180617読んだ本
楽天のセール、初日にスロット忘れて寝ちゃったぐらいだし、まだ本一冊も注文してないよ(´ヘ`;)
なお、細野不二彦『さすがの猿飛』の続篇が出てたなんて、今日初めて知った∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
【読んだ本】
紀田順一郎『にっぽん快人物烈伝』(旺文社文庫,1985)所蔵本
「作家・評論家・ジャーナリスト」の6人目は、辻潤で「放浪のダダイスト」(´・_・`) 興味が無い上に、
逸話もつまらん(-ω-、) 唯一へぇ~と思ったのは冒頭の略歴(と書いてきたが、人物紹介が適切か)の
上野高女に勤務時代、教え子の伊藤野枝と恋愛し、退職。ロンブローゾの『天才論』の訳で
世に出る。
という件( ̄◇ ̄;) 書庫から探し出してきた本を拾い読みしていると、次のようなシーンが(@_@;)
「最近の『青鞜』はすごいじゃないか。文芸誌をどんどん脱皮してきている」/
新宿百人町の大杉栄の家。[堀]保子は台所で米をとぎながら、夫にいった。/
「やっぱり[平塚]らいてうさんの魅力でしょうか」/「いや、この野枝というのも
なかなかやるじゃないか。伊藤野枝はいったいいくつぐらいかな。僕はあの青鞜講演会で
彼女をみた。まだ十代としか思えない。それでこの訳が出来るのかな」/
「とんでもない。これは男の文章だ、辻の労作だよ」/荒畑寒村がまぜっ返した。
『近代思想』編集会議の最中である。机の上いっぱいに原稿が散乱している。/
寒村は、『青鞜』にあまり関心がなかった。大杉栄はしきりに、出たばかりの
『青鞜』五月号(大正二年)をひっくり返している。/「そうか、辻潤の仕事か。
女は、どういう男といっしょになるかで決まるな」
この永畑道子『華の乱』(文春文庫,1992)も、読もう読もうと思いつつ未読のままじゃん(ノ_-;)ハア…
ロンブローゾの生来性犯罪人説の方は寺田精一が翻訳したのは知ってたんだけど(ただし未見未確認)、
宮城音弥『天才』(岩波新書,1967)を確認したら、「まえがき」に「辻 潤訳 天才論」と出てた^_^;
森銑三『偉人暦』(中公文庫,1996)上巻の「六月九日 近藤重蔵」でも次のように言及されてた(゚o゚;)
覇気が横溢し、才気の煥発したその性格に於ても、そうして行いの薄かったことに於ても、
この二人は共通点を持つが、[平賀]源内が曾てそういわれたように、重蔵という人も、
やはり生理的に、どこか頭脳の一部にでも、欠陥のあったのではあるまいか?/私には
そう思われてならない。とにかくこの二人の性格は、ロンブローゾの天才狂人説の好研究
資料であろう。
辻潤の訳本は、そんなに読まれたのか、あるいは森銑三だから既知なのかは気になるところか(@_@;)
ちなみに、その説も含め、宮城音弥・前掲書の「Ⅷ 結語」は次のように纏められてるんだよね(⌒~⌒)
いったい、天才とは何か。この問題を論じて、私は結局、ロンブローゾ、クレッチマー的
伝統にしたがって、天才が正常な精神の持ち主でないことを指摘したのである。/
ロンブローゾは「天才は狂気だ」といった。彼は「天才は人間精神の奇形の一つたる、
一種の精神病」とのべているから、その狂気という意味は必ずしも精神病を意味している
ものではないが、クレッチマーは「天才は精神病質だ」と主張し、「ロンブローゾのように
天才は狂気だという結論は出したくない。天才は生物学的に言って人類のめずらしい極端な
変種の一種だ」とのべた。/これに対して、私は「天才は不適応者だ。社会的適応性を犠牲
にして創造作用を行なう人間だ」と考えるのである。
今日もメチャ身体がダルくて歩きに行けず(´ヘ`;) んなわけで、予約投稿とさせて頂きます(-ω-、)
なお、細野不二彦『さすがの猿飛』の続篇が出てたなんて、今日初めて知った∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
【読んだ本】
紀田順一郎『にっぽん快人物烈伝』(旺文社文庫,1985)所蔵本
「作家・評論家・ジャーナリスト」の6人目は、辻潤で「放浪のダダイスト」(´・_・`) 興味が無い上に、
逸話もつまらん(-ω-、) 唯一へぇ~と思ったのは冒頭の略歴(と書いてきたが、人物紹介が適切か)の
上野高女に勤務時代、教え子の伊藤野枝と恋愛し、退職。ロンブローゾの『天才論』の訳で
世に出る。
という件( ̄◇ ̄;) 書庫から探し出してきた本を拾い読みしていると、次のようなシーンが(@_@;)
「最近の『青鞜』はすごいじゃないか。文芸誌をどんどん脱皮してきている」/
新宿百人町の大杉栄の家。[堀]保子は台所で米をとぎながら、夫にいった。/
「やっぱり[平塚]らいてうさんの魅力でしょうか」/「いや、この野枝というのも
なかなかやるじゃないか。伊藤野枝はいったいいくつぐらいかな。僕はあの青鞜講演会で
彼女をみた。まだ十代としか思えない。それでこの訳が出来るのかな」/
「とんでもない。これは男の文章だ、辻の労作だよ」/荒畑寒村がまぜっ返した。
『近代思想』編集会議の最中である。机の上いっぱいに原稿が散乱している。/
寒村は、『青鞜』にあまり関心がなかった。大杉栄はしきりに、出たばかりの
『青鞜』五月号(大正二年)をひっくり返している。/「そうか、辻潤の仕事か。
女は、どういう男といっしょになるかで決まるな」
この永畑道子『華の乱』(文春文庫,1992)も、読もう読もうと思いつつ未読のままじゃん(ノ_-;)ハア…
ロンブローゾの生来性犯罪人説の方は寺田精一が翻訳したのは知ってたんだけど(ただし未見未確認)、
宮城音弥『天才』(岩波新書,1967)を確認したら、「まえがき」に「辻 潤訳 天才論」と出てた^_^;
森銑三『偉人暦』(中公文庫,1996)上巻の「六月九日 近藤重蔵」でも次のように言及されてた(゚o゚;)
覇気が横溢し、才気の煥発したその性格に於ても、そうして行いの薄かったことに於ても、
この二人は共通点を持つが、[平賀]源内が曾てそういわれたように、重蔵という人も、
やはり生理的に、どこか頭脳の一部にでも、欠陥のあったのではあるまいか?/私には
そう思われてならない。とにかくこの二人の性格は、ロンブローゾの天才狂人説の好研究
資料であろう。
辻潤の訳本は、そんなに読まれたのか、あるいは森銑三だから既知なのかは気になるところか(@_@;)
ちなみに、その説も含め、宮城音弥・前掲書の「Ⅷ 結語」は次のように纏められてるんだよね(⌒~⌒)
いったい、天才とは何か。この問題を論じて、私は結局、ロンブローゾ、クレッチマー的
伝統にしたがって、天才が正常な精神の持ち主でないことを指摘したのである。/
ロンブローゾは「天才は狂気だ」といった。彼は「天才は人間精神の奇形の一つたる、
一種の精神病」とのべているから、その狂気という意味は必ずしも精神病を意味している
ものではないが、クレッチマーは「天才は精神病質だ」と主張し、「ロンブローゾのように
天才は狂気だという結論は出したくない。天才は生物学的に言って人類のめずらしい極端な
変種の一種だ」とのべた。/これに対して、私は「天才は不適応者だ。社会的適応性を犠牲
にして創造作用を行なう人間だ」と考えるのである。
今日もメチャ身体がダルくて歩きに行けず(´ヘ`;) んなわけで、予約投稿とさせて頂きます(-ω-、)
タグ:列伝
この週末は気温が低くて体調を崩しやすかったかも(*_*)
ゆっくり休んでお大事にしてくださいね(_ _)
by ニッキー (2018-06-17 23:23)
いやぁダルくてダルくて参りましたよぉ(´ヘ`;)
ニッキー様も体調管理にお気を付け下さい(^^)
by middrinn (2018-06-18 06:46)
気温が上下しているので身体が疲れたのでしょう。
眠るときは眠りましょう~
by green_blue_sky (2018-06-18 06:48)
その可能性が高いですねぇ(-ω-、)
とにかく寝るようにしますm(__)m
by middrinn (2018-06-18 07:01)
梅雨ですから寒い割に湿度が高く体調管理には気を使いますね
体調がすぐれない時は寝るのが一番!!ですね(^^)
by そら (2018-06-18 07:01)
寝る子は育つといいますしね(^_^;)
寝まくって巨大化しま~すp(・ω・*q)
by middrinn (2018-06-18 07:05)
おはようございます^^
体調よくなられてきましたか?
よく寝て成長してくださいませ♪
by よしころん (2018-06-18 08:40)
よしころん様の御写真みたいに可憐なのを
目指しているんですけどね(-ω-、) 午前中
歩き廻って血流よくしたいですね(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-06-18 08:49)
おはようございます。
どうぞ、お大事に〜m(_ _)m
今、テレビは大阪の地震で大変です。
詳しいことは分かりませんがこのまま収束しますように !
by yakko (2018-06-18 08:58)
大阪の、大きかったようですね( ̄◇ ̄;)
被害が最少だといいですよねぇ(´ヘ`;)
by middrinn (2018-06-18 09:04)
天才に関するそれぞれの持論、面白いなと思いました。
狂気は極論すぎるし精神病質も偏見ありすぎなような・・・(⌒_⌒;
「社会的適応性を犠牲にして創造作用を行なう人間だ」は
そうあってほしいという願望もありますw
社会人としてすごく真っ当であり天才、っている(いた)のかしら・・・
地震、我が家は被害なしでした。府内北部の被害が心配です。
by ちぃ (2018-06-18 13:33)
ロンブローゾやクレッチマーの病理説が生物学主義に傾きすぎているとして、
宮城音弥は社会的環境による性格異常も天才の原因であると強調した由^_^;
「社会人としてすごく真っ当であり天才」として真っ先に思い浮かんだのは
羽生善治(^_^;) 東京は揺れなくてTVを点けて知ったのですが、被害が無く
良かったです(^^) 大阪府北部、もしかしたら京都南部も心配ですね(-ω-、)
by middrinn (2018-06-18 14:03)
焦らずに回復するまで待ちんしゃいな^^
ウチは頭も気持ちも歩きとぅても
肝心な身体がついてきませぬわぃな
全く、困ったこっですがな
by suzu* (2018-06-18 14:05)
もう遅いです(^_^;) 午前中に12.1km歩いちゃった(^_^;)
メチャ疲れたけど、メチャ汗かいたから、気分いい(〃'∇'〃)
suzu*様も健診前に行かないと手遅れになるかもヾ(`◇´)ノ
by middrinn (2018-06-18 14:11)
手遅れ。。。
ぎゃほ~ん(*_*)
やり残したことはねぇばか?
by suzu* (2018-06-18 14:26)
旺文社文庫とは懐かしい。以前は、内田百けんの作品が旺文社文庫にしかなくて廃刊後プレミアがついたこともありましたね。
ロンブローゾの名前も懐かしいです。教育刑という考えは刑事政策に今も影響しているようですが、応報刑との中途半端な折衷が、犯罪防止につながっているかは大いに疑問です。
by えくりぷす (2018-06-18 14:31)
やり残したこと・・・昼を食べた後、もう一回、歩きに行けたことかな(^_^;)
昼食後にPCを立ち上げてしまったから、その間に降り出しちゃったよ(´ヘ`;)
suzu*様も健診の時などと言わずに病院へ行って検査してもらうなりよ(-ω-、)
by middrinn (2018-06-18 14:54)
内田百閒の旺文社文庫、昔はフツーに本屋さんに並んでたんですけどねぇ(^_^;)
えくりぷす様、大変お詳しいですねぇ( ̄◇ ̄;) 現代の行刑実務でも、刑務作業が
最優先で、改善指導も実施されるようになりましたけど、その実態を垣間見ている
者(元受刑者でも元刑務官でもないです)からすると過度の期待は禁物と(-ω-、)
by middrinn (2018-06-18 15:02)
揺れました!
久々に恐かった!
阪神淡路の時を思い出したよ。^^;
最近、地震多いね〜
日本にいる限り・・・何処にいても同じような気がしてきました。
余震あるかな? 恐いです。
by hatumi30331 (2018-06-18 15:47)
ロンブローゾ、うひゃぁ懐かしい。すっかり忘れていました。大昔、刑法の新派、旧派なんて議論でも出てきました。確か、天才にはてんかんの人が多いなんて話があり、ドストエフスキーに熱中していて私は、なるほどドストエフスキーもてんかんもちだ、と妙なころで納得していたのを思い出しました。前世紀話です。(^^;
by アニマルボイス (2018-06-18 15:53)
hatumi30331様と同じように阪神淡路を思い出された方も多いでしょうね(´ヘ`;)
たしから、どこに居ても同じでしょうから、備えと日々悔いのない生活かな(-ω-、)
by middrinn (2018-06-18 16:17)
お歳のほどは分かりませぬが、疲れが残るほどの距離を歩かれるのは
もはや無謀かと・・・
かと云って、歳のせいを理由に運動せぬ私は・・・・・動くこと嫌いです!!!
by cooper (2018-06-18 16:26)
ドストエフスキーのてんかんに関しては、宮城音弥・前掲書でも論じられています(^^)
ロンブローゾの生来性犯罪人説は社会が必要とした側面もあり、犯罪者が増え過ぎて、
犯罪者と一目で判る学説は治安当局にとって有難かったようです(^_^;) (モナ・リザ
盗難事件でも活躍 ⇒ http://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-09-26 )
刺青してれば痛感が鈍磨してて犯罪者のはず等^_^; 指紋に取って代わられますが^_^;
アニマルボイス様にお奨めなのは、ピエール・ダルモン『医者と犯罪者 ロンブローゾ
と生来性犯罪者伝説』(新評論,1992)(^_^;) 法学部の刑法では教わらない内容^_^;
by middrinn (2018-06-18 16:36)
たしかに無謀なのかも(-ω-、) でも、歩かなくなると老化が進みますしねぇ(´ヘ`;)
cooper様も散歩はされますものね(^_^;) 海と河口に挟まれているし、石狩浜海浜
植物保護センター、はまなすの丘公園、ともに素敵なところにありますねぇ(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-06-18 16:42)
読もう読もうと思って未読がわたしもたまってる!
図書館の予約かごの中に入れたまま、まだ借りてないものが増えてきましたー^^;
by リュカ (2018-06-18 16:53)
平均寿命を考えると、このまま未読に終りそうな本が多すぎヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
悔いの残らぬよう手当たり次第に次々と読んでくしかないのですが(-ω-、)
疲れてるけど図書館予約した本の期限が明日だから取りに行かねば(´ヘ`;)
by middrinn (2018-06-18 17:05)
なかなかの読書家に見受けますが、目は疲れませんか?
私は長く読書すると即目薬のお世話になります。
by laquinta0657 (2018-06-18 17:29)
よく誤解されますが、読書家というほどではないです(^_^;)
目の悩みは老眼だけで目が疲れるという感覚はないのですが、
実感が無いだけかもしれないので目薬も考えてみますm(__)m
by middrinn (2018-06-18 18:40)
>具合がメチャ良くなくて
多分,そうだろうと思ってた (´・ω・)
6月病なのか分からないけど,自律神経のバランスが悪くなりやすい時期だし無理しない方がいいと思うんだ。
そんな訳で,どうぞご自愛下さいませなんだな。
by こじろう (2018-06-18 19:40)
こじろう様、昨夜は、ホントごめんにゃあm(__)m 返信コメント考える気力も
なかったよ(-ω-、) 自律神経? 神経なんて、みどりんにあるのかしら(@_@;)
by middrinn (2018-06-18 19:57)
こんばんは。
「若いつばめ」平塚らいてうが引用したのが広まったのだとか。
いつも思うのですが、なぜ「雷鳥」という名前を使ったのでしょうね?
雷鳥の姿に憧れたという説もあるようですが。
by センニン (2018-06-18 20:08)
へぇ~!へぇ~!ですよ( ̄◇ ̄;)
雷鳥は特急のイメージしかないけど、
彼女は何で何でしょうねぇ(@_@;)
by middrinn (2018-06-18 20:27)
神経がなかったら,打ちひしがれてるんじゃないかな。
横から失礼するけど・・・
PNの由来は,美しく,自由に羽ばたく雷鳥の姿に憧れて「らいてう」と名乗ったと聞いたことがある。
by こじろう (2018-06-18 21:22)
神経を疑うと言われても、ありませんからと答える( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
知的な方が多いからブログ主としてはホント助かりますよ(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-06-18 21:27)