作品に肩入れしすぎて原典や種本が存在することを認めたくなかったとか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

駒田信二『中国故事 はなしの話』(文春文庫,1981)所蔵本

    ・・・/「月下老」は、唐の李復言の小説集『続玄怪録』(この小説集には、
    上田秋成の「夢応の鯉魚」の原典の「薛偉」、芥川龍之介の「杜子春」の原典
    の「杜子春伝」なども収められている)のなかの「定婚店」という一篇に
    見える縁結びの神である。/・・・

上記のように本書は記すが、wikiの「雨月物語」の項は『雨月物語』を「日本・中国の古典から脱化
した怪異小説9篇から成る。」とした上で、「夢応の鯉魚」に関しては次のように説明しているけど、
同じ作品を指しているのかな(@_@;) 「明」よりも「唐」の方が古いことは言うまでもない(@_@;)

    「夢応の鯉魚」の典拠は、天明3年に刊行された『近古奇談 諸越の吉野』にすでに、
    『醒世恒言』第二十六巻 「薛録事魚服證仙(薛録事魚服シテ仙ヲ証スルコト)」で
    あることが分っていたほか、後藤丹治によって、さらにその原典の明の時代の白話小説
    『古今説海』「魚服記」も参照されたことが指摘されている。

ざっと見た限り、青木正次(全訳注)『雨月物語』(講談社学術文庫,1981)上下巻は「夢応の鯉魚」
が中国の小説を典拠としているということ自体を記していないね(@_@;) 国文学に詳しくない上に
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-18 )、中国文学にも疎いのか(゚ロ゚;)

[追記220621]

見落としてたようで(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-05-28 )m(__)m