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200705四日前に買った本&読んだ本【バカチン】

白票を投ずるつもりで行った投票所で使い捨て鉛筆を渡され勿体無いと思ってしまい・・・(ノ_-;)トホホ…

【四日前に買った本&読んだ本(バカチン)】

高橋貢&増古和子(全訳注)『宇治拾遺物語(上)』(講談社学術文庫,2018)
高橋貢&増古和子(全訳注)『宇治拾遺物語(下)』(講談社学術文庫,2018)

先月29日に新品の取り寄せを頼み、1日に入荷し受け取ったが、計5390円(上2640円+下2750円)を
QUOカード5070円使って320円オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)ジーパン買う為に貰ったカード!

近くの図書館にも書店にも無くて、現物を確認せずに高額新品を注文という博奕行為ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

高橋貢(全訳注)『古本説話集』(講談社学術文庫,2001)上・下巻がメチャ良かったから、高橋貢に
賭けてみたが、本書「凡例」に「本書の担当は、上巻第百話までを増古和子、第百一話以後、および
下巻を高橋貢が担当した。」だと∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!? 小林保治&増古和子(校注・訳)
『新編日本古典文学全集50 宇治拾遺物語』(小学館,1996)なら持ってるので、増古和子の担当話が
同書と内容が変わらなかったら泣くぞ(´;ω;`)ウッ… 頭注式の同書と違い、本書には〈現代語訳〉
〈語釈〉の他に〈参考〉があるから大丈夫なはずだが(@_@;) なお、両書は底本が異なる(⌒~⌒)

試しに、増古和子の担当した話から、「十(上十) 秦兼久向通俊卿許悪口事〈秦兼久、通俊卿の許に
向かひて悪口の事〉 巻一─十」の現代語訳の全文を引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

      十 秦兼久が通俊卿のところに出向いて悪口を言ったこと

    これも今は昔の話だが、治部卿[藤原]通俊卿が後拾遺和歌集をお撰びになっていた時、
    秦兼久が治部卿邸に出かけて行って、ひょっとしたら自分の歌などが撰集に入ることも
    あろうかと思い、様子をうかがっていると、治部卿が出て来られ、いろいろ話をして、
    「どのような歌を詠んだのか」と言われたので、「これといってたいした歌は
    ございません。後三条院が崩御なされた後、円宗寺に参りましたら、桜の花が昔と変らず
    美しく咲いておりましたので、こんなふうに詠みました」と言って、/

    「[去年見しに 色もかはらず 咲きにけり 花こそ物は 思はざりけれ]
     (去年見たのと少しも変わらず美しく咲いているよ。花というのは
      物を思うなどということはないのだなあ)

    と詠みました」と言った。すると通俊卿は、「まずまずの詠みぶりだ。ただし、
    『けれ、けり、ける』などというのはたいしたこともない言葉だ。それはまあよいとして、
    『花こそ』という文字は、女の子などの名につけそうな言葉ではないか」と言って、
    たいしてほめもなさらなかったので、兼久は言葉少なにその座を立って、家来どものいる
    ところに立ち寄って、「御当家の殿はまったく歌のことをご存じない方だな。
    このような人が撰集の勅命を承っておられるのはあきれたものよ。四条大納言
    [藤原公任]の歌に、/

     [春来てぞ 人も問ひける 山里は 花こそ宿の あるじなりけれ]
     (春が来てはじめて人も訪れてくる山里は、桜の花こそが宿のあるじのようなものだ)

    と詠んでおられるのは、すぐれた歌だといって世人の評判になっているようですぞ。
    その歌に『人も問ひける』とあり、また『宿のあるじなりけれ』とあるではないか。
    『花こそ』とわたしが詠んだのは、その歌と同じ趣向なのに、どういうわけで
    四条大納言の歌はすぐれていて、この兼久のはよくないというのか。このような人が
    撰集を仰せつかって撰にあたられるとはあきれたものよ」と言って出て行った。/
    家来が通俊のところに行って、「兼久がこのようなことを申して帰って行きました」と
    語ったところ、治部卿はうなずいて、「そうだった。それ以上何も言うなよ」と言われた。

新編日本古典文学全集の場合、頭注欄の語釈の後にある「本文鑑賞の手引となるような事柄」は僅か
数行で本話も8行100文字超なのに、本書の〈参考〉は1頁半近いウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪

ところが、本話の〈参考〉に出ていた情報は全て既知の内容だった上に、その語り口から増古和子は
「まったく歌のことをご存じない方だな」と思った(-ω-、) 本話を取り上げた際に紹介した三木紀人
の論考も読んでなさそう(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-07 )(-"-)
井上宗雄『平安後期歌人伝の研究 増補版』(笠間書院,1988)所収の「藤原通俊略年譜」さえも参照
してなさそうC= (-。- ) フゥー 本書の本話の〈参考〉の末尾の段落を引用するオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    ・・・/ところで、本話の末尾での通俊の対応は、まことに素直で、彼の好人物ぶりが
    うかがわれる。白河院の寵臣であったというのも、彼の人柄のなせるところといえる
    かもしれない。

「人柄」のお蔭で「白河院の寵臣」だなんて、頭の中はお花畑かよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

井上宗雄の前掲「藤原通俊略年譜」は「承保二年 廿九歳」の項の中で次の事実も記してるぞ(-"-)

    ・・・〇この年妹経子、白河天皇との間に覚行法親王をもうける(本朝皇胤紹運録等)。
    〇この年後拾遺集を撰進すべき命を受ける(袋草紙・後拾遺倭謌抄序目録序。後者に
    「承保之比、予為侍中、季秋之天……」とあり、二年九月であろう)。/

モチ閨閥だけでなく、通俊は「物書く宰相」と『今鏡』(竹鼻績[全訳注]『今鏡(上)』[講談社
学術文庫,1984])でも評されてるように才学に優れており、また有職故実にも詳しいことなどから、
白河院の近臣あるいは官僚として立身出世したことは間違いないけどね〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

また井上宗雄の前掲「藤原通俊略年譜」は「寛治五年 四十五歳」の項で、ある出来事を紹介し、注で
「人からうるさがられる事もあった」と評してるのに、「好人物」などとテキトー言うなヾ(`◇´)ノ
コメント(14) 
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コメント 14

ニッキー

投票に使い捨て鉛筆はコロナ対策でしょうか(°_°)
普段よりもお金かかってますねぇ(*_*)
コロナで税金かなり使ったと思うけど、
まさかまた税金が上がったりするのかなぁ(-_-)
by ニッキー (2020-07-05 21:17) 

tai-yama

投票でも「人柄が良さそうだから」ってありますね。どうやって
分かったのかと(笑)。
[春来てぞ 人も問ひける 都庁は 百合こそ宿の あるじなりけれ]
by tai-yama (2020-07-05 22:52) 

nikki

投票所によっては鉛筆を消毒していたり、
使い捨てにしたりしてたそうですね。
使い捨てが思わぬ効果が??
やっぱり現職が当選しましたね。
そしてやっぱりあの人たちは、
300万円を東京都に寄付するのであった。
せっかく大金をかけるなら主張はしたほうがいい。
NHKの政見放送で紙パンツになった人みたいに。
youtubeでみた。
by nikki (2020-07-05 23:44) 

ナベちはる

自分の意思を伝える権利をドブに捨てるようなものなので、投票に行くなら白票で出すのは勿体なく感じますね…
by ナベちはる (2020-07-06 00:38) 

middrinn

通常の選挙での鉛筆は新品を用意するから費用がかかりそうですし、
ニッキー様、使い捨て鉛筆はチャチだったので安上がりかも(^_^;)
by middrinn (2020-07-06 05:35) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製百合こそ宿の あるじなりけれ座布団1枚 ♪
tai-yama様、ポスターと政見放送だけで人柄を見抜くのは至難ですね(^_^;)
by middrinn (2020-07-06 05:38) 

middrinn

それは大金(選挙供託金)をドブに捨てる行為のような(^_^;)
nikki様、そのお金で株でも買ってくれた方が世の為かと(^_^;)
by middrinn (2020-07-06 05:43) 

middrinn

白票で何も書かずに鉛筆を捨てちゃうのは、
ナベちはる様、勿体無いと思いまして^_^;
by middrinn (2020-07-06 05:45) 

そら

私は今回、投票へは行きませんでした、コロナ怖いので
使い捨て鉛筆ですか、それなら持参して方が良いと思うんだけどなぁ。
by そら (2020-07-06 06:34) 

middrinn

持参した鉛筆での記入もOKと掲示されてました(^_^;)
使い捨て鉛筆のお持ち帰りもどうぞとあったので、貰って
帰れば良かったかと、勿体無い精神から後悔してます(..)
by middrinn (2020-07-06 06:39) 

df233285

私なら、老眼鏡も無ければ、やはり白票でしたね。
一回だけそれも置いてあった事が有ると記憶しますが。
by df233285 (2020-07-06 06:47) 

middrinn

今回は記入する台は両隣が使えないようになっていたため、
候補者一覧を距離をとって眺めることが出来ました(^_^;)
前回は隣りを覗いてると誤解されないかとヒヤヒヤ(^_^;)
by middrinn (2020-07-06 07:41) 

karasu

学術文庫は昔から高い高いと思っていたけれど、
恐ろしく高いですね・・・。
昔買った民俗学系の講談社学術文庫は千円ちょっとでした。
今思うと良心的なおねだんに思えてしまう・・・。
by karasu (2020-07-07 16:00) 

middrinn

上下巻合わせて1717頁で厚さは6.8cmですが、高いですよね(-ω-、)
充分に元がとれるほど読みこなすことが出来るか心配です(ノ_-;)ハア…
by middrinn (2020-07-07 16:44) 

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