SSブログ

220112読んだ本

漫画単行本の表紙カヴァーの画、キャラの顔とかビミョーに異なるものも〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
DVDによくある中身が別人だったりするジャケ写詐欺とは逆のパターンが多いから別にいいけど(^_^;)

【読んだ本】

池田書店編集部編『いまを生き抜く マンガの言葉 わたしたちにはマンガが必要だ』(池田書店,2021)

漫画の登場人物の〈・・・言葉は「現代[いま]」を生きるわたしたちの糧に、力になるのではない
か……。そんな気持ちから、この本はできあがりました。/掲載しているフレーズは、20代、30代、
40代の編集者やライター、マンガ好きのスタッフが選定したものです。人生に影響を与えた言葉や、
生きる指針になっている言葉などを中心に、140冊以上のマンガから集めました。/・・・〉云々
と「池田書店編集部」名義の「編集後記」(本書222~223頁)に(@_@;) 本書の奥付は「編者 池田
書店編集部」とクレジットも、その右上に「編集 スタジオポルト」「執筆 吉岡千春 満島エリオ」
「協力 岡野千恵 勝又裕子 仲村紗希」等といった記載があるんだけど〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    転んで傷ついて……それでもわたしたちは立ち上がってきた

    本書について

    1章 人間関係

    2章 恋愛

    3章 仕事

    4章 社会

    5章 自分

    6章 人生

    Special Interview

     大森靖子(超歌手)「マンガと音楽」

     和久井香菜子(ライター・少女マンガ研究家)「女性向けマンガの魅力」

     近藤くみこ(お笑い芸人 ニッチェ)「コントとマンガの共通点」

     西炯子(マンガ家)「言葉とセリフ」

    私の心に響いたこの1冊

    掲載マンガリスト

    編集後記(池田書店編集部)

ブックガイドとして使えるかもと手に取って、西炯子(毎月「プチフラワー」誌を買ってた頃に掲載
されてた読切に魅了されたが、デヴュー直後だったとは!)が、高橋由佳利『トルコで私も考えた』
(集英社)を「背中を押してくれるマンガ」として薦めていた(本書142頁)_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

    /旅人からトルコで家族を持つまでになった、高橋先生ご本人の体験記です。
    自分だけが異邦人という状況で、波に乗るように、泳ぐように、山を登るように
    生きていかれる様を関西のノリで楽しく描いていらっしゃいます。人生を見る目が
    長く広くなりますし、「もうダメだ」と思っても、実際「ダメ」になることって、
    そんなにないんだよなとも思えました。(西)/

読んでみたい(^^) 椎名誠『インドでわしも考えた』を意識した作品名と気付く人はいるだろうけど、
椎名のは堀田善衞『インドで考えたこと』(岩波新書)をパロったものと知る人は今いるのか(^_^;)

他に気になったのは、ユペチカ(西森マリー監修)『サトコとナダ』(星海社)かな_φ( ̄^ ̄ )メモメモ
ナダの台詞(本書112頁)(^^)

         サトコって 服装自由なのに 私よりよっぽど 不自由ね

同頁の下部には〈肌を隠して生きるムスリムの女性たちを「不自由だ」と思い込んでしまいますが、
自分のために服を買うといい切るナダは、サトコよりずっと自由。自由とは「自分の意思で決める
こと」なのだということを教えてくれるセリフです。〉と「解説」され、更に左頁(本書113頁)には
同作品の一頁分か四コマの画像が掲載されてて、吹き出し(台詞&脳内モノローグ)を引く(⌒~⌒)

    サトコ (うわー 好きな服)
        (でもちょっと 可愛すぎるよね 私が着るには)


    ナダ  あら かわいいじゃない
        セールだし 買っちゃいなさいよ

    サトコ かわいすぎて 私が着ちゃいけない ような気がして


    ナダ  ふーん…
        私は私のために 服を買うけどね
        どうせ知り合いしか 見ないから
        大好きな服を 着るわよ


    ナダ  サトコって 服装自由なのに
        私よりよっぽど 不自由ね

    サトコ ……

凡例めいた「本書について」(本書6頁)によると、本書が取り上げてる299の名言には、「①名言に
関連しているマンガのコマ画像」や「⑥名言の解釈や背景について解説しています。解釈は編集独自
によるもので、作家の意図とは関係ありません。」(←調べもせず単なる素人の個人的感想は安直)
という解説が付いているかのようだが、実際コマ画像と解説が付いているのは299中たった77だけで、
解説だけが60、コマ画像も解説も無いのが162と半分以上を占めてる(ノ ̄皿 ̄)ノアホクサ!┫:・’.
「出版社および作家の了解を得」られなかったためかもしらんが、漫画の漫画たる所以は画だ(^_^;)
wikiから引くが、〈台詞はほとんどなく、絵とコマの流れだけで話が読み取れるような構造となって
おり、「漫画表現への挑戦」「実験作」とも評され〉、小学館漫画賞受賞の石森章太郎の『ジュン』
に対し、例の如く嫉妬だろうけど、神様手塚治虫が「セリフのないまんがなんか、まんがではない、
あんなのまんがじゃない」と激高したというエピソードがあるけど、台詞だけで画が無い漫画なんて
ありえん(^_^;) いくら名言でも画と相俟って名言になったはずだし、その発言者のキャラや当該名言
が発せられた文脈などコンテクストの「解説」も怠るとは、仕事が雑ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! ナマケモノガァ!!
「③マンガ作品のタイトル」「④作家名」「⑤出版社名」等の出典は各名言の頁に記されてるのに、
巻末に「掲載マンガリスト」として単行本141冊の表紙カヴァーの画像が作家名順に並んでる(@_@;)
索引の機能は無く、画像がメチャクチャ小さいから作家の画風や画のタッチまでは判り難い(´ヘ`;)
本書98頁で取り上げてた安野モヨコ『働きマン』(講談社)の松方弘子の台詞を引くC= (-。- ) フゥー

          あたしは 仕事したな ───って 思って 死にたい

こんな安直で雑な編集の本を出して、「仕事したな───って思って死」ねるのかねヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
タグ:漫画
コメント(4) 
共通テーマ:コミック

コメント 4

tai-yama

最近は中身が別人ではなくパケ写が修正されているので・・・
ある意味、無修正は良心的っ(笑)。ライター、漫画好きのスタッフの
感想文を本にするとはある意味挑戦的なのかも。
by tai-yama (2022-01-12 23:59) 

ナベちはる

初期絵と今の絵が違うというのはマンガだとよくある話だと思うのですが、初期絵を知らないと「これ偽物」なんて言う人も出そうですね(^^;
by ナベちはる (2022-01-13 01:07) 

middrinn

言ってみれば、サークルの同人誌を、
tai-yama様、出版したような(^_^;)
by middrinn (2022-01-13 07:01) 

middrinn

たしかに、人気漫画でも、初期絵にびっくりすることが(^_^;)
ナベちはる様、連載が長くなった作品は変わりますよね(^_^;)
by middrinn (2022-01-13 07:11) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。