明日の夜はエリアメールに叩き起こされるだろうから今夜は寝溜めしておかないと(@_@;) 物干し竿は
外し、断水に備えて薬缶に水を入れといたけど、テープとか貼らなかった窓ガラスだけが心配(-ω-、)
咳が少し出るので風邪をひいているからかもしれないけど、今日はメチャクチャ寒いんだが(´ヘ`;)
昨日配信の朝日新聞デジタルの記事「1本のロウソクに科学の魅力 化学賞で脚光の本、増刷へ」には
岩波文庫版のファラデー『ロウソクの科学』を披いて原書から転載された図版も写っている頁の写真が
載せられていた(^^) ところが、今日の朝日新聞夕刊の「ノーベル化学賞・吉野さんも読んだ 幼少期の
科学本に脚光」という記事にはファラデー(原著)平野累次/冒険企画局(著)上地優歩(イラスト)
『ロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科』角川つばさ文庫の表紙写真ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
この2017年に出た本を現在71歳が小学4年時に先生から薦められたはずがないし、ファラデー『ロウソク
の科学』は各社から翻訳が出ているのに角川つばさ文庫のを何故チョイスしたのかしら(@_@;) まさか
翻訳物はどれも同じだと朝日新聞は考えてたりして(^_^;) 同じように考えてるのがAmazon(゚ロ゚;)マジ!?
紀貫之『土佐日記』の講談社学術文庫版と角川ソフィア文庫版、両書の訳注者は異なるのに、それぞれの
Amazonのレヴューは全く同一∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!? しかも、両書とも現代語訳が付いているのに、
「ぬぬ」というレヴュアーの「現代語訳されていない」と題した次のレヴューまで載せている( ̄◇ ̄;)

    この土佐日記は、原文のまま、現代語訳されていないタイプのものです。
    明治文学ばかりダウンロードしていたので気づきませんでしたが、この表紙で
    0円のものは現代語訳していないんでしょうね。だからタダだったのか。
    古文が苦手な私にはさっぱり読めませんでした。古文が苦手な人はまず読めません。
    諦めて、600円くらいの現代語訳版を購入しましょう。作品としては好きなので、
    星3の普通にしておきます。

台風19号がAmazonの馬鹿レヴューを全て一掃してくれればいいんだけどな〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

新田次郎『小説に書けなかった自伝』(新潮文庫,2012)所蔵本

書名はかつて私小説が純文学の主流だった文壇を意識したものか(@_@;) 自伝の形をとった自作解説
という感じで新田次郎作品のブックガイドとして読め、また〈如何にして作家になったか〉が随所に
語られてるので作家を目指している人向けでもある(^^) モチ小生は前者の読書案内として読んでいて
(以上はテンプレ)、「時代科学小説」を読破してきたが、今日は本書の「新聞小説」の章の続き(^^)

1961年に新聞小説(高知新聞など地方紙に連載した「温暖前線」)に初挑戦して、「筆が走り過ぎる」
ようになってしまった由( ̄◇ ̄;)

    ・・・従来私は会話が苦手だったから、会話は最小限度に止めていた。ところが
    新聞小説を書くようになってから、会話は必要以上に使う癖が出た。会話がうまく
    書けるようになったのならいいのだが、そうではなく、安易な会話によって
    その場を誤魔化そうとしていることが、あとで読み返すとはっきり分る。この癖が
    このころ書いた短篇小説などにも現われた。・・・新聞小説には、会話をできるだけ
    多くしてくれるように頼まれて、そうやっているうちに、平易な会話でつないで行く
    悪い癖がついてしまったのである。会話を多くしてくれという新聞社の要求は
    平易な会話ではなく、充分に推敲した密度の濃い会話の文章であって欲しいということ
    だろうが、それができずに平易なものになった。/会話がそうだと、他の文章も
    なんとなく筋ばかり追って行くような形となってしまう、擬声語が使われたり、
    時によると同じ修飾語が不用意に氾濫する結果になる、これはいけないと思った。
    /・・・

昭和36年(1961年)頃に書いた短篇小説の会話部分に注目_φ( ̄^ ̄ )メモメモ 本書は大変便利なことに
「新田次郎 年譜」が収録されているv( ̄∇ ̄)ニヤッ 同年を見てみたが、今まで読んだ作品は無い(^^)
ところで、最近の小説は会話部分がメチャ多い印象(@_@;) で、改行連発して余白の多いこと(^_^;)

    ・・・/〈作家によっては、書きはじめから、単行本を意識して書いている人がいる。
    こういう小説を新聞に載せた場合、読者の受けはきわめて悪い。新聞小説はあくまで
    娯楽として書いて貰わねばならない。どの一回分を取り上げても、それが読んで楽しい
    ものであって欲しい。ここではっきり云って置きますが私たちは読者に、文学を読んで
    いただくのではない。小説を楽しんで貰いたいのです。それが新聞小説の使命である〉/
    ・・・

「或る地方紙の記者」が新田次郎に向って言った言葉らしいけど、その全てがナルホドだな( ̄◇ ̄;)
角田喜久雄の半九郎四部作は新聞小説だけど「どの一回分を取り上げても、それが読んで楽しい」(^^)

ちなみに、「四回目に書いた新聞小説」の「怒る富士」は、「それまでに書いた新聞小説のうちで、
これだけは手応えがあった。書く当初から自信を持って書いたし、書き終ったあと、良い仕事をした
という充実感があった。」とあるから、新田次郎にとって「怒る富士」は自信作か_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

・不平ばかりで仕事をしない者が多くて真面目に仕事する人は白い眼で見られた「処女作のころ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-23

・投稿しても落選続きの原稿を直木賞受賞後は新編集長は〈面白い〉と言う「投稿作家の四年間」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-24

・〈あなたは落ちるに決っています。面白くない小説ですものね〉と妻に言われた「直木賞受賞」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-29

・受賞後第一作は酷評も石原慎太郎の小説などは「アホくさ」と評された「昼の仕事 夜の仕事」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-01

・40歳を過ぎて作家となったので、その個性を確立しようと試行錯誤する「方向づけに苦しむ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-16

・虹を観察して地震を予知しようとした椋平広吉を藤原咲平が支援してた「メロドラマ的作品」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-25

・時代科学小説と名付けられた作品群を読みたい人もいそうゆえメモした「メロドラマ的作品」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-26

・登山家善人説を否定する作品と女流登山家に美人なしを打破する作品の「メロドラマ的作品」(^_^;)
 
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-29

・新田次郎の創作ツールは筋書きをグラフ化した「小説構成表」という「小説構成表を創る」(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-31

・斎藤十一の御眼鏡にかなわず5本中1本しか「週刊新潮」に載らぬ「労作必ずしも佳作ならず」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-03

・山男はいい人達だが山に入ると別人でさんざん酷い目に会った「労作必ずしも佳作ならず」( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-05

・気象庁内で荒井郁之助以来の伝統を守ってる人は多くはなかった「視点を変えたヨーロッパ旅行」(..)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-04

・地方紙への新聞小説を依頼されたけど、途方もない条件を押しつけられた「新聞小説」((;゚Д゚)ヒィィィ!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-07