200920読んだ本
今日は伏線回収日オホホホ!!♪(￣▽+￣*) スパイの容疑が意外な人物に∑(￣ﾛ￣|||)ニャンですと！？
下げ渡された洋書を始めとする不要な蔵書を次々とゴミに出して部屋を片付ければエアコン使えるのに
結局エアコン無しで夏を乗り切っちゃうというのを繰り返している(-ω-、) 断ち切らにゃo(-`д´- o)
【読んだ本】
倉本一宏編『現代語訳 小右記5 紫式部との交流』（吉川弘文館,2017）
数日前に「藤原実資の身辺に藤原道長側のスパイがいて『小右記』を盗み見てる疑惑(￢。￢ )」と
記したが（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-13 ）、当時も似たような
ことを考えてた人物がｲﾀ━━━━ﾟ+.ヽ(≧▽≦)ﾉ.+ﾟ━━━━!!!! ｲﾀﾖｲﾀﾖヽ(ﾟ∀ﾟ=ﾟ∀ﾟ)ﾉｲﾀﾝﾀﾞﾖ-!!!!
ムカデが耳に入った実資だが（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-07 ）、
ムカデと縁があるのか、長和元年（1012年）4月27日（娍子立后の日だが道長が二女・姸子の内裏参入
をブッキングして妨害）の宮司除目の際にムカデが現われたことを占ってもらった話が、実資の日記
『小右記』の長和元年（1012年）5月4日条にあるので本書40頁から引く〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
四日、辛未。 宮司除目の蜈蚣の占い／雷鳴陣に不参／三条天皇中宮に渡御
去月二十七日の宮司除目の際の蜈蚣［むかで］を、昨日、（賀茂）光栄朝臣に占なわせた。
占文［うらぶみ］を紙背に記す。
御前に伺候して除目を奉仕していた際、八寸ほどの蜈蚣が、硯を去って、
幾くもなく北に行った。心に徴［きざし］を告げたと思い、神告を得る為に、
光栄朝臣を招いて、占なわせた結果を、左に記す。
占ったことには、四月二十七日、甲子。時は戌剋に加える。河魁［かかい］は
子に臨んで用とする。将は玄武、中伝は伝送、天后。終伝は勝先、騰蛇［とうじゃ］。
御行年は酉の上にあり、小吉、天一神。卦遇は元首である。
これを考えると、用は日財に起ち、御年の上に天一を見る。日財は、これは財を
主［つかさど］る。天一は、これは天子を主る。また、天福とする。これを以て
これを言うに、天子が福慶を蒙るのを主る徴象［ちょうぞう］か。
寛弘九年五月三日 賀茂光栄
・・・
この「占わせた結果」、さっぱり解らないけど、話の本筋に関係ないので先に進むと、大江匡衡にも
占ってもらったことが長和元年（1012年）5月11日条に出てて、本書43～44頁から引く(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
十一日、戊寅。 臨時御読経僧名定／度縁請印／宮司除目の蜈蚣の解釈
・・・月に乗じて、式部大輔（大江）匡衡が来た。雑事を談じた次いでに
云ったことには、「先日は召しに応じ、早く参って、立后の行事および
除目の執筆を行ないました。極めて感心して思ったところです」と。
申したところは、はなはだ多く、敢えて記すことはできない。その次いでに、
宮司除目の際の蜈蚣について語った。蜈蚣を解釈して云ったことには、
「呉字は天口を載せ。公字は三公です。天口から出て、三公に上ることになる
のでしょうか。呉は十二月を期すことは疑いは無いでしょう。あの日は甲子で、
物の始めに除目を行なわれました。事の始めと称すべきでしょう。また、
初めて皇后宮（娍子）の除目を行ないました。皇は御門［みかど］、后はきさきです。
帝后〈御門きさき。〉を相兼ねます。除目は事の相が有ります。また、
皇后宮大夫の名□は隆家です。訓読して云うと、『いへをさかやかす』です。
もっとも興の有る事です」と。また、云ったことには、「周公および呉公です。
あの家は周公です。汝［なれ］（実資）の家は呉公です。あれこれ思慮しますと、
三公に昇るのは近くにあるでしょう」ということだ。識者（匡衡）の言ったことを、
後鑑の為、いささか記し置いたものである。「この匡衡は、何箇月か食さず、
病悩が有りました。ところが夜に隠れて、来たところです」ということだ。
藤原実資は「近く」「三公に昇る」、つまり、近く大臣になると大江匡衡は占ったわけ(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
藤原実資が実際に大臣（右大臣）となったのは「近く」どころか治安元年（1021年）で9年も後だし、
蜈蚣の「蚣」に「公」という字が含まれているから「三公」云々だなんて占いは子供染みてる(^_^;)
大納言だった藤原兼家が逢坂関に雪が降って路が真っ白になった夢を見て、ソレは関白になるという
ことですと大江匡衡が占い、その翌年に藤原兼家は関白になったという説話が『江談抄』にあるのを
紹介してる百目鬼恭三郎『奇談の時代』（朝日文庫,1981）が、「今日の小学生でも出来そうな単純な
ゴマすり予言」と評していたのを思い出した(^_^;) ちなみに、浅見和彦（校注・訳）『新編日本古典
文学全集51 十訓抄』（小学館,1997）にも大江匡衡による同じような占いの説話が載ってたし(^_^;)
話を本筋に戻すと、このムカデの占いについての書状が大江匡衡から藤原実資へ送られていることが
長和元年（1012年）6月1日条および長和元年（1012年）6月14日条から判明するけど、要注目なのは、
長和元年（1012年）6月19日条の次の記述（本書78頁）である(￣◇￣;)
十九日、乙卯。 敦康親王除服／春日社の怪異／道長、匡衡の易筮を知る
・・・匡衡の書状に云ったことには、「十余日頃、すでに尋常に復しました。ところが
昨日の未剋の頃から、未だ飲食を受けません。今となっては、恐懼・怖畏しています。
但し、常に尊い教えを降していただいたということを、且つは憚り、且つは喜んで
おります。度々、献上した書状を、隠し置かせている間に、近習の女や拾遺（行成）が
見たことは有るでしょうか」と。礼紙の書状に云ったことには、「緯家の説は、
啓上すべき事が有るとはいっても、他人に見られることを恐れる為、しばらく停止します。
長者（道長）は、すでに蜈蚣を筮［ぜい］したことを知っています」と。
実資が近く大臣になるというムカデの占いが既に藤原道長に知られているというのだﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
しかもスパイとして「近習の女」と「拾遺」藤原行成が挙げられてる∑(￣ﾛ￣|||)ニャンですと！？
下げ渡された洋書を始めとする不要な蔵書を次々とゴミに出して部屋を片付ければエアコン使えるのに
結局エアコン無しで夏を乗り切っちゃうというのを繰り返している(-ω-、) 断ち切らにゃo(-`д´- o)
【読んだ本】
倉本一宏編『現代語訳 小右記5 紫式部との交流』（吉川弘文館,2017）
数日前に「藤原実資の身辺に藤原道長側のスパイがいて『小右記』を盗み見てる疑惑(￢。￢ )」と
記したが（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-13 ）、当時も似たような
ことを考えてた人物がｲﾀ━━━━ﾟ+.ヽ(≧▽≦)ﾉ.+ﾟ━━━━!!!! ｲﾀﾖｲﾀﾖヽ(ﾟ∀ﾟ=ﾟ∀ﾟ)ﾉｲﾀﾝﾀﾞﾖ-!!!!
ムカデが耳に入った実資だが（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-07 ）、
ムカデと縁があるのか、長和元年（1012年）4月27日（娍子立后の日だが道長が二女・姸子の内裏参入
をブッキングして妨害）の宮司除目の際にムカデが現われたことを占ってもらった話が、実資の日記
『小右記』の長和元年（1012年）5月4日条にあるので本書40頁から引く〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
四日、辛未。 宮司除目の蜈蚣の占い／雷鳴陣に不参／三条天皇中宮に渡御
去月二十七日の宮司除目の際の蜈蚣［むかで］を、昨日、（賀茂）光栄朝臣に占なわせた。
占文［うらぶみ］を紙背に記す。
御前に伺候して除目を奉仕していた際、八寸ほどの蜈蚣が、硯を去って、
幾くもなく北に行った。心に徴［きざし］を告げたと思い、神告を得る為に、
光栄朝臣を招いて、占なわせた結果を、左に記す。
占ったことには、四月二十七日、甲子。時は戌剋に加える。河魁［かかい］は
子に臨んで用とする。将は玄武、中伝は伝送、天后。終伝は勝先、騰蛇［とうじゃ］。
御行年は酉の上にあり、小吉、天一神。卦遇は元首である。
これを考えると、用は日財に起ち、御年の上に天一を見る。日財は、これは財を
主［つかさど］る。天一は、これは天子を主る。また、天福とする。これを以て
これを言うに、天子が福慶を蒙るのを主る徴象［ちょうぞう］か。
寛弘九年五月三日 賀茂光栄
・・・
この「占わせた結果」、さっぱり解らないけど、話の本筋に関係ないので先に進むと、大江匡衡にも
占ってもらったことが長和元年（1012年）5月11日条に出てて、本書43～44頁から引く(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
十一日、戊寅。 臨時御読経僧名定／度縁請印／宮司除目の蜈蚣の解釈
・・・月に乗じて、式部大輔（大江）匡衡が来た。雑事を談じた次いでに
云ったことには、「先日は召しに応じ、早く参って、立后の行事および
除目の執筆を行ないました。極めて感心して思ったところです」と。
申したところは、はなはだ多く、敢えて記すことはできない。その次いでに、
宮司除目の際の蜈蚣について語った。蜈蚣を解釈して云ったことには、
「呉字は天口を載せ。公字は三公です。天口から出て、三公に上ることになる
のでしょうか。呉は十二月を期すことは疑いは無いでしょう。あの日は甲子で、
物の始めに除目を行なわれました。事の始めと称すべきでしょう。また、
初めて皇后宮（娍子）の除目を行ないました。皇は御門［みかど］、后はきさきです。
帝后〈御門きさき。〉を相兼ねます。除目は事の相が有ります。また、
皇后宮大夫の名□は隆家です。訓読して云うと、『いへをさかやかす』です。
もっとも興の有る事です」と。また、云ったことには、「周公および呉公です。
あの家は周公です。汝［なれ］（実資）の家は呉公です。あれこれ思慮しますと、
三公に昇るのは近くにあるでしょう」ということだ。識者（匡衡）の言ったことを、
後鑑の為、いささか記し置いたものである。「この匡衡は、何箇月か食さず、
病悩が有りました。ところが夜に隠れて、来たところです」ということだ。
藤原実資は「近く」「三公に昇る」、つまり、近く大臣になると大江匡衡は占ったわけ(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
藤原実資が実際に大臣（右大臣）となったのは「近く」どころか治安元年（1021年）で9年も後だし、
蜈蚣の「蚣」に「公」という字が含まれているから「三公」云々だなんて占いは子供染みてる(^_^;)
大納言だった藤原兼家が逢坂関に雪が降って路が真っ白になった夢を見て、ソレは関白になるという
ことですと大江匡衡が占い、その翌年に藤原兼家は関白になったという説話が『江談抄』にあるのを
紹介してる百目鬼恭三郎『奇談の時代』（朝日文庫,1981）が、「今日の小学生でも出来そうな単純な
ゴマすり予言」と評していたのを思い出した(^_^;) ちなみに、浅見和彦（校注・訳）『新編日本古典
文学全集51 十訓抄』（小学館,1997）にも大江匡衡による同じような占いの説話が載ってたし(^_^;)
話を本筋に戻すと、このムカデの占いについての書状が大江匡衡から藤原実資へ送られていることが
長和元年（1012年）6月1日条および長和元年（1012年）6月14日条から判明するけど、要注目なのは、
長和元年（1012年）6月19日条の次の記述（本書78頁）である(￣◇￣;)
十九日、乙卯。 敦康親王除服／春日社の怪異／道長、匡衡の易筮を知る
・・・匡衡の書状に云ったことには、「十余日頃、すでに尋常に復しました。ところが
昨日の未剋の頃から、未だ飲食を受けません。今となっては、恐懼・怖畏しています。
但し、常に尊い教えを降していただいたということを、且つは憚り、且つは喜んで
おります。度々、献上した書状を、隠し置かせている間に、近習の女や拾遺（行成）が
見たことは有るでしょうか」と。礼紙の書状に云ったことには、「緯家の説は、
啓上すべき事が有るとはいっても、他人に見られることを恐れる為、しばらく停止します。
長者（道長）は、すでに蜈蚣を筮［ぜい］したことを知っています」と。
実資が近く大臣になるというムカデの占いが既に藤原道長に知られているというのだﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
しかもスパイとして「近習の女」と「拾遺」藤原行成が挙げられてる∑(￣ﾛ￣|||)ニャンですと！？
今年もエアコンなしで乗り切れたなんて
middrinnさん、とっても体が丈夫かも(⌒-⌒; )
実資さん、実はムカデに好かれてたんですね=(^.^)=
by ニッキー (2020-09-20 22:00)
昨年に引き続いて今年もエアコンなし、この暑さでそれは凄いです…(・_・;)
by ナベちはる (2020-09-21 01:03)
ご不要の書物は是非当地域の資源ゴミ回収に頂きたいです(^_^)v 現在１戸辺り年間1000円弱の収益が自治会にあります(^_^)v 今夜見た半沢直樹にもスパイがいたような...(^_^;)
by yokomi (2020-09-21 01:33)
とはいえ、エアコン以外は全て、
ニッキー様、フル稼働(^_^;)
by middrinn (2020-09-21 07:44)
梅雨が長かったので、小生の感じとしては、
ナベちはる様、短い夏でしたから(^_^;)
by middrinn (2020-09-21 07:46)
「半沢直樹」に限らず、TVドラマとか、
yokomi様、視なくなりました(^_^;)
by middrinn (2020-09-21 07:47)
エアコン無しで！
いやウチは無理無理(^^;
雪が降って路が真っ白になる夢を見て関白に！
・・・どんな夢を見たら大金持ちになれるのだろう(^^;
by そら (2020-09-21 08:31)
何故か乗り切れちゃうんですよねぇ(^_^;)
逢坂「関」が雪で真っ「白」になったから、
というだけなので、「大」「金」「持ち」の
三つが出てくるような夢を見ましょう(^o^)丿
by middrinn (2020-09-21 08:39)
ムカデホイホイ（毒エサ）を買ってきたら翌朝、
うちの旦那さんの靴の上でぐったりしておりました^^
終焉の場所と認定されたのね・・・
ある意味、ホイホイな実資？なんてことは言っちゃダメですね！
by Cazz (2020-09-21 15:39)
ムカデも１号様の靴の上で安らかに(^_^;)
ゴン様が食べたりしたら大変((；ﾟДﾟ)ﾋｨｨｨ!
ホイホイ寄ってくるムカデを守護神とみて、
この後、実資、ムカデを祀ったかも(^_^;)
by middrinn (2020-09-21 18:18)
占いの内容(結果)も当時としては重要な情報だったと・・・。
占いの情報はうらない。と言ってみたり(笑)。
by tai-yama (2020-09-21 19:48)
（ ＾ｏ＾）ノ◇ 山田く～ん 特製占いの情報はうらない座布団１枚 ♪
大江匡衡が藤原道長側に情報を売り流していたのかもﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
by middrinn (2020-09-21 20:18)