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231011読んだ本

「10月なのに暑い」から一転「10月なのに寒い」日々だったけど、今日は10月らしい日和かな(^_^;)

【読んだ本】

今栄蔵(校注)『新潮日本古典集成 芭蕉句集』(新潮社,1982)所蔵本

朝から胃が痛くて、一日早いけど、芭蕉(^_^;) 「旅の詩人にふさわしい最期の作。」と本書(^_^;)

      病中吟

    旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

     旅先で死の床に臥しながらも、見る夢はただ、あの野この野と知らぬ枯野を
     駆け回[めぐ]る夢だ。

勿論、芭蕉は生まれつき「旅の詩人」だったわけはなく、かつては次のような句も詠んでいた(^_^;)

    旅人と我が名呼ばれん初時雨

     潔い初時雨にぬれながら、道々で「もうし旅のお人よ」と呼ばれる身に
     早くなりたいものだ。

どんだけ旅が好きなんだよと言いたくなる芭蕉だが、他方で、次のような句も詠んだりしてる(^_^;)

      秋立つ日

    旅に飽きてけふ幾日[いくか]やら秋の風

     旅に飽く心が兆して今日で何日になるやら。ずいぶん長い旅だった。ふと気がつくと
     冷やかな風が肌をなでて、季節は秋に移っている。

「旅を愛する芭蕉にも旅に飽く心が兆す、夏を経てきた長旅の旅愁。秋風に時の推移を驚く立秋の日
の所懐。」と本書の頭注欄で解説されてるけど、単純に「秋」だから「飽き」ただったりして(^_^;)

タグ:俳諧
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

車に跳ね飛ばされた後、私もMRIの中で、バイクにのって
枯れ野を巡る夢を見た気が(笑)。
芭蕉がもっと元気だったら、秋に安芸へ旅したかも。
by tai-yama (2023-10-11 23:20) 

middrinn

フツーは過去の出来事が走馬灯のように云々と言われていますから、バイクで
tai-yama様が枯野を巡る夢は花=女性を探し続けた人生・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
片桐洋一『歌枕 歌ことば辞典 増訂版』(笠間書院,1999)の巻末に付いている
「名所歌枕一覧」を見る限り、安芸国には名所歌枕が一つも無いですね(^_^;)
西行が厳島神社を参詣してるから、芭蕉も行きたいと思っていたかもね(^_^;)
by middrinn (2023-10-12 06:00) 

df233285

21世紀版「秋雨前線トドメの特異日」の10月10日が
過ぎて、ようやく秋晴れの季節がやって来ましたねぇ。
回りの人間の面構えを見ると。「このまま気候変化を外挿
すると」の過去部分を知らない、心の中で思っても口には
出せませんが「ノー天気顔」に私には見える、余り稼ぎ知
恵の旺盛さを感じる事の、個人的には出来無い「働き盛り」
ばかりの国の世界となりました。
by df233285 (2023-10-12 06:51) 

middrinn

10月12日は、wikiによると現在の11月28日だそうですから、寒すぎることは
あっても暑いことは無さそうですし、また食中毒とも関係は無さそう(^_^;)
by middrinn (2023-10-12 08:47) 

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