「エスピオナージ(スパイ術)の先端はつねにハイテクノロジーに接している。007などのスパイ
映画では、登場してくる小道具が楽しみだ。極小のカメラや発信機、小型の武器などが007の危機
を救う。スパイの世界における機械化は、現代ではますます進みつつあり、無人の監視装置が、人間
による監視に代わろうとしている。」云々と海野弘『スパイの世界史』(文春文庫,2007)(@_@;)
「祈優勝! オリックスバファローズ ~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~」
は毎回読み応えのある文章で愉しみにしてるのに、5/17を最後に更新されないのが気になる(´ヘ`;)

【読んだ本】

鮫島浩『朝日新聞政治部』(講談社,2022)

    ・・・/調査報道記者は取材源との接触に最大限の気を遣う。連絡は専用メール
    アドレスを使い、頻繁にアドレスを変更する。取材源であることがわかる内容は
    記さない。面会する際は盗聴や尾行に細心の注意を払い、同じ場所を使わない。
    そんな具合だ。私は国家権力があらゆる手段を用いてパソコンやスマホに侵入する
    万一の場合に備え、架空のネタ元が使う架空のメールアドレスを用意し、会社が
    私に提供しているメールアドレスから「先日は貴重な情報をありがとうございました」
    などという架空のメールを定期的に送信して攪乱させる対抗策も施していた。
    ・・・/吉田調書のような第一級の国家機密文書には、文字のフォントの一部を
    密かに変えた複写を関係者に配布するなど簡単には見抜けない細工が施されている
    場合がある。万が一流出した場合に流出元を割り出すための仕掛けだ。・・・

本書206頁からの引用だけど、メチャ用心深いな( ̄◇ ̄;) ただ、「吉田調書」というのは「第一級
の国家機密文書」なのかな(@_@;) もしそうなら随分と危ない橋を渡ってることになるね(@_@;)
nice!を押し回ってる某ブログ、日共推ししてたけど「公安」からマークされてたりするのか(^_^;)

    ・・・2014年9月に「吉田調書」報道が取り消され、私がデスクを更迭された後、
    私の住所や電話番号などの個人情報に加え、過去にデスクとして担当した記事で抗議を
    受けた記録などの内部資料が外部に流出していることを知った。社内の危機管理部門
    など、一部しか知らない内容である。朝日新聞は内部情報が流出しやすい会社だった。
    ・・・

この本書210~211頁を読むと、朝日新聞はマイナカードの問題を批判する資格ナシオン主権(@_@;)
知財室へ左遷され、仕事は朝日の記事がパクられてないか毎日ネット上を探すことだったとか(゚ロ゚;)

    ・・・/私が会社から貸与されていたスマホに「君が自殺したという情報があります。
    これを聞いたらただちに連絡をください」というメッセージが残っていたのはその頃の
    ことだ。特別報道部長を解任された市川誠一さんからだった。/・・・

    ・・・/私は市川さんに「生きています。自分で命を断[ママ]つことはありません。
    仮にそういうことがあったらら自殺とは思わないでください」と伝え、私有スマホ
    が不通になっていることを詫びた。社会部で捜査当局の取材歴が長い市川さんは
    「公安は監視対象を見失うと自殺情報を流して所属組織に生存確認させるんだよ。
    それが手っ取り早いから。いつもの手口だ。君は監視対象なんたよ」と言った。
    私だけではなく[「吉田調書」を入手した]木村[英昭]記者の自殺説も流れた。
    /・・・

本書の256と257頁の記述だが、小生は疎いんだけど、「公安」は「私有スマホ」の通話・通信記録や
GPS情報とかで「監視」してて、「不通」になったから「見失」ったということなのかな(@_@;)
もはや張り込みや尾行とか古いのかな(@_@;) ついていけないな、時代は山足・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;