ゲーム広告がウザいけど、「どこ見てるの?」(勝利の女神:NIKKE)の後に「それがどうした!」
(銀河英雄伝説)が表示された時には笑った(^_^;) 「ソウルメイデン」のは前より良いかな(^_^;)

【読んだ本(バカチン絵巻⑤鬼界篇)】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(二)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本

『長谷雄草紙』の謎の一つが、物語の舞台が平安前期なので「・・・この当時、男子成人が冠(貴族
正装)や烏帽子(貴族略装、一般の常装)を忘れたり落したり、ましてや着けぬままでいることは、
最大の無作法であり不恰好であった。・・・」(阪倉篤義&本田義憲&川端善明[校注]『新潮日本
古典集成 今昔物語集 本朝世俗部四』[新潮社,1984])にもかかわらず、烏帽子を着けてない人々
を描いた絵が『長谷雄草紙』に含まれていることである(@_@;) その謎を解く鍵が『平家物語』に
あったので、本書の現代語訳で引く(@_@;)

    /やがて、法勝寺の執行俊寛僧都、平判官康頼、それにこの丹波少将[藤原]成経の
    三人は、ともに薩摩潟の鬼界が島に流された。この島は、都を出てはるばると船旅の
    苦難をしのんで行くところである。船の行き来も容易ではない。島には住む人もまれ
    で、たまに人はいても本土の人とは似ても似つかず、色は黒くて、牛のようである。
    体は毛でおおわれ、言うことばも通じない。男は烏帽子もかぶらず、・・・

「男は烏帽子もせず」(水原一[校注]『新潮日本古典集成 平家物語 上』[新潮社,1979]のだと
「男は烏帽子も着ず」)とあるし、『長谷雄草紙』の烏帽子を着けてない人々の一人は「蒲葵扇」を
持っていて、檳榔を産して団扇を製作していた檳榔島は大隅国にあって(【バカチン絵巻②檳榔篇】
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-06-04 )、鬼界が島=硫黄島は近いこと
から、『長谷雄草紙』の烏帽子を着けてない人々は都見物に来た鬼界が島の島民・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
鬼が紀長谷雄と並ぶ『長谷雄草紙』のメインキャラだから、脇役に鬼界が島の島民は相応しい(^_^;)