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220303読んだ本

寝転んで読むのは失礼な気もするので、これらの作品は正座して読まないといけないのかも(^_^;)

【読んだ本】

高橋一清『芥川賞 直木賞 秘話』(青志社,2020)

    ・・・『その細き道』は、作家としてのデビューを飾るにふさわしい作品でした。
    高樹[のぶ子]さんは「すっかり髪が白くなりました」と書き上げた時に言って
    いました。世に問うような作品を書く時、必ず身体に変化があらわれます。
    そういう作品は、体にこたえるのです。阪田寛夫さんは『土の器』で芥川賞を
    受賞しましたが、これを書き上げ、原稿を渡された時、「老眼になってしまい
    ました」とおっしゃっています。中上健次さんは『岬』を書いた時、九十キロ
    近くあった体重が七十キロを切るくらいにまでなってしまいました。十数キロ
    を減らすほど体力を消耗して仕上げたのです。原稿をいただいた時、顔が引き
    締まり、別人のようでした。/・・・

本書24頁から引いたけど、凄いね( ̄◇ ̄;) 拙ブログも毎日更新する度に体重が・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
命を懸けて執筆しているような感じだからゴミみたいな批評とかされたらキレちゃいそうだな(^_^;)
真面目に論じた回に下らぬこと書かれるので拙ブログは一昨日に日本語の禁止ワードも2つ設定(-"-)
本書の「一、候補作品がそろうまで」を読んだけど、芥川賞・直木賞の舞台裏や「秘話」(か?)が
明かされてて面白い(⌒~⌒) 実は本書7~8頁にイミフな文章(〈丸山[健二]さんについては、当時
の「文學界」編集部での評価は低く、豊田[健次]先輩がひとり才能を認め担当を自ら名乗り出たと
聞きました。新人賞受賞発表をめぐっては、このようなことはままあることで、選考委員が気前よく
受賞者にしたと受け取っていたのでしょう。丸山さんが芥川賞まで受賞すると信じた者は、豊田先輩
の他、編集部員にはいなかったといいます。〉)があったから読むのを止めようかとも思ったけど、
我慢して読み進めて良かった(^_^;) 本書にはチト舌足らずな文が散見され(8頁の〈執筆を依頼し、
手にして「別冊文藝春秋」に掲げたのが『蒼ざめた馬を見よ』だった〉、14頁の「小学五年生の私は
激しい性描写に目をくらませ読みました」)、骨身を削って執筆したようには思えず、寝床で(^_^;)
タグ:回顧録
コメント(6) 
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コメント 6

tai-yama

読み終えた時、十数kgやせる本があったら間違いなくベストセラー
なるかも(笑)。
by tai-yama (2022-03-03 23:28) 

ナベちはる

正座で読んで、作品に敬意を払って…
読みに集中すると、正座を忘れてしまうかもしれませんね(^^;
by ナベちはる (2022-03-04 02:00) 

middrinn

読み終えるのに数か月もかかって、
tai-yama様、体重が自然に変動
してる難解長篇ありそう(^_^;)
by middrinn (2022-03-04 07:26) 

middrinn

読み終えて初めて足が痺れていることに気付く、
ナベちはる様、そんな本なら傑作かも(^_^;)
by middrinn (2022-03-04 07:27) 

df233285

競り合ってるのが清少納言にとっての紫式部とか。
相手が人間だったら、集中して身を削る努力は尊い
のでしょうが。
巨木のような自然がライバルだと、集中した努力よりも、
そうしている人間が、長生きでいつも元気な方が、価値が
勝るようですね。
シャカリキになってバッチファイルとか、quickBASIC・
n88basicのプログラミングをするときに、変数の
スペルチェックで骨身を削り、体重を減らした記憶のある私は、
さいきんのpcが、dos窓でもコピペが出来るのを見て、
つくづくそう思いましたねぇ。たとえば最近になってようやく
だんだん状況(答え)を明らかにしてきた、流星群のゴミ分布
の計算を、わざわざ30年前に、病気になるほど入れ込んでして、
あの世に行ってしまって、現実がどうかは判らず、完成できない
なんて事が無くて、ホントに良かったと、つくづく最近思うよう
になりましたわ。

by df233285 (2022-03-04 09:46) 

middrinn

命を懸けてまで骨身を削ってまで取り組む価値が
同時代人に理解しにくいのが数寄者かな(^_^;)
by middrinn (2022-03-04 10:33) 

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