出品者同士の値下げ競争が始まり最安値になるのを待ってたら元の高値に∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!?
買おうと思ってた古本、1円ずつ毎日2円値下がりしてたのに(ノ;ω;)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!!

【読んだ本】

今井源衛『王朝の歌人3 在原業平』(集英社,1985)

今井源衛の頭の悪さは知ってたが( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-08-22 )、
普段通り丁寧に読んだとはいえ精読したわけではなかったので、記述の誤りや疑問点を指摘しつつも
バカチン呼ばわりは避けたけど( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-19 )、
我が忠勇なるジオン軍兵士達よ!敢えて言おう、バカチンであると!ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

ヘンと思ったけど、図書館で確認できなくて3日前はスルーした本書37頁の記述を引くC= (-。- ) フゥー

    ・・・/ところで、この承和の変は、業平の一家にも大きな影を落とした。事変発覚を
    伝える七月十七日の『日本三代実録』にいう。

      是ヨリ先、弾正尹三品阿保親王書ヲ緘シテ嵯峨太皇太后ニ上程ス。太后中納言
      正三位藤原朝臣良房ヲ御前に喚ビタマヒ、密カニ緘書ヲ賜フ。以ニ之ヲ伝奏ス。
      其ノ詞ニ曰ハク、今月十日伴健岑来リ語リテ云フ、嵯峨太上皇今将ニ登遐(崩御)
      シタマハントス。国家ノ乱待ツ可キモノ在ル也。請フ皇子ヲ奉ジテ東国ニ入ラン
      コトヲ、テヘリ。書中詞多ク、具サニハ載スベカラズ。

    これが事実とすれば、事変前数日、阿保親王は、健岑を裏切って、その陰謀を密告した
    わけだ、健岑がどうして、阿保親王に重大事をうちあけて、その加担を期待する気に
    なったのか。/親王が薬子の変の犠牲者であったことから、かつて、変の鎮圧に
    功のあった冬嗣や、その子の良房にたいして、親王がなお恨みをいだいていると
    思ったのだろうか。また親王自身平城[上皇]の第一皇子でありながら、皇太子に
    立ちえなかったことも、それにくわえて計算したか。・・・
      
『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』から
なる六国史、『日本文徳天皇実録』は文徳天皇の時代を対象としたものゆえ、『日本三代実録』は、
その次の三代の天皇、すなわち、清和、陽成、光孝の各天皇の時代を対象としてるのに、文徳天皇の
父である仁明天皇の時代に起きた「承和の変」のことが書かれているのを不審に思った次第( ̄◇ ̄;)

仁明天皇の時代を対象とするのは『続日本後紀』だし、「承和の変」について「・・・これを記した
唯一の史料『続日本後紀』・・・」と目崎徳衛『王朝のみやび』(吉川弘文館歴史文化セレクション,
1978→2007新装版)も書いてたので、森田悌(全現代語訳)『続日本後紀(下)』(講談社学術文庫,
2010)から承和9年(842年)7月17日の記事の末尾を原文(同書52頁。ただ、返点は削って引用した)
と現代語訳(同書42頁)で引くので、本書の上記引用とよぉーく見比べたしオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

    ・・・先是、弾正尹三品阿保親王緘書、上呈嵯峨太皇太后、太后喚中納言正三位
    藤原朝臣良房於御前、密賜緘書、以伝奉之、其詞曰、今月十日伴健岑来語云、
    嵯峨太上皇今将登遐、国家之乱在可待也、請奉皇子入東国者。書中詞多、不可具載、

    ・・・/これより先、弾正尹三品阿保親王が封書を嵯峨太皇太后(橘嘉智子)に
    上呈した。太后は中納言正三位藤原朝臣良房を御前に呼び、密かに封書を良房に渡し、
    天皇に奏上した。その封書の内容は次の通りであった。
      今月十日、伴健岑が来て、「嵯峨太上天皇の死期が近づいて、国家に乱れが
      起きようとしています。皇太子恒貞親王を奉じて、東国へ向かおうと思います。」
      と語りました。封書は長文なので、全文を引用することができない。