読書の厄介なところは、目の前の人に先ず感謝しろと言いたくなることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
試合終了後に選手・コーチ等もいなくなったベンチで独り座ってノートを取ってたソフバン工藤監督が
立ち上がって帽子を取りグラウンドに向かって深く一礼してから裏へ引き揚げるシーンを中継で視て、
ポンタ監督がTwitterで指摘してたのはコレかと(゚o゚;) 小生も読了時に一礼・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;ウソツケ!

【読んだ本】

西尾光一&小林保治(校注)『新潮日本古典集成 古今著聞集 上』(新潮社,1983→2019新装版)所蔵本

「守山の狩の折頼朝の立身を苺にたとえて連歌を唱和した時政と頼朝」という見出しが付けられてる
巻第五の和歌第六の「右大将頼朝、北条時政と連歌の事」という説話を本書から引く([ ]内は頭注
や傍注から補った)〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    同じ大将[源頼朝が]、守山[=「伊豆の国北条の時政の館の南にあった丘」]にて
    狩せられけるに、いちごのさかりになりたるを見て、供に北条四郎時政が候ひけるが、
    連歌をなんしける。

      もる山のいちごさかしくなりにけり

    大将、とりもあへず[=間をおくことなく]

      むばらがいかにうれしかるらん

時政(頼朝の妻の政子の父)が詠んだ上句は〈守山の地のいちごが成熟期を迎えたことだ、の意と、
自分の養育する大人物が今や生涯の盛時を迎えている、の意をこめた。「もる」に、「守山」と
「守り育てる」を、「いちご」に「苺」と「一期」を掛ける。〉、頼朝による下句は〈(実がつき)
茨がどんなに嬉しがっていることか、の意と、乳母達がどんなに喜んでいることか、の意をこめた。
「むばら」に、「茨」と「乳母等」を掛ける。〉と頭注は解説してくれてる(^^) 頼朝の「乳母達」、
その中でも比企尼(小山政光の後妻で結城朝光の母)なんか頼朝の伊豆配流から旗上げまで20年間も
援助し続けてくれたんだから、こうやって感謝の気持ちを表したことは、ちょっといい話(〃'∇'〃)
でも、目の前の時政はどう思ったかねぇ(@_@;) この連歌が比企能員の変の遠因・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

[追記210414]

長さん様からのコメで御指摘頂いたように、「比企尼」の( )内は、寒河尼のことで、間違いm(__)m