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230914読んだ本

「そうだがや。静かだで」「御大将、大勝利だぎゃ。追うところだわ、ここは」「あいわかったでさあ」

【読んだ本】

轡田隆史『今日はどんな日?』(朝日文庫,1987)所蔵本

    /後醍醐天皇のため一三三一年のこの日(他日説も)挙兵した楠木正成は、「河内の国」
    の生まれ。勝新太郎の映画[「悪名」1961年公開]などで有名になった、生気あふれる
    方言を使っていたはずなのに、「忠臣」ゆえか、学校の読本、唱歌で、正成の言葉は
    標準語だった。それが、歴史小説『楠木正成』(大谷晃一、河出書房新社[,1983→
    同文庫,1988])では「よしゃ、やったる」て具合に命を吹きこまれた。・・・

枕のは津本陽『下天は夢か(一)』(講談社文庫,1992)からテキトーに拾った台詞だが、何百年前
も現代と同じ「方言を使っていた」のかね(@_@;) 方言周圏論だと次々上書きされてそう(@_@;)
タグ:言語 小説 歴史
コメント(8) 
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コメント 8

tai-yama

室町時代だと、標準語は京都弁になるんかいな(京都弁変換)。
"だで"とか"だぎゃ"は名古屋どすえ〜。
by tai-yama (2023-09-14 23:43) 

ナベちはる

「~だがや」というと、名古屋弁が真っ先に思い浮かびます。
遠い昔から同じ方言が使われていたら、それはそれでロマンがありますね。
by ナベちはる (2023-09-15 01:33) 

middrinn

たしかに、当時は京都弁が標準語だったとして、
tai-yama様、当時も今の京都弁と同じ「方言を
使っていた」のか?という同じ疑問が(@_@;)
by middrinn (2023-09-15 04:55) 

middrinn

たしかに、ロマンがありますし、歴史上の偉人に対して親しみも(^^) ちなみに、
ナベちはる様、『下天は夢か』は信長が名古屋弁を喋ると連載時から話題(^_^;)
by middrinn (2023-09-15 05:44) 

df233285

支配の必要から、領主の家系が変わると領民の言葉も
オモネる為に、積極的に直す者もいたし、反感を持つ
者も無理にでも変えさせられたと考えるのが自然だ。
by df233285 (2023-09-15 06:34) 

suzu*

鹿児っま弁に翻訳しまひょ。
「じゃっどなぁ。静かやっでや。
大将、わっぜ良かふぃ、勝ったどな?
追わないかんやろ、今やれば。
よっしゃ!わかったっち!」
じゃろかいな?(笑
by suzu* (2023-09-15 08:27) 

middrinn

上の者は都から赴任するから都の言葉が伝播・定着するのかな(@_@;)
大名の鉢植え化が始まると方言もまぜこぜになったりしそうですけど、
長さん様、次第に国替えが減り方言も固定化・土着したのかな(@_@;)
by middrinn (2023-09-15 09:51) 

middrinn

そのまま海音寺潮五郎の作品にありそうですね(^_^;)
suzu*様、実際に聴いてたら全く解らないかも(^_^;)
by middrinn (2023-09-15 10:42) 

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