〈「混雑回避」のため期日前投票にご協力をお願いします。〉と記しながら、選挙公報について「7月
3日(金)までに配布します。[投票日前日の]7月4日(土)になっても未着の場合は、下表のいずれ
かの[配布を担当する新聞]販売店にご連絡ください。」とは無理があるぞ(+_+) 4日に「連絡」して
届けてもらって、短時間の間に読み込んだ上に、その日の20時までに期日前投票をしろとヾ(`◇´)ノ
「東京都シガンシナ区の拙宅には配布されず、新聞販売店に電話して届けてもらった選挙公報(@_@;)」
と「190715読んだ本」に書いたが、今回も御近所には既に配布されているのに拙宅には投函されず(-"-)
読ませてもらったし、電話代を節約するため、今回は「連絡」しないけど〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本(バカチン)】

松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(八)索引編』(角川書店,1981)

歴史学も国文学も専門外の小生が言うのは失礼だが、皆さん、研究者としてのセンスが無いよ(^_^;)

山中裕&秋山虔&池田尚隆&福長進(校注・訳)『新編日本古典文学全集33 栄花物語③』(小学館,
1998)巻末「解説 六 研究史(承前)」は「・・・『栄花物語』研究を前進させたのが、松村博司氏で
あった。・・・本文研究は氏の独擅場といっても誤りなく、・・・氏はまた注釈作業にも力を傾注し、
・・・日本古典全書・・・日本古典文学大系・・・[日本古典評釈・全注釈叢書]と、都合三度、注釈
書を公にした。氏の研究の集大成ともいうべき『全注釈』には、今日解決すべき諸問題が網羅され、
それに対する、研究の現段階における最も穏当な見解が添えられている。・・・『全注釈』は、『栄花
物語』研究を志す者にとって必備必読の書といって過言ではなかろう。」(同書535~536頁)とあり、
チラッと垣間見ただけでも、そのことは感じ取れるから、以下の指摘は瑕瑾に過ぎないようだけど、
山中裕や秋山虔等も含めて研究者としてのセンスが疑われるようなミスなわけオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

本書所収の「人名索引」で、藤原兼経(藤原道綱の子)は、283頁に次のように記されていた(@_@;)

             兼経
              おのこゞ     ②二五四5
              ちご君      ②二五四13
              君        ②二五四17
              傅殿の少将    ③三四一10
              権少将      ③三三〇10
              少将       ③三三三11
              小少将      ③四二〇3
              宰相中将     ⑤二五五2

「凡例」(272頁)によると、「おのこゞ」の「②二五四5」は全8巻の本書の第2巻254頁5行目の由、
そして「見出しとして人名を掲げ、その中はほぼ官職名や呼び名等の順を追って掲げた。」とあり、
「傅殿の少将」(兼経の父の藤原道綱は皇太子・居貞親王[後の三条天皇]の東宮傅を務めた)の
位置を直して、「権少将」以降を巻・頁の順に従って並べ変えると、次のようになる(@_@;)

         権少将 → 少将 → 傅殿の少将 → 小少将 → 宰相中将             

 
さて、ここがポイントだが、『栄花物語』は基本的に編年体ゆえ、時間的先後関係に基づいて出来事
を叙述してるので、同一人物の官職名は、左遷されない限り、巻・頁が進むにつれ昇進するはず(^^)

「権少将」[「権」は令制に定められた正官ではなく仮に任じた官]から「少将」を経て「中将」に
なるのは理に適ってるが、「少将」と「中将」の間の「小少将」は変だと気付かんか( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
そもそも「小」が官職名の頭に付く場合はフツー女房名(和泉式部の娘の小式部内侍ほか多数)で、
この「小少将」は、藤原兼経ではなくて、別の人物だと思い至れよなヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!