200626昨日買った本&読んだ本
今月末までのキャッシュレス払いによる5%還元、延長するような話あったけど消えちゃったか(@_@;)
【昨日買った本&読んだ本】
芸術新潮2020年7月号
昨日発売の新品1500円を一割引きの1349円で購入(^^) 特集は「謎解き鳥獣戯画」で、萌えポイントも
教えてくれる「全巻全場面、一挙掲載!」で一通り鑑賞し、「まずは押さえておきたい《鳥獣戯画》
の基礎の基礎」という一頁を読んだ後、「第一章 ここまでわかった鳥獣戯画」(解説は土屋貴裕東京
国立博物館主任研究員)に入るが、勉強になる(⌒~⌒) 丙巻に関する「修理で浮かんだ新事実」では、
Q 丙巻は、前半と後半で内容が異なるのですね?
土屋 前半(第1紙~第10紙)は「人物戯画」、後半(第11紙~第20紙)は「動物戯画」
からなっています。/・・・/人物戯画と動物戯画という、いわば論理のまったく
異なる絵が1巻に同居していることは、丙巻の大きな謎でした。また、巻末ある、
秘蔵々々の絵本である。
拾四枚である。
建長五年五月 日 竹丸(花押)
という奥書は、《鳥獣戯画》についての最古の記録なのですが、絵巻が14紙から
なるというのですから、現状の20紙とは齟齬がある。
Q いろいろと不自然?
土屋 これらの疑問について、さまざまな議論がなされてきましたが、平成の修理によって
謎が解けました。人物戯画と動物戯画はもともと同じ紙の表裏に描かれていたのを、
「相剝[あいへ]ぎ」によって薄く2枚に分け、前後につぎ合わせて1巻に仕立て
なおしたものであることがわかったのです。紙数については、建長5年(1253)の
段階では14枚あったのものが、伝来の過程で4紙が抜け落ちて10紙になった。これを
相剝ぎすれば現状の20紙になるわけです。
この「もともと同じ紙の表裏に描かれていた」事実は第19紙と第2紙(左右反転)とを並べた写真の
キャプションで次のように解説している( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
/丙巻前半の人物戯画と後半の動物戯画は、元は同じ紙の表裏に描かれていたのを、
剝いで別々にしたもの。対応関係は第1紙=第20紙、第2紙=第19紙……のようになる。
その結果たとえば、第2紙の双六の場面で男たちが被る烏帽子の墨が、第19紙のカエルの
老僧登場のシーンに黒い染みのように、残っているのがわかる。/
この第2紙の墨と第19紙の黒い染みが対応している事実の発見は、芸術新潮2014年11月号の大特集
「大人の修学旅行は、京都国立博物館で。」で「《鳥獣人物戯画》修理でわかった新事実」と題した
編集部による「京博コラム1【修理】」が既に紹介済〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ ソレに登場する
「平成の修理」を行なった専門業者「岡墨光堂」の岡岩太郎代表取締役の説明が興味深い( ̄◇ ̄;)
「国宝や重要文化財の、特に絵画や書跡の修理の専門家を装潢師[そうこうし]と
言います。〝装〟は外観を整え、形作ること、〝潢〟は紙を染めること。ただし、
修理は〝現状維持〟が原則です。装?師が恣意的に手を加えることはありません。
1970年代までは著名な画家が欠落した部分を描き足していましたが、絵巻の
断片の周囲に紙や色を付け加えたために、もとの迫力と素晴しさが失われてしまった
ということがありました。慌ててやり直したそうですが、たとえ断片であっても、
オリジナルの持つ力を損なわないよう、最高水準の現状維持を原則とするように
なりました」
装潢師は優れた技術・技能を身に付け維持することが求められながら、腕を振るう機会が一生に一度
も無いかもしれないとは∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!? どうモチヴェーション維持するのかな(@_@;)
「修理は100~150年に一度のペースが理想ですが、実際は200~300年
経ってから行なわれることが多い。装潢師にしてみれば、一生に一度、経験できるか
どうかのチャンスでもあります。今回の《鳥獣人物戯画》では、調査を進めるうちに、
特徴的な墨の染みに疑問を持ちました[左頁下2点]。丙巻の前半10紙の人物画と
後半の動物画を継いでいる境を中心にして、両側の画面を見ると、左右対称となる
位置関係に同じ形の墨の染みが付いている箇所があるんです」/この新知見から、
もとは料紙の表裏両面に絵が描かれていたことがわかった。その料紙をはがして2枚に
分け、つなぎ合わせて絵巻物に仕立てていたのだ。発見したのは、《鳥獣人物戯画》の
修理を担当した大山昭子。30年以上の経験を持つベテラン装潢師だ。・・・
同コラムを芸新編集部は「文化財はこうした装潢師の努力に支えられている。」と〆ながら、今回の
特集では全く言及してない(¬。¬ ) 発見者=装潢師も顕彰すべしヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
本特集には他に「第二章 高山寺夢紀行 明恵上人と鳥獣戯画のみてら」、「第三章 その後のカエルと
サルとウサギたち」、藤野可織による小説鳥獣戯画縁起「彼女たちのやりたいこと会議」が、他には
鈴木理策「写真がなくてもそこにある風景」や緊急寄稿シリーズ「新型コロナウイルスと美術の現場」
の第2弾といったところかな_φ( ̄^ ̄ )メモメモ 来春に延期された特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、
《鳥獣戯画》を、どうやって展示するのかしら(@_@;) 3密を避けられる展示方法あるのか(@_@;)
【昨日買った本&読んだ本】
芸術新潮2020年7月号
昨日発売の新品1500円を一割引きの1349円で購入(^^) 特集は「謎解き鳥獣戯画」で、萌えポイントも
教えてくれる「全巻全場面、一挙掲載!」で一通り鑑賞し、「まずは押さえておきたい《鳥獣戯画》
の基礎の基礎」という一頁を読んだ後、「第一章 ここまでわかった鳥獣戯画」(解説は土屋貴裕東京
国立博物館主任研究員)に入るが、勉強になる(⌒~⌒) 丙巻に関する「修理で浮かんだ新事実」では、
Q 丙巻は、前半と後半で内容が異なるのですね?
土屋 前半(第1紙~第10紙)は「人物戯画」、後半(第11紙~第20紙)は「動物戯画」
からなっています。/・・・/人物戯画と動物戯画という、いわば論理のまったく
異なる絵が1巻に同居していることは、丙巻の大きな謎でした。また、巻末ある、
秘蔵々々の絵本である。
拾四枚である。
建長五年五月 日 竹丸(花押)
という奥書は、《鳥獣戯画》についての最古の記録なのですが、絵巻が14紙から
なるというのですから、現状の20紙とは齟齬がある。
Q いろいろと不自然?
土屋 これらの疑問について、さまざまな議論がなされてきましたが、平成の修理によって
謎が解けました。人物戯画と動物戯画はもともと同じ紙の表裏に描かれていたのを、
「相剝[あいへ]ぎ」によって薄く2枚に分け、前後につぎ合わせて1巻に仕立て
なおしたものであることがわかったのです。紙数については、建長5年(1253)の
段階では14枚あったのものが、伝来の過程で4紙が抜け落ちて10紙になった。これを
相剝ぎすれば現状の20紙になるわけです。
この「もともと同じ紙の表裏に描かれていた」事実は第19紙と第2紙(左右反転)とを並べた写真の
キャプションで次のように解説している( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
/丙巻前半の人物戯画と後半の動物戯画は、元は同じ紙の表裏に描かれていたのを、
剝いで別々にしたもの。対応関係は第1紙=第20紙、第2紙=第19紙……のようになる。
その結果たとえば、第2紙の双六の場面で男たちが被る烏帽子の墨が、第19紙のカエルの
老僧登場のシーンに黒い染みのように、残っているのがわかる。/
この第2紙の墨と第19紙の黒い染みが対応している事実の発見は、芸術新潮2014年11月号の大特集
「大人の修学旅行は、京都国立博物館で。」で「《鳥獣人物戯画》修理でわかった新事実」と題した
編集部による「京博コラム1【修理】」が既に紹介済〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ ソレに登場する
「平成の修理」を行なった専門業者「岡墨光堂」の岡岩太郎代表取締役の説明が興味深い( ̄◇ ̄;)
「国宝や重要文化財の、特に絵画や書跡の修理の専門家を装潢師[そうこうし]と
言います。〝装〟は外観を整え、形作ること、〝潢〟は紙を染めること。ただし、
修理は〝現状維持〟が原則です。装?師が恣意的に手を加えることはありません。
1970年代までは著名な画家が欠落した部分を描き足していましたが、絵巻の
断片の周囲に紙や色を付け加えたために、もとの迫力と素晴しさが失われてしまった
ということがありました。慌ててやり直したそうですが、たとえ断片であっても、
オリジナルの持つ力を損なわないよう、最高水準の現状維持を原則とするように
なりました」
装潢師は優れた技術・技能を身に付け維持することが求められながら、腕を振るう機会が一生に一度
も無いかもしれないとは∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!? どうモチヴェーション維持するのかな(@_@;)
「修理は100~150年に一度のペースが理想ですが、実際は200~300年
経ってから行なわれることが多い。装潢師にしてみれば、一生に一度、経験できるか
どうかのチャンスでもあります。今回の《鳥獣人物戯画》では、調査を進めるうちに、
特徴的な墨の染みに疑問を持ちました[左頁下2点]。丙巻の前半10紙の人物画と
後半の動物画を継いでいる境を中心にして、両側の画面を見ると、左右対称となる
位置関係に同じ形の墨の染みが付いている箇所があるんです」/この新知見から、
もとは料紙の表裏両面に絵が描かれていたことがわかった。その料紙をはがして2枚に
分け、つなぎ合わせて絵巻物に仕立てていたのだ。発見したのは、《鳥獣人物戯画》の
修理を担当した大山昭子。30年以上の経験を持つベテラン装潢師だ。・・・
同コラムを芸新編集部は「文化財はこうした装潢師の努力に支えられている。」と〆ながら、今回の
特集では全く言及してない(¬。¬ ) 発見者=装潢師も顕彰すべしヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
本特集には他に「第二章 高山寺夢紀行 明恵上人と鳥獣戯画のみてら」、「第三章 その後のカエルと
サルとウサギたち」、藤野可織による小説鳥獣戯画縁起「彼女たちのやりたいこと会議」が、他には
鈴木理策「写真がなくてもそこにある風景」や緊急寄稿シリーズ「新型コロナウイルスと美術の現場」
の第2弾といったところかな_φ( ̄^ ̄ )メモメモ 来春に延期された特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、
《鳥獣戯画》を、どうやって展示するのかしら(@_@;) 3密を避けられる展示方法あるのか(@_@;)
5%還元延長してくれれば、自粛解除されたので
皆様色々買い物や飲食してくれると思うのですが
10万円配ってマスクも配ったから国のお金が足りないんだろうなぁ(-_-)
by ニッキー (2020-06-26 22:03)
キャッシュレス還元はエンドレスでやったら・・・。
by nikki (2020-06-26 22:30)
キャッシュレスの還元、終了予定日はもうそろそろでしたね。
自粛の影響がまだ収まっていないですし、経済を動かすためにも自粛が解除された今なら延長しても思うのですが…
by ナベちはる (2020-06-27 01:38)
コロナの問題が起きてから、消費喚起のため、
ニッキー様、延長の話も出てたんですけど(..)
by middrinn (2020-06-27 05:16)
エンドレスでやってくれるぐらいなら、
nikki様、消費税を5%に戻して(^_^;)
by middrinn (2020-06-27 05:18)
おっしゃる通り、消費を喚起して景気回復のために、
ナベちはる様、今こそ延長すべきですよね(^o^)丿
by middrinn (2020-06-27 05:21)
キャッシュレス還元
いまいち分かりずらいんですよねぇ、レシート見ないし
10%にしたら気がつくかも(^^;
by そら (2020-06-27 08:36)
ネット通販でしか利用してないですけど、
Amazonマケプレは請求額が引かれてる
から明瞭ですが、ポイントで還元される
楽天カードは分かりにくいですね(^_^;)
by middrinn (2020-06-27 08:54)
相剝とか、修理は100~150年に一度のペースが理想ですが、
実際は200~300年とか、凄い世界ですね。
相剥なんてことば知りませんでした。
by cooper (2020-06-27 14:18)
細野不二彦『ギャラリーフェイク』というアートのおススメの漫画に、
相剝ぎ(同漫画は「あいはぎ」と読んでますが)は出て来ます(^_^;)
どれも素敵な色ですが、ヒメケマンソウの形に魅かれました(〃'∇'〃)
by middrinn (2020-06-27 15:34)
鳥獣戯画といえば鳥羽僧正を思い浮かべますが実際はどうか怪しいらしいですね。
私が知ったのは大昔ちょっとお色気だった「時間ですよ」のオープニングに使われていたように思います。これを知っているのは私と同年代・・・笑
by uchin (2020-06-27 16:44)
描いた絵師についても、色々と解説されてて、面白い特集ですよ(^o^)丿
「時間ですよ」のオープニングに使われていたなんて、初耳です( ̄◇ ̄;)
by middrinn (2020-06-27 17:35)
元々は14×2の28紙だったと言うことですね。
相剝ぎしている20紙でも表と裏が合わないものもあったり。
by tai-yama (2020-06-27 19:06)
たしかに元々の14枚は両面に描かれてたから
28枚もあったということにヒィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2020-06-27 19:50)