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170403読んだ本&買った本

セーターとヒートテック、もう季節感的に着るのを止めるべきなのはどちらなのか悩んでる(..)
手袋は仕舞っちゃったし、寝床で付箋を貼りながら読むのは、まだツラいので、何を読むべきか、
昨夜は書庫で小一時間も悩んでしまった(..) 適当な本が見つからなかったし、街まで返しに行く
手間を省くため、移動図書館で借りてた本を返却するついでに、本を探してみたけど無かった(..)
前に通りすがりの幼児が「マイケル」と声を掛けていた家猫の頭を撫でただけで、帰って来た(..)

【読んだ本】

角川春樹&清水節『いつかギラギラする日~角川春樹の映画革命』(角川春樹事務所,2016)

Scene4~Scene12(その章題は順に「天才の発掘」「乱世の冒険」「南極の神変」「偶像の神話」
「青き疾走」「少女の魂」「ハルマゲドンの予兆」「カルガリーの死闘」「大和の奇蹟」)を読み、
清水節による「あとがき」で本書も読了(^^) 各章題を見れば、おそらくは想像できるだろうけど、
いわゆる角川映画の代表的な作品を中心に、その撮影風景や製作裏話、大林宣彦を始めとする監督
・スタッフの話、モチ主演した薬師丸ひろ子や原田知世、草刈正雄といった出演者のことが語られ、
へぇ~へぇ~と一気に読んでしまった(^^) 「私はそれ以前に、パレスチナでコマンドーと決闘して
いましたからね。もちろん素手です。私が打ち勝って英雄になりましたよ。殺し合いのケンカには
慣れていたので、度胸が据わっていました。」などのウソかマコトか分からぬ話も含め、角川春樹
のキャラが面白すぎ^_^; イメージと違ってユーモアを解する人みたいだしね(^^) それに、孫引き
(大林宣彦『ぼくの映画人生』実業之日本社)になるが、〈「ぼくはいま、本屋のおやじ(出版社
の社長)です。本屋のおやじが、映画が好きだから映画をつくっていますと言ったら、全国の本屋
に対する裏切り行為でしょう。だから、ぼくが世間に対して言える言葉は、本を売るために映画を
つくるんですとしか言えない。そのことによってぼくはどんなに誤解されているかもしれないし、
ひょっとすると映画嫌いが映画をつくって、本を売って儲けようとしているとしか思われていない
かもしれないけれども、まかり間違ってもぼくは映画が好きで映画をつくっているとは言えない
立場にある人間です。」〉_φ( ̄^ ̄ )メモメモ つかこうへい『つか版・男の冠婚葬祭入門』角川文庫
からの孫引きで〈映画[「愛情物語」]を見ていて、不覚にも涙が流れた。/それは劇中、自ら命
を断った渡瀬恒彦氏の妹の名が「真理」という名のところと、首をくくったと象徴させるかもいの
ところにぶらさがっているヒモと、リンゴを割り、「妹にもこうしてやりたかった」の台詞である。
/すべてが角川春樹氏の実話である。/氏のたった一人の妹である真理さんが、自ら命を断たれた
日、氏はマンションの一室で酒をあおり、一晩中ジョン・デンバーの「故郷に帰りたい」をくり返し
聞いていた。一晩中、自分の無力さをさいなんでいたというのを思い出す。〉とあるのもメモ(;_;)
こんな具合に、角川春樹は当時斯く斯くしかじかだったと××が書いているが本当か?と清水節が
角川春樹本人にぶつけて問い質してるので、本書は「立体的に描かれ」たものとなり、薄っぺらな
自伝や回顧録とは一味違う訳(^^) 巻末に「主な参考文献」が載ってて(素人目には)清水節がよく
調べていることも窺えた(^^) ただ、ちょっと、一言いいですか?(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )モチネタノツモリカヨ?
「宇宙戦艦ヤマト」について「放射能除去装置を手に入れるべく、海底に眠る戦艦大和を引き揚げて
改造し、・・・」って、清水節は「宇宙戦艦ヤマト」観てないだろ^_^; 「日本のアニメ界の人材の
多くは、東映動画から巣立っていくことになる。」との記述にも異論がある(-_-) 「虫プロ」の方が
人材輩出したと思うな(..) 「興味深いのは、社会現象化した小説『永遠のゼロ』の映画化を手掛けた
東宝の市川南プロデューサーのコメントだ。」として引用された〈[主人公について]「こんなやつ、
いないよ」と思ったが、「感動を呼ぶのは間違いない」/「観客も作り手も戦争を知る世代が中心
だった時代なら、これほどフィクション性の強い戦争映画は作れなかった。これからフィクション性
はさらに強まっていく」〉(゚ロ゚;) 清水節も〈・・・〝知らない世代〟を感動させるための手段として
「戦争」を利用する時代に突入した、と言い換えることもできるだろう。〉と批判的に総括してるが、
表現の自由とはいえ、ウケるためには何でもアリというのは、嫌がる被害者や被災者にカメラを向け
無理矢理コメントさせて視聴者のお涙ちょーだいしてた一昔前のテレビ局と同様、良識を疑うよ(-"-)
「あとがき」に「本稿は、映画雑誌の企画として取材を申し入れ、書籍化を前提に連載を始めたもの
だ。単行本化にあたり加筆・修正を施し、新たな章を加えている。連載時の終盤、ある出版関係者から
雑誌編集部がいちゃもんを付けられたという。誰もが首を傾げる理不尽な内容だったが、仄聞にすぎ
ないので具体[ママ]には触れない。すぐに収まるものと考え取材再開を待ち構えていると、いつしか
紛糾して人間関係がこじれ始め、あろうことか僕が降板を余儀なくされる展開となった。本稿を世に
出したくない相手側の妨害行為が実を結んだことに、ただ呆然と立ち尽くすばかりだった。その後、
あらぬ言い掛かりへの対処の仕方を誤った人々を一喝し、僕を執筆に呼び戻したのは春樹氏である。
そして角川春樹事務所が編集と版元を担うことになった。」(゚ロ゚;) 言論弾圧する「出版関係者」って
何なの(-"-) その内容に誤りや不満があるとして絶版・回収を要求する人も執筆・出版を妨害してる
わけだけど、言論の自由との兼ね合いとか考えてるのかしら(..) 言論には言論を以て対するべし(^^)

【買った本】

久保田淳『藤原定家』(ちくま学芸文庫,1994)

久保田淳『王朝の歌人9 藤原定家』(集英社,1984)を借りて少し読み、蔵書に加えたいと思ったが、
本書の存在を知り、「注釈にはおわりがない」と言う著者ゆえ、こちらを買い求めることにした(^^)
けど、既に絶版で古本を探すことに(..) ちくま(学芸)文庫は古本で買いたくないんだけどね(..)
古本は買うとカバーを磨いてるけど、ちくま(学芸)文庫のカバーは紙質的に磨くと剥げるし(+_+)
地元ブックオフを廻っても無く、アマゾンも小生的には高値(゚ロ゚;) コツコツ=セコセコとポイント
貯めてギフト券に換えてく作戦に^_^; 『ミュシャ展図録』(←未だに届かぬ)を急遽注文したため
貯めてたギフト券がパーになったこともあったし、先月31日に「良」で最安値のが買われてしまい、
残った1円だけ高値の「良」をゲットすべく手を尽くした結果、同日500円割引の403円で購入(^_^.)
さて、最終頁に「本書は一九八四年一〇月二三日に刊行された集英社版にもとづいたものである。」
と版元によって記されてはいるが、「文庫版あとがき」には、その集英社版は「第一刷にとどまって
いることは事実である。」こと、そして「これを心ゆくまで手直しするとなるとどのくらいの時間を
要するかわからないので、明白な誤記・誤植を訂するにとどめた。」由、本書を購入して正解(^^)v

鳴きながら寄って来て転がりお腹見せるから触ったらパンチしてくる黒猫は何してほしかったんだ^_^;

[追記170403]

【買った本】

角田喜久雄『鍔鳴浪人』(春陽文庫,1996)

やはり毎日コツコツ、てゆーか、セコセコ獲得したポイントで全額支払った新刊で、先日購入分と
合わせ、12冊9213円が1572円割引に^_^; だが、これでも2割引きにならんとは新刊は高い(+_+)
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