メトロで珍しく本を読んでる人がいる!と驚いたら、女性が岩波文庫を!∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!?
表紙カヴァーを外して読んでて、残念ながら距離があるので作者名&作品名までは判らなかった(´・_・`)
ところが、小生の隣が空いた途端、彼女がやって来て座ったのだ!キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!
チラッと見たら、本文には欧州の地名や外国人の名前、訳注が多い上に一頁大の建築物の写真まであり、
更に巻頭に登場人物一覧のような頁まである(@_@;) さっぱり判らないので、寝たフリをして、横目で
盗み読みしながら考えることに(ノ_-;)トホホ… 彼女か小生が降りる前に判らないと、一日中すっきりしない
気持ちで過ごすことになりそうとチト焦り出す(´ヘ`;) すると、彼女がスマホを取り出して表紙を上に
して本を置いたので、プルースト『失われた時を求めて』と判明ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ にしても、
表紙も裏表紙もメチャクチャ痛んでたのが凄く読み込んでいる所為なら本物の読書家かもヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

【読んだ本】

新田次郎『小説に書けなかった自伝』(新潮文庫,2012)所蔵本

書名はかつて私小説が純文学の主流だった文壇を意識したものか(@_@;) 自伝の形をとった自作解説
という感じで新田次郎作品のブックガイドとして読め、また〈如何にして作家になったか〉が随所に
語られてるので作家を目指している人向けでもある(^^) モチ小生は前者の読書案内として読んでいて
(以上はテンプレ)、「時代科学小説」や歴史小説等を読破してきたけど、今日は本書の続き(⌒~⌒)

「新聞小説」の章を途中まで読んだけど、1961年に高知新聞など地方紙10紙に連載された作品の話(^^)

    ・・・学芸通信社の依頼であった。一回分が三枚、その三枚の中には必ず会話を
    入れること、しかし同じ場所の会話が三回以上続いてはこまる、できることなら、
    四、五回に一度は艶っぽい場面が望ましいし、全体として盛り上りを高めながら。
    次々と掲載紙の発売されている地方へ場面を移動して行って欲しい。このような
    途方もない条件を押しつけられた。・・・

大昔に書いたような女子高生同士の対話編で記事を書いてみるか(@_@;) ただ、書いてる本人ほどは
面白がられないし、意図も伝わらぬ(´・_・`) ここは毎回「艶っぽい場面」をオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
新田次郎は出来そうにないとして断ろうとしたら、川合仁社長から自由に書いていいと言われたので
引き受けたところ、この「温暖前線」という作品は結果として上記の諸条件を充たしたとか(⌒~⌒)
「風船を気流に乗せて[各掲載紙が発行されている]各地へばらまくという着想」は上手いね(^_^;)

・不平ばかりで仕事をしない者が多くて真面目に仕事する人は白い眼で見られた「処女作のころ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-23

・投稿しても落選続きの原稿を直木賞受賞後は新編集長は〈面白い〉と言う「投稿作家の四年間」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-24

・〈あなたは落ちるに決っています。面白くない小説ですものね〉と妻に言われた「直木賞受賞」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-29

・受賞後第一作は酷評も石原慎太郎の小説などは「アホくさ」と評された「昼の仕事 夜の仕事」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-01

・40歳を過ぎて作家となったので、その個性を確立しようと試行錯誤する「方向づけに苦しむ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-16

・虹を観察して地震を予知しようとした椋平広吉を藤原咲平が支援してた「メロドラマ的作品」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-25

・時代科学小説と名付けられた作品群を読みたい人もいそうゆえメモした「メロドラマ的作品」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-26

・登山家善人説を否定する作品と女流登山家に美人なしを打破する作品の「メロドラマ的作品」(^_^;)
 
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-29

・新田次郎の創作ツールは筋書きをグラフ化した「小説構成表」という「小説構成表を創る」(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-31

・斎藤十一の御眼鏡にかなわず5本中1本しか「週刊新潮」に載らぬ「労作必ずしも佳作ならず」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-03

・山男はいい人達だが山に入ると別人でさんざん酷い目に会った「労作必ずしも佳作ならず」( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-05

・気象庁内で荒井郁之助以来の伝統を守ってる人は多くはなかった「視点を変えたヨーロッパ旅行」(..)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-04

【拾った本】

永井路子『歴史のねむる里へ』(PHP文庫,1993)
東京人337号(2014年3月号)

御自由にお持ち下さいとして、大量の本や雑誌(専門書や専門誌が多いので退職者が捨てたかと)が
置いてある一角に久しぶりに寄ってみた(^_^;) 東京人は図書館が廃棄した雑誌で、結構あったけど、
「墓地で紡ぐ14の物語」という特集が面白そうなので(^_^;) 永井路子のは誰かが棄てたみたい(^_^;)