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170922読んだ本&買った本

欠点もあるとはいえ好みのコと付き合ってるとこに、こんな魅力的なコが現われると困っちゃう(^。^;)

【読んだ本】

中村真一郎『頼山陽とその時代』上巻(中公文庫,1976)所蔵本

昨日読んだ本の流れで、若き頼山陽が「出奔」した事件について、本書「第一部 山陽の生涯」の
「二 病気と脱奔」を試しに読んでみたら、メッチャクッチャ面白いでやんの∑( ̄ロ ̄|||)ナント!?
釣られて、第一部の「まえがき」&「一 病気と江戸遊学」まで読んじゃったよ(^。^;) 「二十歳の
久太郎と四十歳の山陽とは、結果として見れば連続した一人格であるとしても、その連続は極く
ゆるやかであり、当時の久太郎の行動を全て、完成した山陽像の一部にはめこもうとすれば、
様々の無理がでてくる。先程も述べたように、完成した山陽像は、多くの彼の可能性の切り捨てに
よってのみ成立しているのである。」(^^) ところが、「山陽崇拝者たちは、この家出に、自由人
山陽となるための一段階を発見しようとしている。」とは、笑える^_^; ちなみに、中村真一郎は
自らの体験に照らして、頼山陽を神経症とする立場なのさ(^^) 興味深いのは、頼山陽の弟子間で
この事件を巡って論争が生じたこと(^^) 頼山陽歿後に門人の江木鰐水が撰した「行状」の記述に、
〈同門の先輩、森田節齋は痛烈な質問状を鰐水に送りつけて、先師の脱奔事件について「一語ノ之
ニ及ブ無キ」を攻撃した。〉(゚o゚;) 〈鰐水によれば、「家伝行状」というものは、「門人子弟之手」
によって作られれば、少しでもその文中に「齟齬」があったら、必ず「文飾、実ニ過グルヲ疑」われ
るにきまっている。〉とした上、江木鰐水の反論には「之ヲ書セバ、恐ラク所謂文飾ニ陥ラン。」
という一節があったけど、「文飾」は昨日の森銑三の評に照らすと気になるわな^_^; また頼山陽の
病気の一因として考えられそうなのが、「このように周囲を慌てさせたほどに、静子夫人の閨怨は
甚だしいものであった。彼女はそのように情に自然に従う性質の女性であり、従って夫[頼春水]の
留守中は、幼児[久太郎]が溺愛の対象となっただろう。」点であり、「或る山陽研究家」が彼女に
〈・・・今日で言う「教育ママ」のごとき姿を発見している。〉と記してるけど、昨日の杉本苑子も
「教育ママ」と評してた^_^; 更に続きも読みたくなるけど、本書まで併読できるほど精神の余裕は
ないよ(+_+) 中村真一郎の多読論に関する別ブログの記事を噛み締めることで何とか我慢せにゃ(..)

【買った本】

角田喜久雄『妖異忠臣蔵』(春陽文庫,1989改装)

ギフト券&ポイント使って205円(^^) 20日夕方の注文で状態も説明通りの「富士書房」に感謝m(__)m

今夢中な本は類書等を参照しながらの熟読玩味(吟味?)ゆえ一日数頁^_^; 苑子タンのは息抜き(^^)
タグ:伝記
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