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200218一昨日買った本&読んだ本

中村勝美(著)シニオテルヤ・サイドランチ(漫画)『マンガでわかる1日1回の腹筋でお腹を凹ませる
方法』(池田書店,2017)、挫折(ノ_-;)ハア… この件についてはコメントしないから(ノ;ω;)ノ ┫:・'∵
目覚めた時から頭痛(+_+) 昼前に吐き気したけど食べたら消えた(^_^;) ノーシン、ほとんど効かず(+_+)

【一昨日買った本&読んだ本】

山下道代『歌語りの時代 大和物語の人々』(筑摩書房,1993)

Amazon出品者「DROP9」で1324円(1500円+配送料等0円-75円5%還元-101円ギフト券)「良い」を
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『大和物語』で小生の好きな章段の中の一つを取り上げた件を本書から〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/次に、[平]兼盛の恋にかかわる話を読もう。五十六段である。

      越前権守兼盛は、兵衛の君という人に通っていたが、長いあいだ仲絶えてのち、
      また訪ねて行った。そんなわけだったので、兼盛はこう詠んだ。

        夕されば道も見えねどふるさとはもと来し駒に任せてぞゆく

      女の返しは、こうであった。

        駒にこそ任せたりけれはかなくもこころの来ると思ひけるかな

    ここに登場する「兵衛の君」は、堤中納言[藤原]兼輔の兄兼茂の娘だという。
    その呼び名からして、どこかに仕える女房であったと思われるが、出仕先は
    わからない。『後撰集』で見ると、陽成院一の宮元良親王との恋があり、
    宇多帝の召人にもなった人のようである。それらのこととの前後関係は
    わからないが、兼盛もまたこの人に通ったことがあった。しかし、
    「年ごろ離れて」と原文にあるところを見ると、かなりの期間仲絶えていた
    ものらしい。それを、また訪ねたのである。それで兼盛の歌には、

      夕暮となれば道もさだかに見えませんが、むかしなじみのこちらへの道は
      駒がよく覚えておりまして、それに任せてやって来ました。

    と、どこか気がとがめているようなふうが見える。そこで兵衛の君は、

      それでは駒に任せていらしたのですね。心からここを慕って来てくださった
      とばかり思いましたのに。

    と返した。一矢を報いた歌ではあるが、決して皮肉やいやみではない。兼盛はこれで、
    かえって気が楽になったであろう。ここでは、兼盛の弁解がましい歌よりも、
    兵衛の君のあいさつの方が心利いている。/・・・

兼盛は照れ隠しっぽく〈馬が勝手に連れて来たんだよ〉と言わんばかりだし、馬はドヤ顔かv( ̄∇ ̄)
兵衛の君は嬉しいのに〈私を想う愛情ではなく馬が連れて来たと言うのですか!〉と少しスネる(^_^;)

例えば、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語訳』(角川文庫,1979)の巻末の「解説」が、

    ・・・/『伊勢物語』は、今日、物語の一種の名として文学史の叙述に定着している、
    いわゆる歌物語の一つである。平安時代のこととしては「歌語り」という言葉があり、
    誰がどういう折にどういう歌を詠んだといった話のことである。・・・/・・・
    歌物語とは、この歌語りそのもの、それの記録されたもの、記録が一定の意図の下に
    一書として編次されたもの、無理に単純化すれば、こうした経緯を経て成立したものと
    言い得るでもあろう。・・・

と記すように、人々の間で語られていた歌についての話=「歌語り」を誰かが文字に起こして編んだ
のが「歌物語」と理解されてる(^^) 渡辺実(校注)『新潮日本古典集成 伊勢物語』(新潮社,1976)
巻末の「解説 伊勢物語の世界」の158頁も引いておこう_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

    ・・・/いったいに『大和物語』は、宮廷人の歌に関する言動を、ゴシップ的興味で
    語っている、と言われる。事実として当時の宮廷人の間では、何時何処で、誰が誰に
    対して、こんな歌を贈った、といった噂話が、常々交換されていたらしい。それを
    当時の人は、自ら「歌語り」と呼んでいた(益田勝実「上代文学史稿案」──『日本
    文学史研究』三、四号)。『大和物語』は、そのような歌語りを集めたものらしい
    のである。何時何処で誰が誰になど、出来事の外的輪郭を洩らさず語る態度は、
    今日のニュースの態度と同じであって、要するに社会的事件として語る態度に他ならず、
    当然の結果として『大和物語』は、題材となった出来事を社会的事件としての興味で
    語る文章となった。/・・・

このような『大和物語』についての理解は本書の序章にも記されている〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・つまり『大和物語』にあるのは、実在のだれかれについてその実話を語る、
    という姿勢である。『大和物語』はゴシップ集だ、と言われることとがあるのも、
    その限りではゆえなしとしない。そこにある語りが、宮廷ジャーナル社会面記事、
    とでもいいたいような素材を扱っているのは、たしかに事実である。/けれども
    『大和物語』は、それらの人事挿話をまことに淡々と語る。恋や生死や、邂逅や
    別離や、賀や哀傷や、失策や齟齬や、失意や稀には幸運や。同時代、あるいは
    近い過去に実在した人物達たちについての人事を、見たことを見たこととして、
    聞いたことを聞いたこととして、そのまま語る。話題が人事現象であるからして、
    この世の哀歓さまざまな場を扱っているのだが、過剰な思い入れを持たず、
    風俗的な好奇心に走らず、ほぼ当時のその社会の人々の平常の感覚、と思われる
    ところで語っている。/従来、『大和物語』は『伊勢物語』ほど作品の彫りが深くない、
    ということで、文学的には一段低いもののように見られてきた面がある。・・・

『大和物語』の方が好きだけどね(^_^;) 「『伊勢物語』をチンタラと読む」の止めようかな(´・_・`)

    恋・邂逅・賀・哀傷……人間のあらゆる哀歓の一つ一つが歌によって表わされた時代。
    豊富な資料と綿密な考証をもとに、典雅な平安朝絵巻が、いま躍動しはじめる。
    歌語りの和歌史や文学史上の意義と再評価を問う意欲作。

このように本書の帯には書かれてたけど、「豊富な資料と綿密な考証」・・・少し読んだ限りでは、
違うかと(^_^;) はぁ~!?という件もあったけど、ま、いずれ別の機会ということで(⌒~⌒)ニヤニヤ
タグ:和歌 古典
コメント(16) 
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コメント 16

mimimomo

こんばんは^^
middrinnさん ずるいぞずるいぞ^^ 挫折したって~?(ニヤニヤ^^ やはりコメントしたくなるmimimomoなんです♪

この歌語り、歌物語・・・どちらにしてもわたくしには現代の「週刊誌」的な感じがしますけれどね~
by mimimomo (2020-02-18 18:43) 

middrinn

ノーコメントで(;_;) 別の本の説によると、「歌語り」「歌物語」は、
ある歌がどういうシチュエーションで詠まれたかを説明するもの(^^)
紹介した贈答歌もそうですが、この2首の歌だけだと、どーゆー状況で
詠まれたのか第三者はよく解りません(^_^;) 詠んだ2人の当事者は
この歌だけでも通じ合いますが、「歌語り」「歌物語」になる歌とは
実は自己完結してなくて、詠作事情等を説明する文章に支えられている
というのです(^^) 「週刊誌」的ですが、あくまでも知りたいのは歌に
ついてで、別にゴシップを追いかけているわけではない、かと(^_^;)
by middrinn (2020-02-18 19:07) 

喜んぶ

。。『大和物語』はゴシップ集だ、~~
、、宮廷の、大和砲!?
、、から~の~、波動砲!?
、、D『ヤマトの諸君、、』、、?(*'▽')
by 喜んぶ (2020-02-18 19:10) 

middrinn

挫折(ノ_-;)ハア… ごめんなさい、解りません(;_;)
by middrinn (2020-02-18 19:33) 

ニッキー

1日1回の腹筋でお腹を凹ませる(°_°)
なんて素敵な誘い文句w
先日、何気に体重計に乗ったらダウンしてて
大喜びで次の日に帰宅RUN(約27km)でゼェハァして
帰ってきて体重計に乗ったら1kg増えてて「何で〜」と叫んで
かみさんに大笑いされた喜劇がありましたw
by ニッキー (2020-02-18 21:45) 

tai-yama

私のバイクは静岡までは勝手に行ってくれたり。女性の家に勝手に
行くことはないけど(悲)。大和物語はお腹がへこまなかったことも
淡々と語ったり(笑)。
by tai-yama (2020-02-18 23:26) 

ナベちはる

「~で分かる」シリーズ、本当に分かるのかなと思ってしまいます(^^;A
by ナベちはる (2020-02-19 01:01) 

middrinn

たしかに何で体重増えてるのということありますけど、
ニッキー様、その分、体脂肪率が減ってたり(^_^;)
by middrinn (2020-02-19 06:52) 

middrinn

バイクを止めて、馬にしたら、
tai-yama様も女性宅に(^^)
by middrinn (2020-02-19 06:53) 

middrinn

「マンガでわかる」と銘打ったのは、
ナベちはる様、ハズレが多そう^_^;
by middrinn (2020-02-19 06:54) 

たじまーる

和歌に込められた作った人の思いや考えは本当に深いものですよね(*´ω`*)
現代よりも平安時代はやることがなかったのでラブの要素が詰まった歌が
本当に多くあるんだなあと思います。
そして現代人よりも平安時代の方々はラブがとてもお好きに思えますね(///ω///)♪
by たじまーる (2020-02-19 07:20) 

middrinn

たしかに僅か31文字の中に想いが込められているわけですから深いですよねぇ(〃'∇'〃)
平安時代の貴族は、儀式や行事とかが一杯あって、意外に忙しかったようですよ(^_^;)
だからこそ、短い歌に込めている想いが深く、時には重~くなってしまうのかも(^_^;)
by middrinn (2020-02-19 07:30) 

yokomi

 ノーシン、昔は効いた気がしますが....。『大和物語』も面白そうですね。「兵衛の君」に座布団1枚差し上げたい(^_^)v @ハマ
by yokomi (2020-02-19 07:32) 

middrinn

何故か最近は効かなくなりました(+_+)
素直に喜ばずにツッコミを入れるのが、
当時の恋のお約束なんですかね(^_^;)
by middrinn (2020-02-19 07:39) 

enokorogusa

自分の頭の引き出しが少なくてコメントを書き込めず失礼していますが、ダーティ・・・じゃなかった、チンタラ伊勢物語を楽しみにしていますので、ぜひ続けていただけると嬉しいです(^^;)
by enokorogusa (2020-02-19 20:36) 

middrinn

ダーティペアでも釣れなかったし、小生1人で面白がってるみたいだったから、
もうヤマト発進しちゃいましたよぉ(¬。¬ ) また近く再開しますよ~(^o^)丿
by middrinn (2020-02-19 20:46) 

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