ブログのスタイルは確立したし書く材料にも困っちゃいないけど(枕さえ無ければ、のどけからまし)、
この暑さの中で熱~いノーパソで書くのはマジでツラい(ノ_-;)ハア… 加えて、今日は深刻な寝不足(+_+)
台風10号の余波なのか、でも、進路は全くかすりもしなかったし、朝には遥か彼方に過ぎ去ってたのに、
今日は夜になるまで一日中メチャクチャ強風ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ しかも、明日は37度の予報((;゚Д゚)ヒィィィ!

【読んだ本】

新田次郎『小説に書けなかった自伝』(新潮文庫,2012)所蔵本

この書名はかつて私小説が純文学の主流だった文壇を意識したものかと(@_@;) 自伝の形で自作解説
という感じで、新田次郎作品のブックガイドとして読めるし、〈如何にして作家になったか〉が随所に
語られているので作家を目指している人向けでもある(^^) モチ小生は前者の読書案内として(以上は
テンプレ)、続けて「方向づけに苦しむ」を読んだが、新田次郎の作家としての自分探しは続く(^_^;)

    昭和三十一年「新潮」十月号に小説「毛髪湿度計」を書いた。毛髪湿度計は文字通り、
    湿度の増減によって毛髪が伸び縮みをする性質を利用した気象器械である。
    ヨーロッパ人の婦人の毛髪がこれに使用されている。東洋人の毛髪は吸湿性が
    よくないので不向きだし、ヨーロッパ人でも男性の毛髪は使われない。/・・・/
    小説はこの毛髪湿度計を研究する人間のことを書いたもので、特にモデルというほどの人は
    いなかった。私自身が少しばかり手がけたことを思い出しながら書いたものである。
    これは、「毎日新聞」の書評欄で、平野謙さんが取り上げた。直木賞受賞以来、
    讃められたのはこれが最初だった。たいへん嬉しかったしこれで自信も出た。/・・・

前回の「昼の仕事 夜の仕事」の受賞後第一作を酷評された話、平野謙からと小生は推理してた(@_@;)
とまれ、作家としてやっていけるのかという新田次郎の不安は依然として解消されてない様子(@_@;)

    ・・・/このように、直木賞を戴いた直後は、身辺にある材料を探し出しては
    小説にしていた。しかし、そういうことをしていると、間もなく材料が
    全くなくなってしまうことは明らかだから、私の周辺以外にも目を向けて、
    時代小説、現代小説いろいろのものを書いていた。まだ私自身の書くものの特徴
    というか方向定めはできてはいなかった。苦しい不安な毎日だった。/・・・

ブログ始めたはいいが迷走したりネタ探しに苦労する人か(^_^;) ジュニア向け小説(「季節風」を改題
した「風の中の瞳」はヒットし映画化も)やSFまで書いてた由( ̄◇ ̄;) 時代小説を読むのが好きで、
自分でも書きたいと出版社に申し入れてたけど、山を舞台にした小説=山岳小説の執筆依頼が多かった
とか(^_^;) 「山と渓谷」誌連載の長篇小説「郷愁の富士山頂」(『蒼氷』と改題して出版)で〈・・・
「新田次郎は山岳小説を好んで書く作家」というイメージが外界において固定化されたようだった。
これに対して私はなんの抵抗も感じなかった。このころははたの批判を気にしながらも、書くことで
精一杯だった。〉(^_^;) 作家としての将来も見えてきたけど、この回は次のように〆られていた(^_^;)

    ・・・/四十歳を過ぎて作家になったのだから、なにか特徴ある作家としての存在を
    認められないかぎり、必ず脱落してしまうだろう。ではいったいなにを主軸に書いて
    行くべきかというのが、私に取って大きな課題だった。

拙ブログはバカチン認定が特徴か(^_^;)ヾ(-_-;)第3ブログ「ワタシの靴を舐めて謝りなさいよ!」は?

・不平ばかりで仕事をしない者が多くて真面目に仕事する人は白い眼で見られた「処女作のころ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-23

・投稿しても落選続きの原稿を直木賞受賞後は新編集長は〈面白い〉と言う「投稿作家の四年間」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-24

・〈あなたは落ちるに決っています。面白くない小説ですものね〉と妻に言われた「直木賞受賞」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-29

・受賞後第一作は酷評も石原慎太郎の小説などは「アホくさ」と評された「昼の仕事 夜の仕事」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-01