新品しか扱わないショップより中古品を扱っているショップの方が掘り出し物が多いのは当然(@_@;)

【昨日買った本&読んだ本】

伊藤梅宇(著)亀井伸明(校訂)『見聞談叢』(岩波文庫,1940)

3回目の利用となるAmazon出品者「浅見書店 毎日発送しています。」に「可」337円(83円+送料等
257円-3p)を9日注文し12日到着(^^) コンディション説明文は「中古品 - 可 - 1996年第6刷発行。
カバー付です。※本体茶ヤケです。天地小口(茶点シミあり)読むには問題ない状態です。アマゾン
専用在庫です。丁寧な梱包いたします。」で、微かにタバコ臭あるも、書き込み等は無く、「良い」
でも通じるかとヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ プチプチ等もなくペラペラの黒ビニール封筒にそのまま
入れられたゆうメールで、お問い合わせ伝票番号が発送通知メールには文字化けしたみたいな感じで
記されてたけど、おそらく追跡不可能なタイプか(^_^;) でも、届いたから問題ナシオン主権(^o^)丿

「210109読んだ本」の枕にブックオフで「見たことも聞いたこともない面白そうな岩波文庫を発見し
注文する羽目に(ノ_-;)トホホ…」と書いたのが本書(^_^;) 表紙カヴァーデザインから、リクエスト復刊
だと思われるが、そのカヴァー袖には次のような紹介文が載っている〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    伊藤仁斎の子梅宇の随筆的著作。本朝歴史上のさまざまな逸話や伝説、縁起、
    有職故実、諸制度などを広く集め記した。

本書巻末の「解題」によると、おそらくは国文学史的には井原西鶴の本名や私生活が紹介されている
本として知られてそうだが、目次には442項目もあり、巻末の「索引」もかなりの量ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

例えば、第五巻の419は「本多忠勝、佐藤忠信の冑を賜ふ」という話(漢字は新字体に直した)(^^)

    太閤奥州発向の時、佐藤忠信の冑をたてまつるものあり。此かぶとをきるにたへて、
    忠信の名にはぢざるものは、本多中務大輔忠勝也とて、めしてこれを賜ふ。

出典が明記されてないのが難点(^_^;) 拾い読みしてると間違いも散見され、「索引」にも遺漏(^_^;)

もう一つぐらい引いとくと、第四巻の353「藤原恒子、不開の門」(漢字は新字体に)( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    花山院即位の時より、関白頼忠の女と為平親王の女と大納言藤原為光の女恒子を
    召して、弘徽殿において女御とす。其恒子を愛、三人の女御はあれどもなきがごとし。
    恒子病で死。帝悲傷甚しく、狂疾の様になり玉ひ、出家の志出来、藤原道兼、僧巖久を
    御供に召して、寛和二年六月二十二日の夜貞観殿の小門よりしのび出て、花山寺にて
    僧となる。御年十九、安倍晴明何心もなく、庭に出でゝ天象を見、天子退位をさるべき
    象ありと。をどろき急に内へ参りければ、帝既にのがれ出で給へり。それより後に
    貞観殿の御門を不開[あかず]の門と名けてひらかずと云ふ。

「・・・其恒子を愛、三人の女御はあれどもなきがごとし」は辻褄が合わないし(「二人」だろ)、
藤原為光の娘は「恒子」ではなく忯子が正しいし、『大鏡』に描かれているところの安倍晴明の行動
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-02-11 )と少し違うようだし、そもそも
「貞観殿の小門」を「不開の門」と言うのか未確認だけど(wikiの「偉鑒門」の項には〈「玄武門」
「不開門(あかずのもん)」とも呼ばれた(『掌中歴』)。花山天皇が出家した際にここから出てた
ことから門を閉め以後開かれなくなったか、と『拾芥抄』にある。〉とある)、こーゆー話が満載な
本書(^_^;) 枕元かトイレにでも置いて、パラパラと読むのも一興かと〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

[追記210121]

偉鑒門を「俗にこれをあけずの門と云ふ。花山法皇出家の時この門より出で給ふ」と本書別項に(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-21