もし最安値を見極める能力があるなら、株とかにも手を出してたんだろうが、残念ながら無い(-ω-、)
某小説家の随筆集の単行本の古本、入手困難ということかもしれないけど、そんな人気作家でもないのに
3000円近い値がAmazonで付けられてて流石に手が出なかったのだが、やっと数ヵ月前から出品者間で
値下げ競争開始ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 毎日チェックも昨夜から動きが無い647円が底か(@_@;)
明日の予報は21度から19度に下がったけど、今日午後の最高気温が21度と予報されてるヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
  
【読んだ本】

宮崎莊平(全訳注)『紫式部日記(上)』(講談社学術文庫,2002)所蔵本

伊勢大輔タンの歌才を藤原道長と「示し合わせて」テストした紫式部のことを「いじわるな女性」と
発言したら、先輩である『源氏物語』研究者が「たいへんお怒りにな」った、という話が、井上宗雄
『百人一首 王朝和歌から中世和歌へ』(笠間書院,2004)に出ていることは前に紹介ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

『源氏物語』や『紫式部日記』の研究者たちは紫式部を偶像視し、特に本書は紫式部を神聖不可侵な
存在として紫式部に対する批判は一切認めないと言わんばかりの姿勢が至る所で見受けられる(^_^;)

「このくだりから、[道長と紫式部との間に]余計な色恋沙汰を読み取る必要はあるまい。」とか、
「・・・『日記』のこのくだりから、式部に向けられた[道長の妻の源]倫子の敵意とか嫉妬とか、
残余のことは読み取れまい。」などといった記述が本書にはあって、これらは名指ししてないけど、
萩谷朴『日本古典評釈・全注釈叢書 紫式部日記全注釈 上巻』(角川書店,1971)に対するもの^_^;

ところが、誰からの批判に対して紫式部を弁護しているのか見当がつかない件も本書にある(@_@;)

それは、寛弘5年(1008年)9月9日の夜に紫式部がその御前に参上したところ、中宮彰子が産気づいた
場面についての記述で、先ずは本書の現代語訳を引く(⌒~⌒)

    ・・・(中宮は)いつもよりもお苦しそうなご様子でいらっしゃるので、ちょうど
    ご祈禱などをなさる時刻でもあり、落ち着かない気持ちがして、(中宮に付き添って、
    御加持をなさる部屋に)入った。/(しばらくして)人が呼ぶので[自分の]局に
    下がって、ちょっと休もうと思って横になったところ、つい眠ってしまった。
    夜中ごろから、人々が騒ぎだして大声を出している。/・・・

この件に出てくる「しばしと思ひしかど寝にけり」(=ちょっと休もうと思って横になったところ、
つい眠ってしまった)についての本書の〈語釈〉は次の通り( ̄◇ ̄;)

    今のうちにすこし休息をとっておこうと思い、横になったところ思わず眠ってしまった
    というのであろう。この行為が、式部の怠惰とか放恣(勝手気ままで節度がない)
    といった勤務態度には当たるまい。許されている範囲内の行動なのであろう。

これでも言い足りないのか、この後の〈解説〉でも次のように紫式部の行動を弁護している(@_@;)

    中宮に付き添うかたちで、一旦、加持を行う母屋の奥に入った式部が、同僚女房の誰かに
    呼ばれて自室に戻って、眠ってしまうのは、[萩谷朴の]『全注釈』が説いているように、
    元来式部は、中宮を介抱申し上げる役向きにはなかったことと、しばしの休息をもとめて
    のこととみられる。/・・・

上記件から紫式部を「怠惰とか放恣(勝手気ままで節度がない)といった勤務態度」と非難した人が
いたのかしら(@_@;) 御覧の通り、萩谷朴・前掲書ではないし、また紙幅の少ない頭注・脚注形式の
最近の注釈書も考えにくいので、論文で批判した人がいたのかも(@_@;) もしいなかったら、予防線
を張ったにしても、ちょっと被害妄想による過剰反応のように思えるし、ヤバいんじゃないか(@_@;)

・紫式部のは伯父の藤原為頼が詠んだ歌をパクって初二句を考えただけなのにオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

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・藤原道長愛人説を否定しつつ『紫式部日記』の和泉式部評を等閑視するバカチン国文学者ヾ(`◇´)ノ

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・池田亀鑑、阿部秋生、秋山虔などの一流の研究者をも狂わす紫式部は魔性の女かもねヒィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

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