大好きなキャラの声優が実は凄~くお年を召された方だと知った時の衝撃みたいなエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
起きたら雨で一安心も霙に変わり7時半には雪がガンガン降り始めて大雪警報も出て雪景色に( ̄◇ ̄;)
でも、14時頃には止んだので夕方には家の周囲に積もったのをせっせと雪掻きo(-`д´- o)ガンバッタ!!

【読んだ本】

柿本奨『大和物語の注釈と研究』(武蔵野書院,1981)所蔵本

『大和物語』の中で好きな話(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-02-18 )、
ソレは第56段なんだけど、本書の訳で引く(⌒~⌒)

    越前権守兼盛は、兵衛の君と言う人に通っていたが、何年間も行かずにいて、
    それからまた行った。そして詠んだ歌は、

     夕されば 道も見えねど 古里は もと来し駒に 任せてぞゆく

    夕暮になると道も見えないけれども、昔馴染のこちらへは、
      以前に来た馬の行くままに、やって来たよ。

    女、返しの歌、

     駒にこそ 任せたりけれ はかなくも 心の来ると 思ひけるかな

      馬まかせだったのですね、ぬか喜びに、お気持ちで
      来られたと思いましたわ。

「兼盛は照れ隠しっぽく〈馬が勝手に連れて来たんだよ〉と言わんばかりだし、馬はドヤ顔かv( ̄∇ ̄)
兵衛の君は嬉しいのに〈私を想う愛情ではなく馬が連れて来たと言うのですか!〉と少しスネる(^_^;)」
と前に書いたところ、工藤重矩(校注)『和泉古典叢書3 後撰和歌集』(和泉書院,1992)を披くと、
同書203頁の頭注には「男のてれかくし。」「※心を擬人化し、心が来るのでなければ、とすねた。」
とそれぞれ記されていて、評語が被っていたことが、ちょっと嬉しいな(〃'∇'〃)テヘペロ

この「兵衛の君」が誰なのか、本書は二つの説を検討した上で藤原兼茂の娘とする説を採った結果、

    ・・・極めて漠然たる推測であるが、どうやら兼盛より年上であるらしい。
    そして本段の「越前権守」は後官で記したかという疑問もわく。後官なら、
    この時王氏であった事になり、兵衛の年齢も下るが、本段を老境にある男が
    老女(女房を引退した)を訪れた話と見る事もできるだろう。・・・

「老境にある男」と「老女」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!! 小生の(勝手な)イメージと違った(ノ_-;)トホホ…

平兼盛が「老境にある男」なので、その歌についても本書は次のように読み解いてたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ  

    ・・・初二句に老体の通いの難儀さがこもるようであり、・・・

老眼となり、太陽光の下ではフツーに読める本が、日が暮れちゃうと読めなくなるんだよね(´ヘ`;)

さて、さて、さ~て! この歌について、工藤重矩・前掲書203頁の頭注は次のような指摘も( ̄◇ ̄;)

    ※桓公が雪で道に迷った時、管仲の「老馬の智用うべし」との言葉で老馬を放ち、
    それに随って帰るを得た。「管仲随馬」(蒙求)の故事による。

久保田淳&平田喜信(校注)『新 日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』(岩波書店,1994)も能因法師
「蘆の屋の昆陽のわたりに日は暮れぬいづち行くらん駒にまかせて」の脚注で次のような指摘(゚o゚;)

    「夕闇は道も見えねど故郷はもと来し駒にまかせてぞ来る」(後撰・恋五・よみ人
    しらず)などと同じく、韓非子・説林上にある「老馬道を知る」の故事にもとづく。
    
平兼盛は「老境にある男」、兵衛の君は「老女」、そして、ついに まで「老馬」に((;゚Д゚)ヒィィィ!