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190206読んだ本

TV番組表や新聞ラテ欄の「新」という冠を見て予約録画したら新番組ではなく再放送だったりするのは
ローカル局あるある(-ω-、) オープニングのコブクロはいい曲だと思うし、あだち充のアニメだから、
前回の放送で出来なかった全話視聴に今回チャレンジしてみようかな(^_^;) 「クロスゲーム」ね^_^;

【読んだ本】

宮崎莊平(全訳注)『紫式部日記(下)』(講談社学術文庫,2002)

身の程知らずな紫式部が天下無双の女流歌人・和泉式部のことを「こちらが恥ずかしさを感じるほどの
すぐれた歌人とは思われません。」などと妄言を『紫式部日記』に書いているのに、紫式部マンセーな
注釈者たちはスルー( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-03 )( ̄◇ ̄;)エッ!?

紫式部の和泉式部評で気になった点は他にもあり、次の件(本書117頁の〈現代語訳〉)もそう(@_@;)

    古歌の知識や詠作の理論などからすると、本格的な歌の詠みぶりとは言えない
    でしょうが・・・

故に和泉式部は「口をついて自然に歌が詠み出されるのであろうと、思われるような詠風なのです。」
(本書118頁の〈現代語訳〉)との批評につながるのだろうが、和泉式部は「古歌の知識や詠作の理論」
を本当に持ち合わせていなかったと言えるのかしら(@_@;)

年末に苑子タンの『散華 紫式部の生涯(下)』(中公文庫,1994)のあまりの駄作っぷりを示すために
取り上げた『和泉式部日記』(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-27 )を
思い出すわなv( ̄∇ ̄)ニヤッ 『和泉式部日記』の冒頭、和泉式部が愛した弾正宮為尊親王が亡くなって
一年近くが経ち、亡くなった時と同じ夏を迎えると、亡き宮に仕えていた小舎人童が現れる( ̄◇ ̄;)
弟の帥宮敦道親王に今は仕えており、敦道親王からとして橘の枝を渡された和泉式部は「昔の人の」と
呟く(^^) 橘の枝に込められた敦道親王のメッセージを理解した和泉式部は、『千載和歌集』に入って
『定家八代抄』にも選ばれた秀歌「薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると」を
詠んで小舎人童に託した・・・という件である(⌒~⌒)

第一に、この橘の枝に込められてた敦道親王のメッセージ(「昔の人」=亡くなった為尊親王のことを
一緒に偲びましょう)を和泉式部が理解できた(故に「昔の人の」と呟いた)のは、『古今和歌集』に
入ってる「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」という歌を知ってたからじゃん(⌒~⌒)

第二に、和泉式部が詠んだ「薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると」もまた
『古今和歌集』の歌を踏まえている(⌒~⌒) 小松登美(全訳注)『和泉式部日記(上)』(講談社学術
文庫,1980)は「五月来ば鳴きもふりなむ時鳥まだしきほどの声を聞かばや」(伊勢)を、近藤みゆき
(訳注)『和泉式部日記 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2003)は「いそのかみ古きみやこの時鳥
声ばかりこそ昔なりけれ」(素性法師)を、それぞれ踏まえて詠んだ、と解釈しているよん(⌒~⌒) 

この場面一つとってみても、和泉式部には「古歌の知識」があったんじゃありませんかねv( ̄∇ ̄)ニヤッ

さて、『古今和歌集』で、この「五月来ば」の歌は「五月待つ」の歌のすぐ前に置かれているわけだが、
可笑しかったのが、紫式部の和泉式部評が念頭にあるのか、小松登美・前掲書の次の指摘(⌒~⌒)ニヤニヤ

    ・・・この時簾[すだれ]の奥で[和泉式部は]『古今集』を繰[く]りながら、
    返歌を考えていたような感じである。

和泉式部は『古今和歌集』をカンニングして「薫る香に」を詠んだというのか∑( ̄ロ ̄|||)にゃんと!?

今日は雨だが明日は暖かくなる由(..) 明後日と思ってたら提出締切が明日なのに気付くヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
タグ:和歌
コメント(14) 
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コメント 14

センニン

こんばんは。
そうか、新聞にも「ラテ」があったのですね (^^;
by センニン (2019-02-06 19:58) 

middrinn

ごめんなさい、イミフですm(__)m
by middrinn (2019-02-06 20:13) 

センニン

カフェラテ (^^;
by センニン (2019-02-06 20:15) 

middrinn

うーん・・・(´ヘ`;)
by middrinn (2019-02-06 20:22) 

そら

あだち充のアニメってみんな同じ顔に見えちゃいます(^^;
まぁ、野球漫画ですから尚のことでしょうかねぇ!
でも面白そうです(^^)
by そら (2019-02-06 20:33) 

middrinn

あだち充のキャラ、特に女の子の顔は
違いが髪型だけだったような(^_^;)
彼の作品はとにかく無難ですね^_^;
by middrinn (2019-02-06 20:42) 

ニッキー

ありますねぇ(⌒-⌒; )
新シリーズだと思って録画して見ると
「あれ?見たことあるよねぇ?」ってかみさんと話してて
画面の上の方にこっそり『2015年1月の再放送です』って
書いてあったりしますw
by ニッキー (2019-02-06 21:16) 

middrinn

画面の上の方に告知が出るなんて良心的ですね( ̄◇ ̄;)
ローカル局はさも本邦初公開の如く放送します(´ヘ`;)
by middrinn (2019-02-06 21:24) 

ナベちはる

ローカル局は、再放送を初公開よろしく流すというのもありますが、「この番組は〇月〇日に関東地方で放送された番組です」というのも珍しくないですね…(自分のところがローカル局なので…)
by ナベちはる (2019-02-07 00:23) 

middrinn

それはまた丁寧ですねぇ( ̄◇ ̄;) 番組の最後とかのプレゼントは
もう締切ましたと字幕でますが、それ以外は視たことないです(..)
by middrinn (2019-02-07 06:43) 

たじまーる

あだち充先生の作品は一貫して
画風とストーリーが本当にぶれてないです!
でも私は大好きなマンガ家のひとりです(*^^*)
by たじまーる (2019-02-07 13:04) 

middrinn

『みゆき』と『タッチ』の間ぐらいで画風は確定しましたかねぇ(^_^;)
でも、その後、キャラがちょっと小さく丸っこくなったか(^_^;) 作品は
辛~く褒めると毒にも薬にもならない安定感で安心して愉しめます(^^)
by middrinn (2019-02-07 13:55) 

ワンモア

昔の男性漫画家は女性キャラ、特にヒロインを描き分けることが苦手な感じでしたよね(笑) 女性の理想像が確立しちゃっているのかな。
by ワンモア (2019-02-08 17:46) 

middrinn

その割に、昔の少女漫画を描いていたのは、
男性の漫画家が多かったような気が(@_@;)
by middrinn (2019-02-08 18:56) 

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