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230529読んだ本

訳者が勝手に修正してしまうと著者の知的レヴェルの低さが伝わらない〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

源顕兼(編)伊東玉美(校訂・訳)『古事談 下』(ちくま学芸文庫,2021)所蔵本

本書から巻第三「僧行」の一〇五「重源、入唐に教長の手跡を持参の事」の訳の前半を引くけど、
( )の後の方は欠落(@_@;)

    /東大寺の聖人俊乗坊重源が入唐した時、藤原教長の書いた『和漢朗詠集』を持参して
    渡航した。中国の人々は、(阿育王の八万四千塔の伝承で有名な阿育王寺の長老をはじめ、
    それを見て大いに感嘆した。その中の、菅原道真公の序「春の暮月、月の三朝」
    (春の終わりの月、その月の三日。『和漢朗詠集』上・春)の句を、特に褒め称えた。
    感心のあまり、重源から譲ってもらい、阿育王寺の宝蔵に収めた。/・・・

本書の「本文」(読み下し文)にも「教長の手跡の『朗詠』」とあるし、「書いた」は「書写した」
が正確だけど、それより気になったのは、本書が「春の暮月、月の三朝」の「本文」(読み下し文)
を「春之暮月、月之三朝」としていることである(@_@;) モチ手元の菅野禮行(校注・訳)『新編
日本古典文学全集19 和漢朗詠集』(小学館,1999)で原文を見ても「春之暮月 月之三朝」だけど、
『古事談』の原文は、川端善明&荒木浩(校注)『新日本古典文学大系41 古事談 続古事談』(岩波
書店,2005)によると、「春之暮月々之三朝」となってて、それ故、同書も「春之暮月々之三朝」と
読み下してる(@_@;) 『和漢朗詠集』は朗詠するものであって、「暮月」は「ぼげつ」(川口久雄
[全訳注]『和漢朗詠集』[講談社学術文庫,1982]は「ぼぐゑつ」)、「月」は「つき」と読むの
であり、『古事談』に「春之暮月々之三朝」と記されているということは、その作者である源顕兼は
『和漢朗詠集』を朗詠してないか、あるいは『古事談』の書写した者がその程度のレヴェル(@_@;)
一応wikiの「踊り字」の項の「々(同の字点)」の説明から引いておく〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/また、「湯湯婆」(ゆたんぽ)のように同じ漢字を重ねても読みが異なる場合
    には普通用いない。だが、「明々後日」(しあさって)のような熟字訓、「酒々井」
    (しすい)のような固有名詞は存在する。/・・・

・伊東玉美(校訂・訳)『古事談』は注釈がスカスカのカスなんだよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-27

・『新日本古典文学大系41 古事談 続古事談』は一見よく調べてるようで実は手落ちがある(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-29

・「ポルノグラフィティの要素」だと∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!?日本のロックバンドの名称(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-07

・ちくま学芸か岩波、どちらかが誤読・誤訳をしていることになるわなぁ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-27

・万寿4=1028年没の道長が長久3=1042年生の師実を知るわけねーだろヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-28

・光孝天皇は親王時代にはビンボーだったんだ(;_;)と同情したのを後悔(ノ ̄皿 ̄)ノカネカエセー!┫:・

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-25

・注釈スカスカの本書で『古事談』を読むのは愚の骨頂だが、上には上が(下には下が?)( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-20

・出典を調べれば「分憂」とは天子の憂いを分かつ意なのに民の憂いを分かつと解説してる( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24

・よく知られている花山天皇が藤原道兼に騙されて退位・出家するシーン、誤訳ではないかと(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-31

・誤訳や間違いを何度か指摘してきたが、軽微とはいえ誤記があったので、記しておく_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-11-18

・伊東玉美は「大型の鳥」と限定も、「小さい鳥」でも「不吉なことだ」とあるオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-11-30

・「子息」とは男子の意味で、女子をも含む「子ども」とするのは誤訳ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-01

・西行の「短絡」と兼好は窘めたのが『徒然草』の主旨だし、鳶と判ってて「見馴れぬ鳥」かよ(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-01-18

・タイマンではなく、実は四人対一人だったのなら、別に負けても仕方がないと思うけどねp(・ω・*q)

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タグ:古典 説話
コメント(4) 
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コメント 4

df233285

古事談変ですね。暮月を「ぼぐゑつ」と、古めかしく
読んでみたところで、それは明治初期程度の話で。
源顕兼の12世紀には、ひょっとしてオール訓読みの
「くれつき」か「くらつき」とでも、読んだんでしょうかね?
黄昏と同義のような気がしますが。実は色葉字類抄に、
「暮昏」は「くらし」(「くれくらし」を慣用短絡させる?)
と読むと書いてあるようですよ。十一月、十二月と
書いても、「しもつき」、わざわざ「しはす」とわざわざ
読まなきゃ、いけないらしいですし・・・(!)(?)。
by df233285 (2023-05-29 21:38) 

tai-yama

酒々井と言えば成田線(元千葉県民)。
月々だとローン(もしくは月賦)になったり(笑)。
by tai-yama (2023-05-29 23:16) 

middrinn

性能の宜しくないAIが機械的に変換して、
長さん様、書写した・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2023-05-30 05:56) 

middrinn

ローンを組んで、カッコいい緑のバイクに買い替えたなら、
tai-yama様もモテモテになり、ローンウルフ卒業(^o^)丿
by middrinn (2023-05-30 06:25) 

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