ゴミ本を読んで疲れたよ、パトラッシュ(-ω-、) でも、GODIVAのチョコを貰ったよん(〃'∇'〃)

【読んだ本】

五味文彦&本郷和人(編)『現代語訳 吾妻鏡6 富士の巻狩』(吉川弘文館,2009)

    /御朱雀天皇は御病気が重くなられた時、位を皇太子の君(後冷泉天皇)に
    お譲り申し上げ、かわって尊仁親王(後三条天皇)を皇太子におつけ
    申し上げようとなされた。藤原頼通公を召されて、このお二人のことを
    仰せ置かれようとされた時、帝の御事[=後冷泉天皇への譲位]については、
    頼通公は慎んで御承諾されたけれど、皇太子の御事[=尊仁親王の立太子]に
    ふれられたと時、お返事なさらず、不同意のご様子でいらっしゃったという。
    /この皇太子の宮[=尊仁親王]の御事を決しておろそかに扱うというわけ
    ではなかったが、「心を二つの主君に分けて、お仕えすることはできない」
    ということなのであった。/

浅見和彦(校注・訳)『新編日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)の現代語訳を引いたが、
先に成立した源顕兼(編)伊東玉美(校訂・訳)『古事談 上』(ちくま学芸文庫,2021)にもあり、
また未確認だけど『愚管抄』にも出ているという説話(^_^;) 「忠臣は二君に事えず」等の自らの発言
が二代将軍頼家に対する叛意の現れと梶原景時によって讒言されたと聞いた結城朝光が先ず相談した
三浦義村が上記説話を引いてたけど、本書の注釈は各人名の説明だけ(^_^;) 版元HPには「各巻ごとに
時代背景をやさしく説明し、本文中の歴史用語や人名・地名などを、最新の研究成果に基づく詳細な
注釈によりもれなく解説。」とあるし、たしか「第70回毎日出版文化賞〈企画部門〉」も授賞理由に
注釈が素晴しいことを挙げてた(@_@;) 無教養な下っ端に丸投げした編者2人は無責任だな(@_@;)
なお、義村の発言は『吾妻鏡』編者の作文っぽいけど、高橋秀樹『対決の東国史2 北条氏と三浦氏』
(吉川弘文館,2021 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-10-01 )によると、
義村は幕府では朝廷とのパイプ役を担ってて、三浦氏は「朝廷と強い結びつき」があった由(@_@;)

・『御堂関白記』と『権記』の天候記載の食い違いと高橋秀樹『北条氏と三浦氏』の史料批判(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-10-23