180523読んだ本&買った本
日に何回もチェックしてるほど欲しい古本が、やっと1万以下で出品されたけど、どうすんべかな(@_@)
正直まだ値は高いし、コンディション説明が詳しくなく疑問の1つは質問して解決も、まだ不安(-ω-、)
【買った本&読んだ本】
丸谷才一『後鳥羽院 第二版』(ちくま学芸文庫,2013)
再びバリューブックス^_^; アマゾンに556円+送料等350円の906円で出品してたけど、楽天では813円
で送料無料だった(^^) 「良い」だけど、表紙カヴァーに少し切れ目の他は、36頁までパカっと開いて
形状記憶されてて表紙にも折れが出来てしまっている程度で、中身は「非常に良い」だったね(^_^;)
本書は2004年の同名単行本を文庫化したものなんだけど、「第二版あとがき」などを読んだ限りでは、
「第二版」ではなく〈増補版〉とした方が正確かと(^_^;) ただ、ある本に本書の最初(1973年)の
単行本の記述が引用されてたので比べたけど、表現が異なる部分があり、秘かに改訂してるかも(@_@)
「見渡せば 山もと霞む 水無瀬川 夕べは秋と 何おもひけむ」を取り上げた後鳥羽院についての回で、
百目鬼恭三郎『新古今和歌集一夕話』(新潮社,1982)は、次のように本書に言及していたよ(^_^;)
丸谷才一『後鳥羽院』(日本詩人選)では、院が「見渡せば」という句が好きで、
これを使った歌を十一首も詠んでいることをあげている。そこから丸谷は、この
歌にも、古代の帝王風の国見[←本書は「国見といふ、高所から国土を見渡して
讃美する農耕儀式は古代における天皇の行事」と説明]の気持ちがこめられている
という新説をひき出して、注目を集めたのだが、水無瀬のような低い地形を思うと、
国見を連想させられるのはよほどのことにちがいない。おそらくは、この歌の
堂堂たる詠みぶりに魅せられたためであろう。この詠みぶりこそは、新古今時代の
後鳥羽院の歌風なのである。
百目鬼恭三郎らしい痛烈な皮肉だなぁと思ってたけど、最近コレは本書の本質を衝いた批判の気が^_^;
ところで、丸谷才一と言えば、wikiの「百目鬼恭三郎」の項には、次のような記述がある(^_^;)
1982年、丸谷才一が『裏声で歌へ君が代』を刊行した際、新聞の一面でこれを
とりあげて絶賛したところ、江藤淳から同級生同士の仲間褒めだと厳しく批判された。
百目鬼恭三郎と丸谷才一は旧制高校や大学の学部・学科が同じなのは事実だけど、この江藤淳の批判を
根拠に両者が癒着していたかの如く言い立てているコメントを某ブログで数日前にも見かけたよ(^_^;)
百目鬼恭三郎は『風の書評』(ダイヤモンド社,1980)で、丸谷才一『食通知ったかぶり』を採り上げ、
・・・スッポン煮をスッポンのスープで煮たものと思っているくらい、
料理の知識に乏しいのに、・・・
と酷評したり、上記のように皮肉っていた事実など、どう辻褄を合わせるのかな^_^; 他方、江藤淳も
調べてみたところ、山崎正和氏はサントリー文化財団の理事であり、粕谷一希氏は
同じ財団の評議員である。そして中嶋嶺雄氏は、『北京烈烈』(上下二巻・筑摩書房刊)
によって、サントリー文化賞を受章している。なんのことはない、中嶋氏が粕谷氏の短文を
「珠玉の短編」と持ち上げ、粕谷氏が山崎氏の文章を「不可欠の洞察」と称賛し、山崎氏が
中嶋氏に賞を出すというふうに、この「徒党」の構造は円環をなしているらしいのである。
と同「ユダの季節」(同『批評と私』[新潮社,1987]所収)で記して、物議を醸したんだよね(^_^;)
コレがどこまで当たっているのかは知らないし(中嶋嶺雄『知識人と論壇 今日的変貌の断面』[東洋
経済新報社,1984]には反論も載っている)、こーゆー「徒党」は小生の業界にも実際いるんだけど、
その色眼鏡で全てを見るのは如何なものかしら^_^; なお、よく百目鬼恭三郎の著作を引用するから、
信者と誤解されそうだけど、間違いやおかしな点などあれば、下記の如く容赦なく指摘してます^_^;
『新古今和歌集一夕話』 ⇒ http://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23
予報通り、午前中からポツポツと降り出して一日中、雨だった^_^;
正直まだ値は高いし、コンディション説明が詳しくなく疑問の1つは質問して解決も、まだ不安(-ω-、)
【買った本&読んだ本】
丸谷才一『後鳥羽院 第二版』(ちくま学芸文庫,2013)
再びバリューブックス^_^; アマゾンに556円+送料等350円の906円で出品してたけど、楽天では813円
で送料無料だった(^^) 「良い」だけど、表紙カヴァーに少し切れ目の他は、36頁までパカっと開いて
形状記憶されてて表紙にも折れが出来てしまっている程度で、中身は「非常に良い」だったね(^_^;)
本書は2004年の同名単行本を文庫化したものなんだけど、「第二版あとがき」などを読んだ限りでは、
「第二版」ではなく〈増補版〉とした方が正確かと(^_^;) ただ、ある本に本書の最初(1973年)の
単行本の記述が引用されてたので比べたけど、表現が異なる部分があり、秘かに改訂してるかも(@_@)
「見渡せば 山もと霞む 水無瀬川 夕べは秋と 何おもひけむ」を取り上げた後鳥羽院についての回で、
百目鬼恭三郎『新古今和歌集一夕話』(新潮社,1982)は、次のように本書に言及していたよ(^_^;)
丸谷才一『後鳥羽院』(日本詩人選)では、院が「見渡せば」という句が好きで、
これを使った歌を十一首も詠んでいることをあげている。そこから丸谷は、この
歌にも、古代の帝王風の国見[←本書は「国見といふ、高所から国土を見渡して
讃美する農耕儀式は古代における天皇の行事」と説明]の気持ちがこめられている
という新説をひき出して、注目を集めたのだが、水無瀬のような低い地形を思うと、
国見を連想させられるのはよほどのことにちがいない。おそらくは、この歌の
堂堂たる詠みぶりに魅せられたためであろう。この詠みぶりこそは、新古今時代の
後鳥羽院の歌風なのである。
百目鬼恭三郎らしい痛烈な皮肉だなぁと思ってたけど、最近コレは本書の本質を衝いた批判の気が^_^;
ところで、丸谷才一と言えば、wikiの「百目鬼恭三郎」の項には、次のような記述がある(^_^;)
1982年、丸谷才一が『裏声で歌へ君が代』を刊行した際、新聞の一面でこれを
とりあげて絶賛したところ、江藤淳から同級生同士の仲間褒めだと厳しく批判された。
百目鬼恭三郎と丸谷才一は旧制高校や大学の学部・学科が同じなのは事実だけど、この江藤淳の批判を
根拠に両者が癒着していたかの如く言い立てているコメントを某ブログで数日前にも見かけたよ(^_^;)
百目鬼恭三郎は『風の書評』(ダイヤモンド社,1980)で、丸谷才一『食通知ったかぶり』を採り上げ、
・・・スッポン煮をスッポンのスープで煮たものと思っているくらい、
料理の知識に乏しいのに、・・・
と酷評したり、上記のように皮肉っていた事実など、どう辻褄を合わせるのかな^_^; 他方、江藤淳も
調べてみたところ、山崎正和氏はサントリー文化財団の理事であり、粕谷一希氏は
同じ財団の評議員である。そして中嶋嶺雄氏は、『北京烈烈』(上下二巻・筑摩書房刊)
によって、サントリー文化賞を受章している。なんのことはない、中嶋氏が粕谷氏の短文を
「珠玉の短編」と持ち上げ、粕谷氏が山崎氏の文章を「不可欠の洞察」と称賛し、山崎氏が
中嶋氏に賞を出すというふうに、この「徒党」の構造は円環をなしているらしいのである。
と同「ユダの季節」(同『批評と私』[新潮社,1987]所収)で記して、物議を醸したんだよね(^_^;)
コレがどこまで当たっているのかは知らないし(中嶋嶺雄『知識人と論壇 今日的変貌の断面』[東洋
経済新報社,1984]には反論も載っている)、こーゆー「徒党」は小生の業界にも実際いるんだけど、
その色眼鏡で全てを見るのは如何なものかしら^_^; なお、よく百目鬼恭三郎の著作を引用するから、
信者と誤解されそうだけど、間違いやおかしな点などあれば、下記の如く容赦なく指摘してます^_^;
『新古今和歌集一夕話』 ⇒ http://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23
予報通り、午前中からポツポツと降り出して一日中、雨だった^_^;
神保町あたりに行くと、もっと高い本が並んでいるんでしょうね!
高いものになると一体幾らぐらいするんだろう??
雨、降り出しましたねぇ、昨日の予報では夜からだったのに・・・
折り畳み傘持って出かけて正解でした(^^)
by そら (2018-05-23 20:52)
神保町はそんな気もしますね(^_^;) 元の定価が高くて、現在は絶版品切だと、
とてつもない値になるんでしょうねぇヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 元の定価が高くなくても、
需要が高いとタレントのお宝写真集みたいに高値が付きますよね^_^; 都内の
そら様は夜からという予報でしたか(゚o゚;) 同じ都内でも予報が違いますね^_^;
by middrinn (2018-05-23 21:01)
こんばんは。
古本で一万を超えるようだと悩みますね。
専門書などは高いからと買わないでいると絶版になって古本でさらに高くなったりしますね。
『裏声で歌へ君が代』、読みました。
江藤淳の批判も読んだ記憶があります。
by センニン (2018-05-23 21:02)
現物を確認でき問題が無ければ、1万でも出しますけどねぇ(^_^;)
江藤淳の『自由と禁忌』の当該部分を読んだ記憶はあるのですが、
内容は憶えてませんし、そもそも、丸谷才一の同書、そして肝心な
百目鬼恭三郎による当該記事を読んでないから、その批判の是非は
分かりませんねぇ(^_^;) 上記の粕谷一希、中嶋嶺雄については、
江藤淳による批判ともども読んでるんで思うところはあります^_^;
by middrinn (2018-05-23 21:18)
昼頃にちょっと降るけど、本格的に降るのは
夜9時以降だと天気予報では言ってたのに
しっかり夕方から降り始めましたねぇ(*_*)
おかげで部屋の湿度が上がって微妙に暑いです(ー ー;)
欲しい本にやっと巡り合えたのに1万円ですか(*_*)
微妙な値段設定ですねぇ(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-05-23 21:57)
あれ!? 昼前から降るという予報だったのは、
拙宅のある地域だけだったのかしら(^。^;)
一日中ひんやり過ごしやすかったです^_^;
今まで出品されてたのが14000円以上でして、
せめて4000円台なら即購入なんですが^_^;
by middrinn (2018-05-23 22:04)
古本で一万円ぐらいは、コンディションなど、どのような状態かで悩むところですねぇ^^
実際に見ることができればいいのですが。。
by Mashiro (2018-05-23 22:54)
晴耕雨読っていうけど、middrinnさんはきっと、
晴読雨読なんだろうな~((´∀`))
by マーヤ (2018-05-24 00:52)
作家さんは、みんなサミシイのよ。
夏目漱石も寂しかったってさぁ!
by hanamura (2018-05-24 05:34)
おはようございます。
先日、ブックオフで同じ文庫本が2冊あり値段が違ってました。
100円と350円。カバー、発行日なども同じ。汚れもなし~
なんでかねぇ~ 買わずに帰りました。(笑
by k-sakamama (2018-05-24 05:43)
冒険してドブに捨てられるような金額じゃないですよね(^_^;)
Mashiro様は、ホント素敵な作品を制作されますねぇ(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-24 05:50)
「けふものむべし あすものむべし」をもじったブログ名ですから依存症かも(^_^;)
マーヤ様が、あかり様といつも一緒にいた~い、と思われてるのと同じかと(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-24 05:54)
それは新聞記事からのネタですね(^_^;)
hanamura様も寂しいのね(´;ω;`)ウッ…
by middrinn (2018-05-24 05:56)
昔と違ってブックオフも商品管理がちゃんとしてきましたから、
k-sakamama様が見つけた2冊は状態が全く同じだったとしたら
安い方は高い方より入荷時期が前なので値下げしたかと(^_^;)
by middrinn (2018-05-24 05:59)
古本、高すぎるのもありますね・・・(^_^;)
古本屋で読もうとして紐ロックで立ち読みができない。
by green_blue_sky (2018-05-24 06:14)
本文の状態を確認できないのは困りますねぇ(^_^;)
ブックオフもコミックにビニール包装の店舗も(+_+)
by middrinn (2018-05-24 06:17)
オークションのジャンク品でも「ここがおかしい」と書いてあるほうが手を出しやすいですね。
by ぽちの輔 (2018-05-24 06:55)
たしかに、その方が良心的な出品者に思えますよね(^^)
by middrinn (2018-05-24 07:00)
何だか最近、梅雨のような・・・
昨日はよく降りました。
朝方まで降ってましたよ。
古本で1万円は・・・考えるよね〜
今日は晴れたので、散歩してきます!
by hatumi30331 (2018-05-24 07:04)
もう梅雨みたいな感じがしますかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
どちらかと言うと、早く秋が来てほしいです^_^;
hatumi30331様は素敵なとこにお住まい(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-24 07:20)
おはようございます。
今朝は雲ひとつない良い天気になりました。爽やかです(^ ^)
予報で30度になるそうのなので、夏物を出したほうが良いでしょうか?
by yakko (2018-05-24 10:02)
たしかに、もう夏物を出した方が良い気がしますね(^_^;)
yakko様にとっては雲も大事な被写体だったような(^_^;)
アマガエルちゃん、しがみ付いてて、可愛いです(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-24 10:12)
本を買われるのもいろいろ比較して、立派ですね~わたくしは面倒なことが駄目(><;
by mimimomo (2018-05-24 10:23)
横山大観展を御覧になりたくてなりたくて新聞広告やネットで
mimimomo様が一生懸命お調べになったのと同じかと(^_^;)
by middrinn (2018-05-24 10:28)
形状記憶されている本ありますよね(^▽^;)
ちょっと席を立つ時伏せるか何かを挟んでおかないと
戻ってきた時必ず104ページな本がウチにありますwww
(Amazonのマーケットプレイスの1円本でした)
私の蔵書はお風呂で読むのでボワボワに膨らんでます!
ブックオフに売る時はアイロンがけ。
結構元に戻るんですよ( ´艸`)
by ちぃ (2018-05-24 15:09)
元の所有者は104頁で挫折したということかと(^_^;)
形状記憶されるほど本を披き切って読むより、もっと
優しく丁寧に扱ってあげないと、「痛いよぉ~!」と
本は悲鳴も上げられないんだから(-ω-、) アイロンで
ホントに元に戻るんですかぁ∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
by middrinn (2018-05-24 15:58)
古本で1万はお高いですね(^^;
午後は雷雨でワンコもビビっていましたが
ビビリ疲れたか爆睡しています(^_^;)
by 美美 (2018-05-24 16:57)
微笑ながらフツーにお買い求めになりそうなイメージですけど(^_^;)
午後の雷雨は短時間でしたけどホント激しかったですねヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
ミミ様、ビビっちゃった上に今は疲れて爆睡だなんて可愛い(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-24 17:28)
こんにちは。
先日の爪草、見つかりました。ブログに載せたいのですが。。
本紹介(ことばの・・)でmiddrinn様の名前を出したいのですが、よろしいでしょうか?お返事待ってます。
by k-sakamama (2018-05-24 18:29)
見付かりましたか( ̄◇ ̄;) 実は小生もアノ本の今日のを読んでて、
k-sakamama様、見付けられたかなぁ・・・と思ってました^_^;
今回に限らず、小生の名前を出すことは全く問題ないです(^o^)丿
by middrinn (2018-05-24 18:36)
度々、お邪魔します。
明日、アップしますね。
爪草、間違ってないと思いますが。。
もし、間違っていたら。。あははぁ~と笑い流してくださいね。あっ!おこちゃま時間になりました。おやすみなさい。(笑
by k-sakamama (2018-05-24 19:01)
アニマルボイス様が、もし間違っていたら、ツッコミを入れてくるはず(^_^;)
明日の記事を愉しみにしてま~す(^o^)丿 あ、モチいつも愉しみですよ^_^;
by middrinn (2018-05-24 20:05)