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220618買った本&読んだ本

コーヒーは1人1週間に11.53杯(2020年)の由、贅沢してることに気付いたから節約する(´ヘ`;)

【買った本&読んだ本】

工藤重矩『平安朝律令社会の文学』(ぺりかん社,1993)

「もったいない本舗 楽天市場店」で「良い」8280円(送料無料)をクーポンで414円引きの7866円で
15日注文し、ゆうパケット(追跡可能)で18日届く(^_^;) 3月末から4月頭に平兼盛を調べていた際に
図書館で借りたんだけど、他の章とかも読んで、手元に置いて精読熟読したいと思わせた本書(^_^;)
買われるのを防ぐため一度も記事にしなかったわけではない( ̄^ ̄)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ影響力ないって!
Amazonマケプレに出品された最安値の「可」が高くて、ギフト券を集めるしかないと毎日コツコツと
アンケやゲームに取り組んでたら、このショップが最安値じゃないけど楽天市場にも出品し、5%オフ
のクーポンを使えば最安値の「可」よりは安くなるし、ポイント10倍以上なので注文した次第(^_^;)
帯付きで、中古感はあるも焼けはほとんど無いし、書き込み等は見当たらなく、「良い」と「非常に
良い」の間かな(^_^;) いつものビニール袋封筒にそのまま入ってたけど、問題ナシオン主権(^o^)丿
既発表論文12本(加筆修正済)と未発表論文4本から構成された本書の目次は次の通りである(⌒~⌒)

    序章 平安朝律令社会のなかの詩人と歌人

     位階による規定/四位と五位/殿上人と地下人/貴族の芸術観/貴族社会の文学

    第一部 官職と文学

     蔵人所の文学的活動について─宇多・醍醐・村上朝を中心として─

      はじめに/光孝朝以前/詩歌の行事における蔵人/詩人歌人集団としての蔵人所/
      結び/

     延喜六年日本紀竟宴和歌の歌人たち

      はじめに/受講者/竟宴参加者の資格/竟宴和歌の文壇史的意義/竟宴和歌の表現/

     平安朝における「文人」について

      はじめに/能文の人としての文人/儒者の意としての文人/詩会の作者としての文人/
      殿上人の文人・地下人の文人/文人擬生・文人職/結び/

     内御書所の文人

      文人の資格と官職/前例の形成/内御書所の文人の例/内御書所の詩人たち/
      内御書所での詩宴/平安後期の御書所作文/結び/

    第二部 律令社会と歌人

     「和歌を業とする者」の系譜(一)─古今集序の意識─

      はじめに/古今和歌集序の律令的文学観の意味/古今和歌集序の和歌史観の偏り/
      「和歌を業とする者」の律令的意義/古今和歌集撰者の自己認識/
      和歌を業とする者の系譜/

     「和歌を業とする者」の系譜(二)─「歌よみ」の資格─

      はじめに/「専門的歌人」の定義/古今集前後における「歌よみ」の資格/
      重代の意識/古今和歌集以後の歌壇的新状況/地下人から殿上人へ/

     貴族文壇の構造─宇多法皇を例として─

      はじめに/昌泰元年宮滝御幸の陪従者/延喜十三年亭子院歌合を構成する者/
      藤原忠房/地下人の歌よみ/大井河御幸和歌/宇多法皇文壇の構造/結び/

     河原院の文学的伝統と宇多法皇

      はじめに/源融と在原行平/源昇と在原父子/源昇と宇多法皇/在原父子と宇多法皇/
      宇多法皇と河原院/河原院の伝領と伊勢物語/結び/

    第三部 殿上の歌よみ

     藤原兼輔

      生いたち/定方と兼輔/宮廷の兼輔/兼輔の交遊/桑子入内/「人の親の」和歌/
      醍醐天皇崩御/忠平摂政/母の死/死去/結び/

     兼輔と貫之とをめぐる二つの贈答歌群

      巻三 春下の唱和歌/巻八 冬の贈答歌/贈答歌の解釈/

     藤原伊衡─重代の歌人─

      家系/延喜八年まで/延喜十五年まで/延喜二十三年まで(少将時代)/
      承平四年まで(中将時代)/天慶元年まで(参議時代)/躬恒・忠岑との問答歌/
      結び/

     藤原忠房─歌合判者の資格─

      家系/妻など/官歴/交遊/管弦/歌合判者の資格/

     平兼盛の出自─王氏・平氏の説をめぐって─

      問題の所在/系図が正しければ/王氏であれば/年齢/王氏をめぐって/結論/

    あとがき

    索引

堤中納言こと藤原兼輔を島津忠夫(訳注)『新版 百人一首』(角川ソフィア文庫,1999→2008新版
16版)が「[三条右大臣こと藤原]定方とともに、延喜歌壇の中核をなし、[紀]貫之・[凡河内]
躬恒らと親交があり、社会的な地位を超えた文人の小世界を形成していた。」と紹介してるように、
藤岡忠美が「身分階級を離れた人間性自体の親密さによって結ばれている」という兼輔を中心とした
「小世界」の存在を言い出して目崎徳衛が「兼輔サロン」と発展させた通説を、工藤重矩が批判して
その存在を否定した論文も収録されてる(^_^;) 藤岡忠美から「厳しい反批判」を受けたらしいけど、
更に仮借ない批判を工藤重矩は加える(^_^;)

    ・・・/旧拙稿では、そこまでいう必要もあるまいと思って言及しなかったが、
    いまあらためて指摘しておく。藤岡氏は堤邸に関して「四季の草花を蒐集したり
    池水の造園に工夫を凝らしたりして」ともいうが、その根拠となる資料[ママ]
    は示していない。私はそのような根拠となし得る記事を見出し得ないでいる。
    この庭園に関する氏の記述は「小世界」の「浪漫性」を強調するためとはいえ、
    紅梅を移植しただけのことを「人工庭園に注ぐ異常な関心」とか「全生活を
    かけて」とか「享楽的」とか言うのは、あまりにひどすぎはしないだろうか。
    紅梅の移植をもって「生活態度が浪漫的で享楽的」というのであれば、
    どのような生活が浪漫的享楽的でないのだろうか。・・・

藤岡忠美は自ら立てた「小世界」仮説に酔い痴れて、自分だけの世界に入っちゃったのかもね(^_^;)
工藤重矩は論争好き=ポレミック( ← ポレミークと言ってた)な性格か、同『平安朝の結婚制度と
文学』(風間書房,1994⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-22 )といい、
刺激的な論述が多くて読んでて面白いね(^_^;) 表章『昭和の創作「伊賀観世系譜」 梅原猛の挑発に
応えて』(ぺりかん社,2010⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-30 )も、
版元が同じだったけど、ともに次々と論破していくとこを読むのは痛快だし頭の訓練にもなる(^_^;)
タグ:和歌 歴史
コメント(8) 
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コメント 8

ナベちはる

「1日換算で1杯以上飲んでいる」と聞くと、かなりの量になりますね…\(◎o◎)/!
by ナベちはる (2022-06-19 01:34) 

middrinn

1日2杯以上飲んでいるので、贅沢してました(^_^;)
by middrinn (2022-06-19 04:49) 

df233285

人口が今より少ないので、平安期には、あてはまりませんが。今は
都市圏で、自宅庭への紅梅の移植は、生活態度が浪漫的で享楽的。
それでないという生き様は、莫大な固定資産税を節約するため、
紅梅用の土地はそもそも買わない事。鉢植えにするとほとんど
咲かないけど。形態が類似の蝋梅を、10号鉢で植えてる小生は
多数派の後者の一例。
by df233285 (2022-06-19 07:36) 

middrinn

考えてみると盆栽なんか狭い日本の住環境に相応しいかな(^_^;)
『「縮み」志向の日本人』でも取り上げられていたような(^_^;)
by middrinn (2022-06-19 08:48) 

tai-yama

山に生えている四季の花を採取途中、熊と交戦・・・・
ある意味、享楽的と言うよりは命懸けとも(笑)。
by tai-yama (2022-06-19 22:48) 

yokomi

午前と午後に牛乳多めの各1杯ですが、インスタントであり贅沢じゃないですよね(^_^;)
by yokomi (2022-06-20 02:49) 

middrinn

鶯宿梅の故事じゃありませんけど、
tai-yama様、採取はダメ(^_^;)
by middrinn (2022-06-20 05:51) 

middrinn

拙宅で飲むのはインスタントですけど、
yokomi様、平均より多いのは分不相応
と考えて、回数を減らすことに(^_^;)
by middrinn (2022-06-20 06:36) 

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