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210531読んだ本

読書の厄介なところは、歴史に無関心で恋バナしか頭にない著者である〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
毎日1円ずつ値下げ中の古本、支払い額0円になるまで我慢することが出来ず130円で昨日注文(-ω-、)

【読んだ本】

森本元子(全訳注)『十六夜日記・夜の鶴』(講談社学術文庫,1979)所蔵本

承前(^o^)丿 他の御家人たちから弾劾され鎌倉を追放された梶原景時は駿河国清見関で地元武士たち
から襲撃され命を落したが、本書の『十六夜日記』の訳を歌を補って引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)

    ・・・暮れかかる時分に、清見が関を過ぎる。岩を越す波が、まるで白い着物を
    着せでもするように見えるのが、たいへんおもしろい。

      清見潟 年ふる岩に こととはん 浪のぬれぎぬ いく重ね着つ

       清見潟の古い岩に聞いてみたい、わたしは今まで何度も
       無実の罪を着たが、お前はどうだったかと。

    ・・・

阿仏尼は梶原景時の心情を詠んだ・・ヘ(__ヘ)☆\(^^; 長崎健&外村南都子&岩佐美代子&稲田利徳&
伊藤敬(校注・訳)『新編日本古典文学全集48 中世日記紀行集』(小学館,1994)所収の岩佐美代子
(校注・訳)『十六夜日記』の頭注17と当該歌の現代語訳を(ともに同書283頁)引く( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    前文の比喩を受けて、岩が波で濡れるさまを恋の濡衣にたとえ、今まで何回
    無実の恋のうわさを立てられたか、と問う。

    清見潟の、年経た岩に聞いてみよう。恋の濡衣ならぬ波の濡衣を、今まで何回
    着たことかと

冗談はさておき、『東関紀行』には「梶原景時の墓」の話とかもあるのに、『十六夜日記』の紀行文
の部にはそーゆー話が全くナシオン主権で、「天竜の渡り」で『西行物語』の「伝説」(と目崎徳衛
『西行』[吉川弘文館人物叢書,1980→1989新装版]は断じていた)に言及しているぐらい(@_@;)
思想性・宗教性が濃厚な『海道記』ですら承久の乱の責任を問われ鎌倉に連行される途中で斬られた
藤原(葉室)宗行が「菊河」の宿のある家の「柱」に漢詩を書きつけた悲話とか紹介してるのに(;_;)
『海道記』から19年後の『東関紀行』は「菊川」の宿で藤原宗行が「襖」に漢詩を書いた家は火事で
焼けてしまったことを記しているけど、『東関紀行』から37年後の『十六夜日記』は「菊川」の宿に
泊ってるのに一言も触れてない( ̄◇ ̄;) 阿仏尼は歴女ではなさそう(^_^;) 鎌倉までの歌枕で詠んだ
歌等を味わうだけの家集の如き『十六夜日記』、「中世三大紀行文」に数えられてるのが謎(@_@;)

コメント(6) 
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コメント 6

tai-yama

船橋の Z900に こととはん 雨のぬれぎぬ いく重ね着つ
やばい何回だろう?数えきれないかも・・と言ってみる(笑)。
by tai-yama (2021-05-31 23:54) 

ナベちはる

支払額が0円になるまでは、さすがに待てないですね(^^;
by ナベちはる (2021-06-01 01:10) 

middrinn

「恋の濡衣」ではないことは、
tai-yama様、たしか(^_^;)
by middrinn (2021-06-01 05:25) 

middrinn

あと130日も待つなんて、流石に、
ナベちはる様、無理です(^_^;)
by middrinn (2021-06-01 05:25) 

そら

支払額100円を切るぐらいが理想かなぁ(^^;
by そら (2021-06-01 06:39) 

middrinn

100円を切っちゃうとクレジットカードの
ポイントが1pもつかないのがチトね(^_^;)
by middrinn (2021-06-01 06:47) 

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