老いると自分史を書きたがるのは、承認欲求によるものなのか、過去に悔いがあるためか(@_@;)
自慢話が多そうなイメージがあるから、興味・関心がある人物の以外は読みたくないかも(@_@;)

【五日前に買った本&読んだ本】

細野不二彦『1978年のまんが虫』(小学館ビッグコミックス・スペシャル,2023)

「bookfan 2号店 楽天市場店」で先月15日に28日発売の新品1479円を予約していたのが送料無料の
追跡不可能ゆうメールで1日に届いた(^_^;) このショップはどんなに早く予約していても発売日には
届かないことは知ってたし、その旨の注記もなされていたけど、発売日ならぬ発売日の翌日29日朝に
なって発送通知ならぬ発送予告通知に憮然(^_^;) 29日木曜に発送したようだが、ゆうメールは31日
土曜は配達しないし、日曜は元日で2日月曜は振替休日となるから、配達は3日火曜かよ(ノ_-;)ハァ…
と諦めていたところ、元日は朝だけでなく夕方にも配達があって、発売日から4日後にゲット(^_^;)
先月27日に誤配達を30秒で99円(←29日に買った講談社学術文庫も99円)もかかるナビダイヤルで
知らせたことへのお礼だったりして(^_^;) とまれ、このショップは予約の意味がナシオン主権(^_^;)

細野不二彦が漫画家としてデヴューし歩み始める1978年から1979年にかけてを描いた自伝的漫画(^^)
細野不二彦や「スタジオぬえ」の面々に興味・関心があって読んだけど、1479円の価値はあった(^^)
「決意」「過去」「迷走」「旧友」「家族」「交渉」「入社」「未熟」「修業」「死別」というタイ
トルが付された第1話~第10話と、巻末には美樹本晴彦による「特別コラム」が収録されていた(^^)
表紙カヴァーを取ると、高校時代に文化祭で展示した合作漫画の原稿の一部を読むことができる(^^)

「第1話 決意」だけ主人公の年齢が以下の各話と合わないんだけど、もしかして読み切りとして発表
された作品だったのかな(@_@;) 「第1話 決意」で主人公の部屋の本棚に並んでる漫画の単行本が
『デビルマン』『あばしり一家』『マジンガーZ』『愛と誠』『人造人間キカイダー』まで確認可能
だけど、手塚治虫『バンパイヤ①』(秋田書店サンデーコミックス,1988)の表紙カヴァーの袖には
「全⑥巻」とされている『人造人間キカイダー』が7冊描かれているのが気になる(@_@;) 本書にも
登場する高千穂遥(ただ、「第1話 決意」の初登場のコマは眼鏡をかけてない所為か判らなかった)
が本書の帯に「事実と虚構を巧みに交錯させて、・・・」と書いてるとはいえ、この作品での実名と
仮名の線引きがよく解らぬ(@_@;) 高校時代からの友人の中に「斎藤明彦」なるプロ級の漫画の才能
の持ち主が登場してストーリーの早い段階で後の美樹本晴彦であることが明らかにされるけど、wiki
によると実名は違うみたい(@_@;) 高校時代からの友人たち=「丘の上グループ」からは各界でプロ
になった人もいるようなんだけど、あくまで仮名で登場させているのかな(@_@;) 他方で、松崎健一
(ミノフスキー粒子の考案者!)など『スタジオぬえ』の面々は実名で登場させているようだけど、
高千穂遥『ダーティペアの大冒険』(ハヤカワ文庫,1980)巻末の中島梓「解説」に〈この「ダーティ
ペア」ですが、去年書いた私の「ぼくらの気持」という本に、ユリとケイという漫画家のコンビが
ダーティペアとして出て来たので、ダーティペアというのは私のネーミングではないか、と思った人
がいたようです。しかしこれはスタジオぬえに行けば、ダーティペアの現物が生きて「ひえ!」と
叫んでいるぐらいで、私が「ぼくらの気持」を書いたのだって「ダーティペアの大冒険パート1」が
雑誌に発表されたあとでした。〉とある如く、本書にも瑞原芽理(高千穂遥と並んで、メチャ魅力的
なキャラとして描かれている)と「中田百合子」が登場して後者は「中田ユリ」と高千穂遥が主人公
に紹介しているが、1983年の映画「クラッシャージョウ」のプログラムを見ると「ケイ 瑞原芽理」
「ユリ 秋津ユリ」となってて結婚後の苗字かな(@_@;) 細野不二彦『ギャラリーフェイク 016』
(小学館文庫,2007)所収の「カリスマ真贋」でフジタが「パクリ野郎」と批判してるのは村上隆が
モデルっぽいけど、同話に登場する「宮森」とその助手「川北」は「スタジオぬえ」の「宮武サン」
=宮武一貴と高校時代からの友人である河森正治(可変戦闘機バルキリー!重巡洋艦コルドバ!)が
モデルなのか、同話での「宮森」の振る舞いが本書で描かれている河森正治のソレにそっくり(^_^;)
「スタジオぬえ」の加藤直之が担当してたという「製薬会社のパンフレット」のイラスト、こーゆー
可愛いタッチのも描けるとは知らなかった( ̄◇ ̄;) 小生は読んだことない漫画『うる星やつら』、
島本和彦『アオイホノオ.1』(小学館ヤングサンデーコミックス,2008)が「1980年代初頭」
のこととして「新連載『うる星…』 そうそう…一度、この連載終わって…休んでて… 先々週あた
りから再開したんだったよな…… あの面堂とかいうキャラが増えて、ぐっと作品をメジャーにした
感じがしたが…… 高橋留美子もわかってきたかな?」と主人公に語らせてたけど、本書の主人公や
「丘の上グループ」の人たちは1978年の段階で既に高評価だった(@_@;) 本書の美樹本晴彦「特別
コラム」を読むと、本作品で細野不二彦はかなり卑下して自らを描いていることになるかと(@_@;)

・フェイク情報も発信しちゃってるのが『ギャラリーフェイク 36 ミャンマー共和国混沌紀行』で、
 マーク・ランディスは「RANDIS」ではなく「LANDIS」ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-05

・『ギャラリーフェイク 34 闇とカラバッジョ』(小学館ビッグコミックス,2018)の中でマルセル・
 デュシャン《泉》を「サイン自体 本人の名でさえない架空のものさ」と藤田は解説してるが・・・

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-09-29