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220111読んだ本

日本人の先祖はインドから来たという説もあっていいv( ̄∇ ̄)ニヤッ カレー好きだし・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
桓武天皇は実はインド人だった説まで唱えちゃったりなんかしてオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ(-_-;)オイオイ

【読んだ本】

森田悌(全現代語訳)『日本後紀(上)』(講談社学術文庫,2006)

本書の219~220頁から延暦18年(799年)秋7月条の現代語訳を引くよん〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    〇本月、小舟に乗り参河[みかわ]国へ漂着した人がいた。布を背に巻きつけ、
    褌を身に着けて袴を着さず、左肩に袈裟に似た紺色の布を掛けていた。年齢は
    二十ほどで、身長は五尺五分、耳の大きさは三寸余あり、言葉が通じず、どこ
    の国の出身か判らなかったが、唐人らはみな崑崙(マレーシア)人だと言った。
    その後、日本語を習い、自分は天竺(インド)人と言い、一弦の琴を弾いた。
    その歌声は哀愁を帯びていた。持ち物を調べると草の実のようなものがあり、
    綿の種子だと言う。願いにより川原寺[かわらでら]に住まわせたところ、
    身に携えてきた物を売り、寺域の西を限る築土の外の路辺に小屋を建て、
    困窮した人を休ませたりした。のちに近江国の国分寺に遷し住まわせた。

この自称インド人、風雅だし、いい人だ(〃'∇'〃) しかし、インドから小舟に乗ってたら凄い(^_^;)

読み進めると242~243頁に後日譚があり、延暦19年(800年)夏4月庚申(12日)の条の現代語訳(^^)

    漂着した崑崙人がもたらした綿の種子を紀伊・淡路・阿波・讃岐・伊予・土佐および
    大宰府等の諸国へ下賜し、栽培させた。その方法は、日当たりのよい肥沃な土地を選び、
    深さ一寸の穴を四尺間隔で掘り、水に一晩浸した種子を翌朝一つの穴に四つ埋めこみ、
    土をかけて手で押さえて固め、毎朝水遣りし、いつも湿った状態にしておき、発芽した
    のち一本を残して他を間引かせた(あるいは雑草を取り除くことか)。

( )内は訳者注だけど、六国史という勅撰国史の一つなのに、こーゆー話も出ているのが面白い(^^)
このインドから来た綿の種子から育った木が今でもあったら、ロマンがあるね(〃'∇'〃) ところで、
「崑崙人」と記されているということは、本人がインド人と言ってるのを信じてないのかな(@_@;)

インド人もびっくり!(エスビーカレー)なのは本書325頁の延暦23年(804年)8月壬子(10日)条
で次の通り( ̄◇ ̄;)

    急に雨が降りだし、大風が吹いた。中和院の西舎が倒れ、それに当たって、
    牛が死んだ。また、神泉苑の左右の閣や京中の建物が倒壊し、諸国でも
    多くの損害が発生した。桓武天皇の生年は丑年[うしどし]に当たり、
    天皇は「朕によくないことが起こるのだろうか」と歎いた。その後さほど
    経過しないうちに天皇は病となり、死去した(大同元年[806年]三月辛巳条)。

『日本霊異記』によると、牛に転生するのは前世で窃盗・横領の罪を犯した場合・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

本書339~340頁の延暦23年(804年)12月壬戌(21日)条によると、桓武天皇は牛を大事にした(^o^)丿

    天皇が次のように勅した。
     牛は国家にとり重要であり、重い荷物を遠方まで運ぶことができ、その効用は
     まことに多大である。しかし、聞くところによると、無法者たちは贅沢をし、
     子牛を殺して皮を剝ぎ、競って鞍や韉[したぐら]の素材にしているという。
     これはたいへんな弊害である。このようなことは禁止しなければならない。
     今後は子牛を殺して皮を剝いだり、鞍や胡禄[やなぐい]などに子牛の皮を
     使用することはすべて禁断する。もし違反者がでれば、違勅罪を科せ。
     監督官司が容隠すれば、同罪とせよ。

[追記220117]

本書258頁の延暦20年(801年)夏4月巳亥(8日)条に「越前国で、牛を殺して神を祀[まつ]る祭礼
を禁止した(欠字未詳。意訳する)。 」とあったけど、村尾次郎(日本歴史学会編集)『桓武天皇』
(吉川弘文館人物叢書,1963→1987新装版)174~175頁に次の件が(^^)

    ・・・/[延暦6=787年11月の交野での]祭天は王者のことであるが、当時一般民間
    にも異国風の祭りが流行していたから、かならずしも天皇だけが漢風に心酔していた
    というわけではない。たとえば、北辰祭[ほしまつり]であるとか、漢神[からかみ]祭
    などがそれである。このうち、漢神はシナの伍子胥廟や項羽廟の祭りであると考えられ
    ている(佐伯有清「八、九世紀の交[ママ]における民間信仰の史的考察)。・・・
    [伍子胥も項羽も]いずれも憤怒・怨恨の象徴だから、崇りの神として恐れられもしたし、
    俗信仰としてひろがりもし、わが国にも流入してさかんに行なわれていた。祭りには
    牛を殺して壇にそなえる。『霊異記』には、聖武天皇のとき、摂津国は東生[ひがしなり]
    郡撫凹[なずくぼ]村の長者が漢神の崇りを解くために、七ヵ年の年ごとに祭りを思いたち、
    毎回牛を殺して漢神にそなえた話がある。『霊異記』は仏教説話だから、殺牛の罪で長者
    はかえってさらに重病にかかるという筋であるが、東生郡といえば、百済人の集住地帯
    である。話そのものは仮構であるにしても、殺牛祭神の俗信仰がかなり広まっていた
    事実は否定できない。ところが、桓武天皇は丑歳である。そのために殺牛の風習は忌んで
    これを禁止したが、漢神の祭りそのものを禁じたわけではない。とにかく、こうした
    中国的・百済的習俗に異常な関心を示したことはやはり百済系の血縁に根があるとみるべき
    であろうか。/丑や牛に拘泥するのは、長岡遷都のところでくわしく述べたように、
    陰陽道に強くひきずられていた証拠のひとつである。これは一般の風潮とかわるところは
    ない。・・・

ちなみに、本書274頁の延暦21年(802年)秋7月乙卯(1日)条に「大和国で頭が二、足が六ある子牛
が生まれた。」とあったけど、桓武天皇は吉事と捉えたのか、あるいは凶事と捉えたのかな(@_@;)

[追記220119]

小泉道(校注)『新潮日本古典集成 日本霊異記』(新潮社,1984)の「付録」の「古代説話の流れ」
に「殺牛信仰」という項があり、非常に興味深い内容だったが、「また、『続紀』の延暦十年には、
伊勢・尾張・近江・美濃・若狭・紀伊などで、牛を殺して漢神を祭るのを禁じた記事がある。」とも
あったので、黒板伸夫&森田悌(編)『訳注日本史料 日本後紀』(集英社,2003)213頁の上記延暦
20年(801年)夏4月巳亥(8日)条の補注6(同書1157頁)に「・・・延暦十年(七九一)九月に殺牛
信仰の禁制が伊勢・尾張・近江・美濃・若狭・越前・紀伊などの諸国を対象に布告されている(続紀、
三代格一九同年同月十六日官符)。・・・」とあるのを確認も「越前」が含まれてるのが謎(@_@;)
タグ:歴史
コメント(6) 
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tai-yama

インディアン嘘つかないは西洋人だけにしか通用しないのかも・・・
でも、そのインド人が桓武天皇にヒンドゥー教を伝えたのかも(驚)。
by tai-yama (2022-01-11 22:58) 

ナベちはる

日本人の先祖はインドから来たという説、もしかしたらあるかもしれませんね…!!
by ナベちはる (2022-01-12 01:18) 

middrinn

「インド人、嘘つかない!ヾ(`◇´)ノ」と最初書いて、
tai-yama様、勘違いしてたことに気付きました(^_^;)
by middrinn (2022-01-12 06:35) 

middrinn

海でつながってますし、現に、このように古代にも、
ナベちはる様、インド人が漂着しましたから(^_^;)
by middrinn (2022-01-12 06:45) 

df233285

本日ブログ作成用に使っているメインwin7パソコン
が、仮に5年後に壊れた時に、どうしようかとチェック。
Aomeiのバックアッパーで適当にコピーした、同型
win7パソコンはMsに金を払い、認証が必要と気が付く。
しかし古いブラウザーをマイクロソフトの認証処理サイトが
対応しておらず、ソフトが全部ライセンス更新でき無いと
やってみて判る。結果永続的にブログ記事を作成するためには、
作業内容から、winXPパソコンが最も使いやすいと結論。
以上のことから世の中、最先端情報ネットワークだけで成り
立っているわけではなく、桓武天皇の言うように、力仕事の
得意なゆっくりとした牛のような存在も、大切だと悟りました。

by df233285 (2022-01-12 14:42) 

middrinn

XPは使い勝手が良かったと言われていたような記憶が(^^)
「メモ帳」があれば作成可能な、きわめて原始的な記事内容
なので、7が壊れても何とかなるんじゃないかと楽観(^_^;)
なお、本書92頁の延暦14年(795年)冬10月己卯(16日)の
条に「天皇が交野に行幸した。右大臣藤原継縄の別荘を行宮
[かりみや]とした。」、次の条=乙酉(22日)に「本日、
天皇は平安宮へ戻った。」とあるので、交野には藤原継縄の
別荘があって、しかも、何日間も滞在してた可能性が(^_^;)
by middrinn (2022-01-12 15:38) 

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