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170411読んだ本&買った本

ファンのファンによるマニアのためのメモ(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )マニアなんて何処にいるんだよ?

【買った本&読んだ本】

海音寺潮五郎『天正女合戦』(春陽文庫,1962)

海音寺潮五郎のファンだが、コレクターではない^_^; ただ、文庫本は集めてて、同一作品でも他社の
別文庫から出たもの、また同じ出版社の同じ文庫でも新装版が出れば買ってて(講談社から去年発売の
『レジェンド歴史時代小説 列藩騒動録(下)』だけ未購入)、春陽文庫『天正女合戦』以外はたぶん
全て手に入れたはず(^^)v 何せ春陽文庫『天正女合戦』は、刊行年からして状態が良いはずないのに、
小生が手を出す気にはなれぬ高値が古書界で付けられてるし、また「天正女合戦」という作品自体は
『海音寺潮五郎全集 第八巻 茶道太閤記・哀婉一代女』(朝日新聞社,1970)に収録のを既読だから、
掘り出し物を気長に待ってた^_^; すると、比較的廉価で出品されてる本書を発見(^^) 本書の特徴は、
出品者の説明文を借りると、「カバー付き。スピン(栞紐)付き。」「帯・グラシン紙付き元版ではなく、
紙カバー付き後版第1刷」といった点だが、特に目を引いたのは〈なお、本書のキモは、春陽文庫には
珍しい海音寺潮五郎自身の「あとがき」です。〉(@_@) 川口則弘編著『ダヴィンチ特別編集 消えた
受賞作 直木賞編』(メディアファクトリー,2004)に収録された「天正女合戦」には、作品の末尾に
「(作者白[ママ]す)」と題した〈あとがき〉が付されてて、ソレは全集本の同作品には無い(+_+)
そこで、本書は絶対にゲットせねばと死にそうに眠かったけどPCに向かい、運よく購入できた(;_;)
さて、届いた本書を確認すると、本書収録の「天正女合戦」の末尾には前記「(作者白す[ママ])」
は無く、巻末にソレとは全く内容の異なる「あとがき」が掲載されてた(゚o゚;) まさに掘り出し物(T_T)

海音寺潮五郎『天正女合戦』(春陽文庫,1954)

偶々同じ日に見付けて、結構な値が付けられていたけど、以前よりは安いように感じたので、購入した
のが本書^_^; 同作品を収録した全集本を持っているのに購入した理由は、前述の「あとがき」の他に
2つある(^^) 同全集本の巻末の「あとがき」には、収録作品について、〈・・・こんど全集に収録する
について、校正のために読みかえしてみて、最も強く感じたのは、/「おれは何というへたな作家で
あったろう」/ということでした。人間の描出も、心理の描出も、事実の認識も、いずれも浅薄であり、
文章の拙劣さに至っては読みつづけるのが苦痛なくらいでした。出来るだけ直しましたが、・・・〉と
あったことが理由の1つ(^^) もう1つは、本書には「天公将軍張角」という作品も収録されていること
は知っていたが、出品者提供の本書奥付を写した画像を見ると、最終頁の方に同作品には無い文章が
写っていることに気付いたから(@_@) 「天公将軍張角」という短篇は『海音寺潮五郎全集 第十三巻
孫子・妖艶伝』(朝日新聞社,1970)、『海音寺潮五郎短篇総集(四)』(講談社文庫,1978)、『蘭陵
の夜叉姫』(旺文社文庫,1986)、『中国妖艶伝』(文春文庫,1991)に収録されているが、それぞれの
「あとがき」あるいは「解説」(どれも海音寺潮五郎作品に関しては第一人者の磯貝勝太郎による)を
確認しても、海音寺潮五郎が「天公将軍張角」を書き直した旨、全く出てない(@_@) 本書が届いたので
早速チェックすると、「天公将軍張角」は、その末尾の書き足し( ← 作品の結末が異なるわけだから
作品理解的に重要かもね(@_@) なお、上記1962年版春陽文庫の末尾にもあった)の他、ざっと見た限り、
細かく直されていることが判明(゚o゚;) また本書収録の「天正女合戦」の末尾には「【作者曰す】」と
題した例の〈あとがき〉はあったが(上記1962年版春陽文庫の巻末にあった「あとがき」は無いね)、
お気付きのように、前掲『ダヴィンチ特別編集 消えた受賞作 直木賞編』のソレとは微妙に異なって
いた^_^; 句読点の有無とか原字かどうかといった瑣末な点だけど、固有名詞に一文字だけ全く異なる
箇所があり、調べるとどちらも不正確で、強いて言えば、同書の方が字が似てる^_^; 本書のは一文字
だけ明らかに欠落してる箇所もあるし、そこら辺は春陽文庫らしい( ← 小生個人のイメージ)^_^;
なお、両春陽文庫版「天正女合戦」は、全集収録のとは、ざっと見た限り、言葉遣いとか違うね(^^)

というわけで、今夜こそ早く寝るために今日は早めに投稿^_^; にしても、結構、降るね(+_+)

タグ:歴史 小説
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