であるから、狩場の遊び
をしたいと思う。狩は罪深い行いと聞いているけれど、気晴しの第一はこれに
過ぎるものはないと思うのだ。どうであろうか」と笑いながらおっしゃると、
・・・
〈「・・・罪業とは聞きつれども、一の慰め、これに過ぎずと思ふなり。いかがあるべき」とうち
笑ひ宣ひければ、・・・〉とあり(本書189頁)、「苦悩」しているようには見えないのだが(@_@;)
源頼朝は「笑いながら」「苦悩する」のか(^_^;) この続きの現代語訳を本書189頁から引く(@_@;)
・・・梶原は承りも終らないうちに、「狩場のお遊びは、罪業とは思われません。
『釈尊が仏となる修行をされていた昔、波羅奈国で催された母鹿狩。日本の諏訪
大明神が俗人であったときの伊吹岳の七日間の巻狩。その外、日本・中国の賢王
や聖王も、皆、狩りのお遊びをなさった[』]と承っております。ただ、『鷹狩
は罪業』と承っております」と申したところ、・・・
現代語訳は「』」が欠落してるので本文に照らして補ったが、この「梶原」はこの章段の最後の記述
(後述)を見ると、「景時」であって「景季」に非ず(@_@;) また個人的には「『鷹狩こそ罪業』」
(本書189頁)が気になるが、頭注も付されてなくイミフである(-ω-、) この続きの現代語訳を本書
189~190頁から引く(@_@;)
・・・畠山は大笑いして、「梶原殿は、どうしてこのようなことを申されるのだ。
鷹狩にも由緒がございますのに、どうして罪業となりましょうか。東天竺の斯婆国
[しばこく]の王、尸毘大王[しびだいわう]が鳩の身代りになられて自らの肉を
与えたとき、鳩を狙っていた鷹は、自ら、『私は本当の鷹ではありません。すなわち
帝釈天である。王の菩提心を見るために鷹となって来たのである』と言って、王の傷
に天から与えられた甘露を注いだところ、傷がお治りになった。その時の尸毘大王は、
すなわち釈迦牟尼如来です。中国では、周の文王の雲翔[うんしょう]の鷹、夏の
禹王の深井[しんせい]の鷹。日本では、仁徳天皇が、氷室と名付けて鷹をお使いに
なったことがあり、この御代から鷹狩が始まりました。その後、御先祖の清和天皇や
天智天皇、その外、聖王やすぐれた宰相が鷹を愛されたことは、数えきれないほど
です。また、守屋の大臣が、『私は、啄木鳥となって寺の堂や塔を壊してやろう』と
誓ったとき、聖徳太子が、『私は、鷹となってそれを阻もう』とお誓いになりました。
ましてや、白簫[しらしょう]・藤沢・一拍子[いっぴょうし]・唐幕[からまく]
・屋真白[やましろ]・藤の花、これらは皆、神通力を持つ鷹であります。異国や
日本に、鷹狩の例はとても多いのです。何はともあれ、鷹狩もなさいませ」と申した
ので、鎌倉殿を始め申しあげて諸国の武士たちも、頭を前に垂れ、耳を傾けて、感心
している様子であった。/・・・
啄木鳥の謎を解く鍵キタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!
森田悌(全現代語訳)『日本後紀(上)』(講談社学術文庫,2006)157頁に載ってる延暦16年冬10月
庚申(8日)の条「啄木鳥が前殿へ入った。明日、天皇は交野に行幸する予定であったが、この不審事
のため、とり止めた。」、「啄木鳥が前殿へ入った」ことが、どうして「不審」なのか謎なんだけど
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-01-07 )、翌日解け・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
冗談はさておいて、「・・・守屋の大臣、『我、啄木鳥となりて堂塔を破損せん』と誓ひし時、上宮
太子、『我、鷹となりてその難を払はん』と誓ひ給へり。・・・」(本書190頁)の前半に付されてる
頭注6に〈・・・この話は、『源平盛衰記』一〇、『名語記』一〇「テラツツキ」にみえる。〉とある
けど(本書190頁)、『日本後紀』の謎が解けるといいなウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪ この続き
の現代語訳を本書190~191頁から引く(@_@;)
・・・/鎌倉殿は、たいへんに感心されて、「鷹の知識に対して褒美を与えよう」と、
陸奥国笹川というところの公田三千八百町と記録された土地を、検地帳といっしょに
お与えになった上に、武蔵・上野両国の総追捕使に任命なさった。/こうして、梶原
を召して、「それでは、諸国の武士たちに狩を告げ知らせよ。うわさに聞く浅間の
山裾の離山、三原の狩場などを見よう」とおっしゃったので、景時が承って、鎌倉中
に告げ知らせた。/・・・
「感動した頼朝から恩賞を賜った」のは、「畠山重忠」だけで梶原「景季」ではないし、そもそも、
この「梶原」は「景季」ではなく「景時」と解するのが合理的かと(@_@;) 本が違うのかな(@_@;)
・桓武天皇の鷹狩はパフォーマンスとする谷知子『天皇たちの和歌』(角川選書,2008)を論駁(^^)v
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-15
昨夜まで三日間ホークス戦中継視聴して電気代も心配だし鷹狩りに成功しなかったのも残念(+_+)
【読んだ本】
梶原正昭&大津雄一&野中哲照(校注・訳)『新編日本古典文学全集53 曾我物語』(小学館,2002)
・・・/真名本『曾我物語』では、・・・狩りが殺生の罪業を犯す行為ではないかと
苦悩する頼朝に対して、[梶原]景季と畠山重忠が経典の知識によって罪業ではない
と答え、感動した頼朝から恩賞を賜ったという逸話が記される。・・・
上宇都ゆりほ『源平の武将歌人 コレクション日本歌人選 047』(笠間書院,2012)は斯く要約してる
「逸話」、巻末の「解説」に「本書の底本である日本大学蔵本は、本門寺本系の真名本を読み下した
訓読本であり、大局的には真名本の系列に属する。」(本書387頁)とある本書の巻第五の当該章段を
見る限り、メチャ不正確でバカチンものだぞ(@_@;) 先ずは本書189頁から現代語訳を引く(@_@;)
・・・/そもそも、鎌倉殿[源頼朝]の御前に日本国中の大名小名が参集して、
御用談のあったついでに、鎌倉殿が、「このところ退屈であるから、狩場の遊び
をしたいと思う。狩は罪深い行いと聞いているけれど、気晴しの第一はこれに
過ぎるものはないと思うのだ。どうであろうか」と笑いながらおっしゃると、
・・・
〈「・・・罪業とは聞きつれども、一の慰め、これに過ぎずと思ふなり。いかがあるべき」とうち
笑ひ宣ひければ、・・・〉とあり(本書189頁)、「苦悩」しているようには見えないのだが(@_@;)
源頼朝は「笑いながら」「苦悩する」のか(^_^;) この続きの現代語訳を本書189頁から引く(@_@;)
・・・梶原は承りも終らないうちに、「狩場のお遊びは、罪業とは思われません。
『釈尊が仏となる修行をされていた昔、波羅奈国で催された母鹿狩。日本の諏訪
大明神が俗人であったときの伊吹岳の七日間の巻狩。その外、日本・中国の賢王
や聖王も、皆、狩りのお遊びをなさった[』]と承っております。ただ、『鷹狩
は罪業』と承っております」と申したところ、・・・
現代語訳は「』」が欠落してるので本文に照らして補ったが、この「梶原」はこの章段の最後の記述
(後述)を見ると、「景時」であって「景季」に非ず(@_@;) また個人的には「『鷹狩こそ罪業』」
(本書189頁)が気になるが、頭注も付されてなくイミフである(-ω-、) この続きの現代語訳を本書
189~190頁から引く(@_@;)
・・・畠山は大笑いして、「梶原殿は、どうしてこのようなことを申されるのだ。
鷹狩にも由緒がございますのに、どうして罪業となりましょうか。東天竺の斯婆国
[しばこく]の王、尸毘大王[しびだいわう]が鳩の身代りになられて自らの肉を
与えたとき、鳩を狙っていた鷹は、自ら、『私は本当の鷹ではありません。すなわち
帝釈天である。王の菩提心を見るために鷹となって来たのである』と言って、王の傷
に天から与えられた甘露を注いだところ、傷がお治りになった。その時の尸毘大王は、
すなわち釈迦牟尼如来です。中国では、周の文王の雲翔[うんしょう]の鷹、夏の
禹王の深井[しんせい]の鷹。日本では、仁徳天皇が、氷室と名付けて鷹をお使いに
なったことがあり、この御代から鷹狩が始まりました。その後、御先祖の清和天皇や
天智天皇、その外、聖王やすぐれた宰相が鷹を愛されたことは、数えきれないほど
です。また、守屋の大臣が、『私は、啄木鳥となって寺の堂や塔を壊してやろう』と
誓ったとき、聖徳太子が、『私は、鷹となってそれを阻もう』とお誓いになりました。
ましてや、白簫[しらしょう]・藤沢・一拍子[いっぴょうし]・唐幕[からまく]
・屋真白[やましろ]・藤の花、これらは皆、神通力を持つ鷹であります。異国や
日本に、鷹狩の例はとても多いのです。何はともあれ、鷹狩もなさいませ」と申した
ので、鎌倉殿を始め申しあげて諸国の武士たちも、頭を前に垂れ、耳を傾けて、感心
している様子であった。/・・・
啄木鳥の謎を解く鍵キタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!
森田悌(全現代語訳)『日本後紀(上)』(講談社学術文庫,2006)157頁に載ってる延暦16年冬10月
庚申(8日)の条「啄木鳥が前殿へ入った。明日、天皇は交野に行幸する予定であったが、この不審事
のため、とり止めた。」、「啄木鳥が前殿へ入った」ことが、どうして「不審」なのか謎なんだけど
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-01-07 )、翌日解け・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
冗談はさておいて、「・・・守屋の大臣、『我、啄木鳥となりて堂塔を破損せん』と誓ひし時、上宮
太子、『我、鷹となりてその難を払はん』と誓ひ給へり。・・・」(本書190頁)の前半に付されてる
頭注6に〈・・・この話は、『源平盛衰記』一〇、『名語記』一〇「テラツツキ」にみえる。〉とある
けど(本書190頁)、『日本後紀』の謎が解けるといいなウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪ この続き
の現代語訳を本書190~191頁から引く(@_@;)
・・・/鎌倉殿は、たいへんに感心されて、「鷹の知識に対して褒美を与えよう」と、
陸奥国笹川というところの公田三千八百町と記録された土地を、検地帳といっしょに
お与えになった上に、武蔵・上野両国の総追捕使に任命なさった。/こうして、梶原
を召して、「それでは、諸国の武士たちに狩を告げ知らせよ。うわさに聞く浅間の
山裾の離山、三原の狩場などを見よう」とおっしゃったので、景時が承って、鎌倉中
に告げ知らせた。/・・・
「感動した頼朝から恩賞を賜った」のは、「畠山重忠」だけで梶原「景季」ではないし、そもそも、
この「梶原」は「景季」ではなく「景時」と解するのが合理的かと(@_@;) 本が違うのかな(@_@;)
・桓武天皇の鷹狩はパフォーマンスとする谷知子『天皇たちの和歌』(角川選書,2008)を論駁(^^)v
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-15
タグ:古典
なるほど。曽我物語を現代語文で読むなどという行為は、
和漢の故事の勉強の助けになる代わりに、娯楽を
楽しむというスタンスが、より強くなるものなのですね。
以上あまり詳しくないので受け売り。底本違い仮説に一票。
by df233285 (2022-04-08 20:03)
現代語訳で引いたのは、その方が説得力が得られそうなことと、
書写引用が楽だからで、原文の味わいは失われますね(^_^;)
「本が違う」可能性があるのでバカチンは慎みました(^_^;)
by middrinn (2022-04-08 20:34)
風邪疑惑+電気代+”鷹狩り”未成功のトリプルパンチは痛いですね((+_+))
by ナベちはる (2022-04-09 00:41)
電気代は上がるらしいですから、マジで痛いです(T_T)
by middrinn (2022-04-09 05:30)
ホークス戦の中継を昨年の王者としてタカ見とかだったり(笑)。
by tai-yama (2022-04-09 23:01)
SB以上に怪我人等で戦力不足な状態なので(^_^;)
by middrinn (2022-04-10 05:48)