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191027読んだ本

毎日ブログ更新し続けてれば怠惰な性格も直るかと思ったんだけどね(-ω-、) 「直近30日分の官報情報
(本紙、号外、政府調達等)は、全て無料で閲覧でき」るわけだが、日々チェックすることなく月末に
慌てて全ての官報を閲覧する始末(ノ_-;)トホホ… 10/1~10/25までの19日分を今日チェックした(´ヘ`;)
家着のズボンを厚手のに変えたら、お腹周りが苦しくて苦しくて(T_T) 今夜から腹筋を再開(´;ω;`)

【読んだ本】

藤岡忠美『紀貫之』(講談社学術文庫,2005)所蔵本

読んでて面白いし、また勉強になる本書だよ(〃'∇'〃) 紀貫之が歌人として出発した初期の頃の歌を
取り上げた章で、『寛平御時后宮歌合』に入っている次の一首の解説も色々とタメになるね(⌒~⌒)

       秋の夜の 雨ときこえて 降りつるは 風に散りつる 紅葉なりけり

    ・・・/「秋の夜の」の歌の、風に散る紅葉の音を雨の音と聞き間違ったという趣意は
    おもしろい。「雨声」は、松風などなにかの物音の比喩として漢詩の世界で用いられたのが
    中唐時代以後であり、とくに白楽天の得意の手法であった。「葉声落つること雨のごとし」
    (「秋夕」)などに貫之は学んだと考えてよいであろう(小島憲之『古今集以前』)。
    日本の漢詩でも弘仁五年(八一四)に編まれたわが国最初の勅撰漢詩文集『凌雲新集』に
    「岸のほとりを吹く松風の音は、まどろんでいる私の耳に雨のように聞こえる」という
    「雨声」を比喩に用いたものがあり、さらに菅原道真は「雨声」そのものを詠じた詩人
    として三首の漢詩を残している(三木雅博「聴雨考」)。こうした動向の中で、和歌の
    世界では貫之のこの歌などによって、「雨声」は比喩として用いられるようになった。
    同時代のほかの歌人に同趣の歌はごくまれで、『貫之集』に四首が集中しているように、
    漢詩の手法をも和歌に取り込んでゆこうとする、貫之の和歌の特徴的な趣向であったと
    いえよう。しかも、この歌の特色は、彩りの鮮やかな紅葉の散るかすかな気配を「雨声」に
    見立てたところにあり、幻想美と聴覚的印象とを組み合わせた、妖しく微妙な感覚世界を
    和歌に取り上げた手法が、貫之の新しさなのであった。この歌は「古今和歌集」に
    とられずに、ようやく「拾遺和歌集」に拾われているが、それはせっかくの趣向も手法も、
    やや説明調にすぎるきらいがあったということなのであろうか。/・・・

最後の一文にある通り、小町谷照彦(校注)『新日本古典文学大系7 拾遺和歌集』(岩波書店,1990)
から紀貫之の当該歌を引いておく(⌒~⌒)

       秋の夜に 雨と聞えて 降る物は 風にしたがふ 紅葉なりけり

だが、『古今和歌集』の後で『拾遺和歌集』の前に編まれた『後撰和歌集』によみ人しらずで次の歌
があることが片桐洋一(校注)『新日本古典文学大系6 後撰和歌集』(岩波書店,1990)に( ̄◇ ̄;)

       秋の夜に 雨と聞えて 降りつるは 風に乱るゝ 紅葉なりけり

〈この歌は・・・ようやく「拾遺和歌集」に拾われている〉だとぉヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
タグ:伝記 和歌
コメント(14) 
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コメント 14

ニッキー

私も基本何でも三日坊主なので、ブログを毎日更新すれば
性格が変わるかと思いましたが、
旅行の時に更新をお休みして・・・
そのまま毎日更新に戻れません(⌒-⌒; )
勤勉に生活するのは大変ですが、元に戻るのは苦労がないようですw
紀貫之の歌をようやく「拾遺和歌集」に拾われているって書くなんて
勇者ですねぇ(°_°)
by ニッキー (2019-10-27 21:27) 

そら

いや〜毎日の更新だけでも凄いものですよ!!
私なんて絶対無理だもの、今でも大変で週一の更新にしようか
迷っている始末(^^;
by そら (2019-10-27 21:41) 

middrinn

毎日更新は習慣化しても、他の事はからきしダメです(-ω-、)
楽な方へ楽な方へと流れて行くのは人間の性なんでしょう(..)
ニッキー様、これでも藤岡忠美は古今・後撰・拾遺の三代集に
関し論文も書いてる専門家なので弘法にも筆の誤りかと^_^;
by middrinn (2019-10-27 21:43) 

middrinn

毎日更新と同じように他の事も出来ればいいのですが(´ヘ`;)
そら様が毎日運転されているお車のドライヴレコーダーの画像
をアップするとか毎日更新ぐらい簡単に達成できますよ(^o^)丿
by middrinn (2019-10-27 21:47) 

tai-yama

紀貫之の歌を詠み人知らずで載せてしまう勅撰和歌集も
どうかと(笑)。最近の雨の声は恐怖と言えるものだったり・・・
by tai-yama (2019-10-27 22:50) 

ナベちはる

ブログの毎日更新…は同じく出来ますが、他のものを定期的に続けるというのも同じく苦手です((+_+))
by ナベちはる (2019-10-28 01:07) 

middrinn

たしかに最近の雨はそうかも(-ω-、) 『後撰和歌集』の撰者には、
tai-yama様、紀貫之の子の紀時文もその一人なんですよ(^_^;)
by middrinn (2019-10-28 06:23) 

middrinn

ブログを毎日更新することと、それ以外のこととは、
ナベちはる様、同次元ではないようですね(@_@;)
by middrinn (2019-10-28 06:25) 

mimimomo

おはようございます^^
官報などもみっちりと(キッチリと?)読んでいらっしゃるのですかぁ~(@@ 凄いなぁ~
腹筋運動では筋肉は締まるけれど(多分)やはり少し痩せる方がズボンを履くには楽なのでは^^
漢文は大嫌いだったわたくし(-。-
紅葉の落ちる音と雨の音・・・風流ですね。
by mimimomo (2019-10-28 07:17) 

middrinn

内臓脂肪は落としやすい、とよくネット上のCMで見ますからね(^_^;)
腹筋するとお腹は引っ込みますよ(⌒~⌒) 昨夜から再開しました^_^;
by middrinn (2019-10-28 07:20) 

いっぷく

>SSブログでも手当たり次第にnice!を付けまくってる
私のことかな、失礼がすぎるので一応反論しておきます。

1.まず、nice!ランキング上位常連の方は、毎週ほぼ数字は同じなので、べつに「手当たり次第にnice!を付けまくってる」わけではなく、決まった人たちと巡回しあっているルーティンが出来上がっていると見るべきで、確かめもせず「つけまくっている」とするのは誹謗中傷のたぐいです。
2.私自身は、以前から、nice!というシステム自体の廃止を提言しています
「つけまく」らなくても、一定のアクセスをとれるだけの記事は書いていると自負しています。
3.ネット全体におけるアクセスアップと、nice!ふやしは全く異なるベクトルにあり、そもそも「手当たり次第にnice!を付けまく」ればアクセスが増えるという認識は、善意に見てもあまりにも小さい規模のレベルと言わざるを得ないでしょう。

by いっぷく (2019-10-28 16:31) 

middrinn

そのような「自負」がおありで、思い当たる節が無いとお考えなら、「反論」
される必要は無いかと愚考しますが、御不快に感じられたなら失礼m(__)m
えくりぷす様の「ヘミシンクの世界」の「kindle本 に見るインスタグラム
フォロワーを増やす方法」という記事に書き込んだ拙コメの次の件(^_^;)

    紹介されている方法は、SSブログでも手当たり次第にnice!を
    付けまくってる(nice!ランキング上位者の)人達に通じますし、
    ・・・

〈「手当たり次第にnice!を付けまく」ればアクセスが増えるという認識〉と
解されるとは( ̄◇ ̄;) 貰ったnice!を全て削除されれば「以前から、nice!
というシステム自体の廃止を提言」というのも説得力が増すと思うな(^_^;)
by middrinn (2019-10-28 20:02) 

ヨコミー

 19日分の官報をまとめて見るなんて、凄技かも(^_^;)
 我が家は林に隣接していて、葉が乾いた秋、風でザザッと音を立てる事があり、また倉庫の屋根にやや強い雨が当たってもザザッと音を立てる事があり、きっとそんな風なのだろうなぁと(^_^)v
by ヨコミー (2019-10-29 13:24) 

middrinn

研究対象の省庁の告示等の改正や人事、(準)研究対象施設の入札(建築を含む)
情報をチェックするだけなんで大したことないんですけど、日々出来ません^_^;
ヨコミー様、充分に詩的じゃないですか(〃'∇'〃) その風を作詠できそう(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-10-29 15:36) 

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