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200625読んだ本【バカチン】

キタ━━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━━!!!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!! 今日は東京都
シガンシナ区役所から10万円の特別定額給付金支給決定通知も届いたけど(振込予定は明日の由)、
それよりも、取り寄せを頼んでいた文庫本2冊とムックがやっと入荷して受け取って来たウラー!(^o^)丿

【読んだ本(バカチン)】

繁田信一『殴り合う貴族たち』(角川ソフィア文庫,2008)所蔵本

    ・・・/かくして、藤原道綱の出世は、中納言や右大将を経て、大納言までで
    止まってしまう。が、その能力や意欲を考慮するなら、大納言になれただけでも
    彼には過分の出世であった。そして、この出世が彼の家柄に由来していたことは
    間違いあるまい。/なお、そんな道綱にもいくらか歌才があったらしく、
    彼の詠んだ一首が『詞花和歌集』に入撰している。歌人として名高い母親に
    溺愛されて育っただけのことはあったのかもしれない。彼の母親というのは、
    『蜻蛉日記』の作者として知られる『右大将道綱母』である。/

道綱の当該歌は道綱母の「代作または助力による作」と疑われてるぞヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

勅撰集入集は歌人としての名誉だが、道綱は八代集(古今・後撰・拾遺・後拾遺・金葉・詞花・千載
・新古今集)に一首入っただけで、一首歌人なら掃いて捨てるほどいる以上、『詞花和歌集』に入集
したことをもって「いくらか歌才があった」などと歌人としての才能を評価するのは早計ヾ(`◇´)ノ

『蜻蛉日記』の現存写本の巻末には歌集が付いてて、道綱の『詞花和歌集』入集歌も含まれているが
(第三句が少し異なる)、当該歌に対する柿本奨『日本古典評釈・全注釈叢書 蜻蛉日記全注釈 下巻』
(角川書店,1966)の評を引くオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    /前掲『詞花集』の詞書につき契沖は、「[歌の作者を]大納言道綱[としてるのは]
    誤なり」と彰考館本に書入れしているが、『詞花集』の詞書のごとくば、それで
    さしつかえないだろう。そしてこの集においても、内実は作者[道綱母]の代作または
    助力による作であったにせよ、表に出すときには道綱の詠として出すのだから、
    詠み人は道綱であってもさしつかえないと思う。もしも歌一般について内実の詠み人を
    見きわめねば、詠み人を誰とも言えないとなると、収拾のつかぬことになろう。    

『蜻蛉日記』には道綱と女性との恋歌の遣り取りが記されていて、柿本奨は次の如く評してる(^_^;)

    /本段に道綱の歌が初めて現れる。[その相手の]大和だつ女の返事も、作者[道綱母]に
    つつぬけになって記されている。のみならず、道綱が女のあとを追った模様までも、
    簡略ながら記されている。いっさいの事を、作者に報告しているらしい。作者の監視・介添
    のほどが察せられる。道綱の歌を、彼の独力で成ったと見るよりも、作者の介添で成った、
    あるいは代作に近いものである、と見たくなるゆえんである。/

柿本奨は別の段の語釈でも「・・・これまでの道綱の歌に作者の介添えがあったと見てよいことは、
前述のとおりである(『講義』[=喜多義男『蜻蛉日記講義』]も『体系』[=川口久雄『日本古典
文学大系 かげろふ日記』]もそれは認めている)・・・」と断言しているオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

『蜻蛉日記』の代表的な各注釈書が、道綱について、「いくらか歌才があった」どころか、むしろ、
その歌才を疑っていることは上記引用からも判るだろうが、上村悦子(全訳注)『蜻蛉日記(下)』
(講談社学術文庫,1978)からも2個所引いておくオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    ・・・/こうして道綱の求婚歌や大和だつ女の手紙が克明に書きとめられていること、
    また道綱の歌に縁語、掛詞が種々巧みに使用されていたり、古代伝説などもとり入れ
    られているのは道綱だけの知恵ではあるまい。道綱母が大和だつ女の人物調査を終り
    吾が子の妻としてふさわしいと考え、求婚歌の応援をしているからであろう。求婚歌は
    男の方が種々趣向を凝らしてイニシアチブをとり、女性の方は黙殺するか、
    揚足をとった歌で返せばよいので、作者の代詠に近いアドバイスが道綱の歌には
    行なわれているのであろう。/

    /この項は道綱が八橋の女に求婚し、彼とその女との贈答歌が記されている。
    前述の大和だつ女の場合にも考えられたと同様にこの項の道綱の歌も作者が応援して
    添削したり代詠なども行なわれていると考えられる。それゆえにこそ本日記に
    記事として書かれているのである。・・・

以上、繁田信一が「・・・道綱にもいくらか歌才があったらしく、・・・歌人として名高い母親に溺愛
されて育っただけのことはあったのかも・・・」などと記してるのは噴飯ものオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

道綱はむしろ父親から受け継いだものがある、と上村悦子・前掲書は次のように書いてた(ノ_-;)トホホ…

    /元服をすでにすまし、この間のように母不在中の火事の場合もキビキビと処理し、
    急に一人前の青年らしくなった道綱は兼家の好色的な血を受けているだけに、
    いよいよ求婚の歌を大和守の女(推定)に贈りはじめ、作者も応援している。・・・

・「まったくの別人」である小少将と少将を「まったくの別人のよう」と同一人物扱いの繁田信一(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-14

・繁田信一『殴り合う貴族たち』は『小右記』読みの『小右記』知らずヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-15
タグ:歴史 和歌 古典
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コメント 12

ニッキー

給付金の振り込み通知よりも取り寄せの本の方が
嬉しそうに感じるのは気のせいでしょうかw
うちはいきなり振り込まれました(°_°)
そして今も振り込み通知は来てません(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-06-25 21:58) 

tai-yama

発表した人(=詠み人)なら確かに道綱とも言えるのかも(笑)。
一首歌人は今で言う一発屋に当たるのかな?
by tai-yama (2020-06-25 23:39) 

ナベちはる

給付金の振込通知に取り寄せていた本の受け取りにと、ダブルで嬉しいですね(≧▽≦)
by ナベちはる (2020-06-26 00:44) 

そら

ウチもそろそろかなぁと!
しかし振り込み通知は来てないなぁ?
by そら (2020-06-26 06:36) 

middrinn

取り寄せを頼んでから20日&10日かかってますから(^_^;)
ニッキー様、拙宅は郵送申請というアナログでした(^_^;)
by middrinn (2020-06-26 08:11) 

middrinn

一発屋の場合は少なくとも一世を風靡してますけど、
tai-yama様、一首歌人の歌はそんな感じは・・・(..)
by middrinn (2020-06-26 08:14) 

middrinn

ありがたいことが纏めて来てくれると、
ナベちはる様、喜びも増します(^o^)丿
by middrinn (2020-06-26 08:19) 

middrinn

ネット書き込みによると、同じ自治体でも
いきなり振り込まれた人もいる由(^_^;)
そら様にも早く届きますよぉーに(^o^)丿
by middrinn (2020-06-26 08:21) 

df233285

夕刊フジによると、首相は6月24日の夜に、コロナの感染をも、
もろともせず(?)、”二階俊博自民党幹事長らと東京都内の
某日本料理店で約2時間にわたって会食”し、衆議院解散に
ついて議論した模様との事で、9月過ぎに解散するようだ。
当方の関東内陸部の某市では、事務職員の個人的都合による
とみられるが、給付金に9月1日消印有効との期限と、一家で
書類は一枚という、お子さんにとっては不満と見られる制限が
付けられている。が、何れにしても、当初の予定通り、『衆議院の
解散が決まったから、公職選挙法の精神に、クエスチョンを
つけながらも、ありがたく請求するよ。』と、このブログ等に
コメントしながら、10万円は請求する予定です。

by df233285 (2020-06-26 08:45) 

middrinn

野党側の選挙態勢が整ってない好機とはいえ、
9月までに支持率が回復するとも思えないので、
党内を引き締めるためのブラフと愚考(^_^;)
by middrinn (2020-06-26 08:53) 

yokomi

↑。広島の旦那も首相側近でしたね。支持率を何処で上げる腹づもりか...(^_^)v それにしても middrinnさんの絵文字使いには毎度感心させられます。実はお若い....??(^_^;)
by yokomi (2020-06-26 09:40) 

middrinn

党内からの広島の事件への批判の矛先が自身に向けられ始めたから、
解散するぞ!公認しないぞ!と解散権をチラつかせたと愚考(^_^;)
こーやって顔文字を多用していること自体、若くない証拠かと^_^;
by middrinn (2020-06-26 12:39) 

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