「1本のロウソクに科学の魅力 化学賞で脚光の本、増刷へ」なる17:00配信の朝日新聞デジタルの記事
とは無関係なんだろうが(今や各社から出ていて、売れ筋のではないから)、小生も所蔵のファラデー
(吉田光邦訳)『ロウソクの科学』(講談社文庫,1972)がAmazonマケプレに10014円+配送料257円の
「良い」と32500円+配送料257円の「可」というトンデモナイ高値で出品されていたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
出す気ないけど、500円+配送料257円「良い」で出せば売れそうな予感〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

図書454号(1987)所蔵誌
図書571号(1996)所蔵誌

前者は岩波文庫創刊60年記念の臨時増刊、後者は同70年記念の臨時増刊で、ともに「私の三冊」なる
アンケート回答号(^^) 矢島祐利による旧訳(第1刷は昭和8年)の『ロウソクの科学』を挙げたのは、
前者では、奥野健男(多摩美術大学教授/文芸評論)、豊田利幸(明治学院大学教授/物理学)、
牧羊子(詩人)の3人、後者では、阿刀田高(小説家)、宇井純(沖縄大学教授/公害論)、大平健
(精神科医)、岡井隆(歌人・京都精華大学教授)、西澤潤一(東北大学総長/電子工学)の5人(^^)

ノーベル賞とは縁が無かった西澤潤一も挙げていたことを考えると、このニュースは・・・(-ω-、)
宇井純が「・・・自主講座公害原論を用意する動機ともなった。」とコメントしてるのも、ある年代
には感慨深いことかも(@_@;) でも、ここは牧羊子のコメントを引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    一本の燃えるロウソクを観察する。それだけで自在にひろげられる少年少女たちのナゼ!?
    こそ絶品の詩である、と50年前の私は自分の仕事をみつけた。最高の科学は詩である。

最後の一文、カッコいいねぇ(〃'∇'〃) ところで、吉田光邦は巻末の「解説」で、先行訳(矢島訳と
旺文社文庫の日下実男訳)についてコメントしてて、「・・・矢島氏訳はレクラムのドイツ訳をもと
としてなされているためか、きびきびした文章となっている。だめです、ちがいます、といった断言
調が折り折りまじえられ、意気盛んといった感じがある。」とあるが、誌を連想させるのかね(@_@;)