1000円で1pというクレカ、使わずに年会費を取られるのも癪だからチト高めの古本を注文した(-ω-、)
今日もポカポカ陽気だったので、ベランダに敷布団を干したら、てんとう虫が速攻でとまったよ(^_^;)
明日からは再び寒くなるらしいから、フライングで今日からヒートテックを解禁したよんv( ̄∇ ̄)ニヤッ

【読んだ本】

ネルソン・デミル(白石朗訳)『ゲートハウス(上)』(講談社文庫,2011)所蔵本
ネルソン・デミル(白石朗訳)『ゲートハウス(下)』(講談社文庫,2011)所蔵本

読了(^o^)丿 本作品は上下巻を合わせると約1400頁もある上に、上下巻合わせて約985頁の上田公子訳
『ゴールド・コースト』文春文庫の10年後を描く続篇だから手に取る人は少ないような気が(@_@;)
白石朗訳『アップ・カントリー 兵士の帰還』講談社文庫の場合、上田公子訳『将軍の娘』文春文庫
とは主人公が同一もストーリーの関連性は薄いので別の出版社が出してもリスクは少ないけど(^_^;)

前作『ゴールド・コースト』について、児玉清は『将軍の娘』下巻巻末の「解説」において「まさに
心の底から待ち望んでいた小説とは、こういうものだったんだ!!と何度も呟きながら読んだことが
忘れられない思い出となっている。・・・超面白本であると同時に第一級の文学作品となっている。」
と評している(@_@;) たしかにネルソン・デミルらしく面白いけど、個人的には嫌な展開・結末で、
本書の下巻の巻末の「解説 うつろう時代の中で描かれる五十男の悲喜こもごも」で瀧井朝世という
ライターが「ほろ苦い結末だった『ゴールド・コースト』に続編があってよかったとつくづく思う。」
と記しているのに共感(^_^;) だけど、この「解説」、706頁から成る上巻の491頁で物語が急展開する
粗筋をサラッと明かしちゃってて、その頁までハラハラドキドキワクワクしながら読んだ小生的には、
ネタバレ罪を犯してるかとヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!! なお、誰でも気付くだろうから、第2刷で
修正されただろうけど、下巻452頁15行目の「スーザン」は「エリザベス」の誤訳、下巻523頁2行目の
「おより父の日」は「および父の日」の誤植(^_^;) 10年の間に予想外の展開もあったが、主人公は
余計な一言も多いけど相変わらずジョーク連発で笑えたし(下巻巻末「謝辞」でのネルソン・デミル
によるジョークも笑えた)、また前作では残念だったヒロインがメチャ小生好みになっていて(一時
ふらついたのが残念)、マジ良かった◎評価(〃'∇'〃) 9.11を経て大事なものが何か判ったのか(^^)

本作品の冒頭部分を書いても前作のネタバレになりそうだし、気に入ったフレーズでも引いとく(^_^;)

    ・・・「意見でも印象でもそのときの雰囲気でも、なんでも話してください──
    それだけではなく、おふたりの目についたことや小さな事実でもかまわない。
    おふたりには重要に思えなくても、わたしがもっと大きな文脈に置いた場合には、
    なんらかの意味をもってこないともかぎりませんし、あとあともっと大きな意味を
    もつかもしれませんから」/・・・

    ・・・/ちらりと目をむけると、・・・がこれまでになく幸せそうな表情を
    のぞかせていた。なるほど、例の言葉は真実だ──自分たちが手にしているものの価値は、
    それをうしなって初めてわかる。そして、うしなったものをとりもどせたなら、
    最初よりはずっとすばらしく思えるのだ。/・・・

◎ネルソン・デミル(白石朗訳)『アップ・カントリー~兵士の帰還』上・下(講談社文庫,2003)

 ⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2016-02-28

◎ネルソン・デミル(上田公子訳)『将軍の娘』上・下(文春文庫,1996)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2016-06-06

◎ネルソン・デミル(上田公子訳)『スペンサーヴィル』上・下(文春文庫,2000)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-09-15
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-11-29

◎ネルソン・デミル(上田公子訳)『ゴールド・コースト』上・下(文春文庫,1994)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-17