トイレットペーパーが終わり近くなると減りが早く見える如く人も終焉が近づくにつれ時の経つのが
早く感じられるようになる〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ 人生の真実はトイレにありC= (-。- ) フゥー

【読んだ本】

三木紀人『日本周遊古典の旅』(新潮選書,1990)所蔵本

三木紀人(全訳注)『今物語』(講談社学術文庫,1998)の注釈がメチャ詳しく、梶原正昭&山下宏明
(校注)『平家物語(一)』(岩波文庫,1999)が専門家のくせに見落としてた『平家物語』の重要な
論文にも目配りしてたので(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-12 )、
三木紀人『鴨長明』(1995年⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-04-09 )や
三木紀人(全訳注)『徒然草』(1979-1982年)全四巻の講談社学術文庫も著者買いした次第だが、
本書は出来の悪い院生か何かに書かせたのか、チョー頭の悪いことを述べてたり、国文学が専門とは
思えない間違いまであったりして、小生には人を見る目が無かったのか!と自己嫌悪に(ノ_-;)トホホ…
今回は「多武峰─大鏡」の章を読んだ(@_@;) 「藤原師輔の子息十一人の内、実に五人が太政大臣
となった。」けど、「・・・この栄光ある兄弟の中で、ことさらに自分の未来を捨てて出家した高光
(師輔八男)について・・・」、この章は取り上げていて、次のように論じていた(^_^;)

    ・・・王朝の貴公子で遁世してしまった例は他にも少なくないが、高光がひときわ
    印象的なのは、彼が三十六歌仙の一人であり、憂愁にみちた作品が伝わっているため
    であろう。家集巻頭の、

      神無月風に紅葉の散るときはそこはかとなくものぞかなしき

    は『新古今集』巻六・冬に採られ、また擬古物語『風に紅葉』の源泉にもなって有名
    であるが、その作者の入った多武峰が関西きっての紅葉の名所であるのは、一見、偶然
    でないように思われる。/しかし、その事実を性急におもしろがるわけにはいかない
    かもしれない。まず、平安時代、すでに多武峰が紅葉の名所になっていた形跡は、意外と
    希薄であり、ここの紅葉を歌った作をさがすのはむずかしいからである。高光自身にも
    そのような作は伝わらず、彼がここをめざした動機は紅葉と関係なさそうである。/
    ・・・

こーゆー発想は小生もしがちだけど、「神無月」=10月だし、『新古今和歌集』の「冬」の巻に入集
してて、久保田淳『新古今和歌集全注釈 二』(角川学芸出版,2011)が指摘しているように〈・・・
「紅葉」は本来秋の終わりの景物と見られていた。ゆえにここでの紅葉は散る紅葉であり、「落葉」
と見なしてよいものである。〉以上、「多武峰が紅葉の名所」だなんて関係ないよ(^_^;) 峯村文人
(校注・訳)『新編日本古典文学全集43 新古今和歌集』(小学館,1995)は「平明な説明的抒情では
あるが、時代を超えた人の心に通じる情感の真実を優雅に洗いあげて、感深い作にしている。」と評
しており、田中裕&赤瀬信吾(校注)『新日本古典文学大系11 新古今和歌集』(岩波書店,1992)は
「物みなの衰えゆく悲しみを紅葉に託して歌う。」と指摘(^_^;) 久保田淳・前掲書が「・・・この
歌が応和元[=961]年十月九日の詠であるとすれば、高光は二十二歳ぐらいで(彼は生年未詳)、
出家する直前である(この年十二月五日出家した)。/この歌は近世初頭には極めて釈教歌的に受け
取られていた。・・・」として詳論しているのも、然もありなん〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

①「外の浜」は「日本の極北を示す地」ではなく日本の極東を示す地だヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
 「外の浜─御伽草子集(明石物語)」⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-18

②『伊勢物語』第12段で同歌を詠んだのは「男」ではなく「女」の方だヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
 「野火止─伊勢物語」⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-19

③細かいミスあるも「西行の無智ゆえというより、実方が忘れられかけていたことの現れ」に感心(゚o゚;)
 「笠島─新古今和歌集」⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-29

④『大鏡』に出ている歌であって、『拾遺和歌集』のは初句等が異なるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
 「朗詠谷─和漢朗詠集」⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-10-28

[追記230603]

言うまでもないことだけど、「多武峰[とうのみね]」と言えば、藤原高光が出家して多武峰に居を
構えるまでのいきさつ等を描く『多武峰少将物語』という平安時代の物語があり、本章も紹介(^_^;)