読書の厄介なところは、自分で調べるのが億劫なことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

窪田般彌(訳)『ドレ画 ラ・フォンテーヌの寓話』(現代教養文庫,1997)所蔵本

安原顯『ジャンル別文庫本ベスト1000』(学習研究社,1995)で紀田順一郎も担当(石堂淑朗と辻邦生
も担当)してる「ノン・ジャンル ベスト50」で「数多いラ・フォンテーヌの寓話から、ドレの挿絵が
あるものだけを抽出したもので、完訳ではないが、有名なものはすべて含まれている。」云々と紹介
されてるのを読み、ドレの画に惹かれて発売直後に購入した本書を読み始めた(^_^;) 「泥棒とろば」
という一篇を引く(@_@;)

    さらってきた一頭のろばのことで、泥棒二人がけんかした。
    一人は手許におきたがり、いま一人は売りたがる。
      こぶしふりあげ殴り合い
    闘士らが身の防衛に夢中なうちに、
      三人目のこそ泥がやってきて
      アリボロン親方を手に入れる。
    ろばは、しばしば憐れな小国、
      泥棒どもはしかじかの君主、たとえて言えば、
    トランシルヴァニア、トルコ、ハンガリアの諸公。
      さて、ここでの泥棒は二人ではなく三人
      品物はねらわれるのに十分な代物。
    が、ときに小国は、かれらのいずれにも征服されない。
    とつじょ四番目の盗人が現れ、ろばをつかむと
      三人の争いはあざやかに円満解決。

「アリボロン親方」は注に「ろばのこと」とあるけど、「小国」「四番目の盗人」を知りたい(^_^;)

【おまけ】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(五)』(講談社学術文庫,1982)の「巌泉咽んで」の語釈(@_@;)

    『和漢朗詠集』巻下・行旅の藤原為雅の作、「暁、長松ノ洞ニ入レバ、巌泉咽ンデ
    嶺猿吟ズ。夜、極浦ノ浪ニ宿スレバ、青嵐吹イテ皓月冷ジ」によった文。

同(全訳注)『平家物語(七)』(講談社学術文庫,1985)の「極浦」の語釈と整合させろよな(^_^;)

    きわめて遠いところの海岸。遠浦。『和漢朗詠集』巻下、行旅「暁長松ノ洞ニ入レバ、
    巌泉咽ンデ嶺猿吟ズ。夜極浦ノ浪ニ宿スレバ、青嵐吹イテ皓月冷ジ」(慶滋為雅)に
    よる語。