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170816読んだ本

日本語の読解力に自信のある方、教えてプリーズm(__)m お礼として nice!を10回押します(^^)

【読んだ本】

亀田俊和『南朝の真実~忠臣という幻想』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー,2014)

2014年6月読了と手帖にメモ、しかも、ソレとは別に結構ノートもしてたが、気になる点があって、
別の図書館から借りて再読中(^^) 副題を含めた書名からして主要論点となる〈「相対化」される
「南朝忠臣史観」〉という節を読むと、「改めて再検討されるべき南朝忠臣たち」なる見出しで、
〈だが、これもよく知られた事実であるが、彼ら「忠臣の中の忠臣」でさえ、実は後醍醐の方針に
すべて賛同しているわけではなかった。君主の政治に異論を唱え、時に激しく批判する場合さえ
あった。天皇に反逆しないまでも、人間的には高師直たち婆娑羅大名といい勝負で、道徳的に優れて
いるとはお世辞にも言えない者もいた。〉とある(^^) 主君に唯々諾々と従うのだけが忠義なのかは
ともかく、この件に続く、楠木正成、千種忠顕、名和長年、結城親光の「三木一草」や新田義貞ら
「謀反を起こすまでには至らなかったが、後醍醐に反対したり、人格面で問題があった者たち」を
紹介している叙述も、「よく知られた事実」ゆえ、何とも思わなかった^_^; だけど、この件での
亀田俊和の論理には吃驚仰天(゚ロ゚;) 〈結城親光は、建武の戦乱では足利尊氏が最初に入京した際、
尊氏を暗殺しようとして偽って足利軍に降伏する。そして九州の豪族大友貞載と差し違えて討ち死に
する(『太平記』巻第一四)。あるいはこれに先だって行われた箱根・竹ノ下の戦いの折、後醍醐方
を裏切って足利軍勝利に貢献した貞載を当初から殺害するつもりで偽りの降伏をしたとも言われる
(『梅松論』)。いずれにせよ、結城親光が忠誠心の塊であることは確かである。しかし彼の兄の
親朝は優柔不断な人物で、後に北畠親房の熱心な勧誘にもかかわらず、結局幕府に寝返ったことは
すでに触れたとおりである。/・・・/このように後醍醐の著名な忠臣たちでさえ、その政治姿勢や
人間性、さらには身辺まで含めて見れば、その忠誠度や道徳性はだいぶ「相対化」するべきなのでは
ないだろうか。〉(@_@) この「政治姿勢」は正成、義貞のことを指し、「人間性」は千種忠顕と名和
長年のことなのは本書の叙述から理解できるが、「身辺まで含めれば」とは何を意味するのかしら?
また結城親光はどこに「相対化」すべき要素があるの? 上記叙述からは、結城親光の「身辺」には
幕府に寝返った「兄の親朝」がいる以上、その忠誠度も「相対化」すべし、としか読めないぞ(^。^;)

連座制かよ^_^; 今日もほとんど小雨の一日(..) 寝不足だし右肩が痛くてPC打つのもツラい(+_+)
タグ:歴史
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